見守り機器やWi-Fiの工事には、県の介護テクノロジーの支援が使えます
見守り機器やWi-Fiの工事に使える補助は、都道府県が募集する介護テクノロジーの導入・定着の支援です。国の仕組みをもとに、県ごとに要綱を作って募集します。名前は県で違い、2026年度は「導入支援事業」とした県(宮城県)と、「定着支援事業」とした県(沖縄県・千葉県)がありました。
対象は、見守り機器、職員どうしで話すインカム、移乗や入浴を助ける機器、介護ソフトなどです。Wi-Fiの整備は、こうした機器と一緒に使うための経費として扱われます。いくつかの機器を組み合わせて入れる「パッケージ型」という区分を設けた県もあります。
図1 機器が中心で、Wi-Fiの整備は機器と一緒に使う分が対象になる。
補助の割合と上限は、県の要綱で決まります。2026年度は、宮城県・沖縄県・千葉県の案内で、基本の補助率がどれも5分の4でした。沖縄県は、前の年度より引き上げたと案内しています。千葉県は、パッケージ型の補助率を4分の3としています。
県の要綱で確かめる5つのこと(2026年度の例)| 確かめること | 2026年度の例 |
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| 対象の機器 | 見守り機器、インカム、移乗・入浴の支援機器、介護記録ソフトなど(沖縄県) |
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| 補助率 | 5分の4(宮城県・沖縄県)。千葉県はパッケージ型を4分の3 |
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| 上限 | パッケージ型で1事業所750万円(宮城県)、600万円(沖縄県) |
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| 受付の期間 | 7月14日〜8月14日(宮城県)、事前の協議は7月1日〜8月7日(沖縄県) |
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| 受けたあとの決まり | 補助を受けた翌年度から3年間、効果を報告する(宮城県) |
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上限と区分の分け方は、県ごとに違います。同じ見守り機器でも、1つずつ入れるか、ほかの機器と組み合わせて入れるかで、使える上限が変わることがあります。申請の前に、自分の県の要綱で、区分ごとの上限と対象の経費を確かめます。
宮城県の2026年度の例では、申請の前にセミナーを受けること、情報の安全を守る取り組みを宣言することも求められていました。機器を選ぶ前に、こうした条件を満たせるかも見ておきます。
Wi-Fiの工事は、機器と一体で使う分が対象になりやすくなります
Wi-Fiの工事が補助の対象になるかは、何のためのWi-Fiかで決まります。見守り機器や介護ソフトと一体で使うために要る通信の環境なら、対象になりやすくなります。施設の中を広くWi-Fiにしたい、というだけの工事は、対象になりにくいと考えておきます。
2026年度の大阪府の申請の例を見ると、見守り機器と一緒に入れるWi-Fiの整備費が対象に入っています。中身は、設置費、設置に要る工事費、設定費、機器の説明の費用です。工事費には「修繕費は除く」と書かれています。宮城県の概要では、機器に付いて要る通信の環境やタブレットの経費は対象で、通信費は対象外です。
Wi-Fiの工事で、対象になりやすいもの・なりにくいもの| 経費 | 扱いの例 | 確かめること |
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| アクセスポイントなどの機器の設置 | 見守り機器と一体なら対象の例(大阪府) | 台数と置く場所の根拠 |
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| 設置に要る配線と取付の工事 | 対象の例。ただし修繕費は除く(大阪府) | 工事の行が、建物の修繕と分かれているか |
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| 設定と機器の説明 | 設定費・機器の説明の費用が対象の例(大阪府) | 見積に行として書かれているか |
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| 毎月の通信費 | 対象外(宮城県) | 導入のあとの運営の費用として予算に入れる |
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| 天井や壁の張り替え | 修繕費として除かれる例(大阪府) | 法人の修繕の予算か、施設整備の補助で考える |
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| 区分によっては付帯の経費が出ない | 「その他機器」は本体だけ(大阪府) | 入れる機器が、どの区分に当たるか |
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図2 機器と一緒に使うための工事かどうかで分かれる。
対象になるかを決めるのは県です。見積の段階で、機器の本体、Wi-Fiの設置、建物の工事を、行を分けて書いてもらいます。分かれていないと、どこまでが補助の対象かを県に説明しにくくなります。
交付の決定の前に契約や購入をしたものは、原則として対象外です(沖縄県の案内)。配線の工事だけを先に済ませておく、ということもできません。補助を使う工事の流れと、交付の決定を待つ理由は補助を使う工事は、交付決定の通知が届くまで契約しませんにまとめています。
2026年度は夏に締め切った県が多く、今が次の募集の準備の時期です
2026年度の介護テクノロジーの支援は、多くの都道府県で夏ごろに締め切られました。宮城県は7月14日に受付を始め、8月14日が締切でした。沖縄県は、事前の協議の受付が7月1日から8月7日まででした。10月の今は、次の募集に向けて準備を進める時期です。
募集の案内が出てから1か月ほどで締め切られると、機器を選び、電波を調べ、見積をそろえるには日数が足りません。案内が出る前に、次のものをそろえておきます。
次の募集までにそろえるもの| そろえるもの | 中身 | 誰と作るか |
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| 入れる機器と台数 | 見守り機器を入れる居室、インカムや端末の数 | 介護の主任、夜勤のリーダー |
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| Wi-Fiが要る範囲 | 居室・廊下・詰所など、電波が要る場所 | 介護の職員と通信の業者 |
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| 電波の調べの結果 | 今の電波の強さと、アクセスポイントの位置の案 | 通信の業者 |
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| 図面 | 平面図、天井の図、配線の通り道、防火区画 | 竣工図の保管場所から |
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| 同じ条件の見積 | 機器・通信・建物の行を分けたもの | 2〜3社の業者 |
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| 導入の計画 | 業務のどこを変えるか、効果をどう測るか | 施設長・事務長・介護の主任 |
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図3 2026年度の日程をもとにした例。募集の時期は県と年度で違う。
導入の計画は、機器の名前を並べるだけでは足りません。夜の見回りのどこを変えるのか、記録の手間をどう減らすのかを書きます。宮城県の例では、補助を受けた翌年度から3年間、効果を報告します。前と後を比べられるよう、今の見回りの回数や記録にかかる時間を、今のうちに数えておきます。
来年度の補助の準備は、建物の修繕の補助でも同じ時期に進みます。令和9年度に向けて、今秋からそろえる見積と書類は令和9年度の修繕の補助は、まず県の調査が済んだかを確かめますにまとめています。
電波の届き方は、壁と扉と階で変わります
見守り機器やインカムを居室で使うには、居室の中まで電波が届く必要があります。事務所のWi-Fiが使えているからといって、居室でも使えるとは限りません。鉄筋コンクリートの壁や、鉄の扉、防火の扉は、電波を弱めます。
電波が届きにくい場所と、対策の例| 場所 | 起きやすいこと | 対策の例 |
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| 鉄筋コンクリートの壁の奥の居室 | 廊下のアクセスポイントから届かない | 廊下の天井に間隔をつめて置く |
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| 防火の扉や鉄の扉の向こう | 扉を閉めると途切れる | 扉の両側に置く |
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| 浴室・トイレなどの水まわり | 水と壁で電波が弱まる | そこで使う機器があるかを先に決める |
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| 長い廊下の端 | 端の居室だけつながりにくい | 端にもう1台置く |
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| 上下の階 | 床を通りにくい | 階ごとに置く |
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| 詰所や端末の充電の場所 | 知らせを受ける場所で途切れる | 充電の場所も電波の範囲に入れる |
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電波の届き方は、図面だけでは分かりません。通信の業者に、施設の中を歩いて電波の強さを測ってもらいます。その結果をもとに、アクセスポイントの数と位置を図面に描いてもらうと、見積の根拠になり、補助の申請でも台数を説明できます。
置く数を増やすと、届かない場所は減りますが、機器の代金と配線が増えます。見守りの知らせを受ける場所と、インカムを使う場所を先に決め、そこに要る数だけ置くと、費用を抑えられます。
配線は、露出・天井裏・今の配管の3つの通し方があります
アクセスポイントまでは、多くの場合、LANの配線を引きます。配線の通し方は3つあり、費用、見た目、入居者の方の安全、工事の日数が変わります。
配線の3つの通し方| 通し方 | 中身 | 向いている場面 | 気をつけること |
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| 露出 | 壁や天井の表面に、カバーをかぶせて通す | 早く安く済ませたい。近く改修の予定がない | 入居者の方が触る・引っ張る。掃除のじゃまになる |
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| 天井裏 | 点検口や、開けた天井から天井の中を通す | 見た目と安全を優先したい。天井を開ける工事がある | 点検口がないと天井を開ける。防火区画を通る所の処理 |
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| 今の配管 | ナースコールやテレビの配線の管に空きがあれば通す | 壁を開けずに居室まで届かせたい | 管に空きがあるか。曲がりが多いと通らない |
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図4 天井を開ける工事があるかどうかで、通し方が変わる。
露出で通すときは、入居者の方の手が届かない高さに、角の丸いカバーで固定します。床をはわせると、車いすや歩行器の車輪が引っかかり、つまずく原因になります。
天井裏に通すときは、防火区画の壁や床を通る所に気をつけます。区画を通す配線や管のまわりのすき間は、決められた方法でふさぐ必要があります。どこが防火区画かは竣工図で確かめ、見積にこの処理が入っているかを見ます。
アクセスポイントの電源は、LANの配線で電気も一緒に送る方式にすると、コンセントを足さずに済むことがあります。コンセントを新しく設ける工事は、電気工事士の資格が要る作業です。電気の工事の頼み先は電気設備の修理を頼む先は、受電の形と作業の中身で決まりますにまとめています。
大規模修繕で天井を開けるときに通すと、工事が1回で済みます
天井や壁を開ける機会は、数年に一度しかありません。廊下の天井の張り替えや、照明・空調・ナースコールの更新では、天井を開けます。そのときにWi-Fiの配線を一緒に通すと、天井を開ける工事が1回で済みます。
大規模修繕と同時に行う場合と、別々に行う場合| 項目 | 同時に行う | 別々に行う |
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| 天井を開ける回数 | 1回 | 2回 |
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| 居室を空けてもらう日 | 1回で済む | 工事のたびに要る |
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| 仮設・養生の費用 | 2つの工事で分け合える | 工事ごとにかかる |
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| 配線の通し方 | 天井裏に通しやすい | 露出になりやすい |
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| 日程の組み方 | 2つの業者の日程を合わせる | 工事ごとに組む |
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| 補助の手続き | どの経費をどの補助にするか分ける | 1つずつ |
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入居者の方がいる中の工事では、仮設・養生・時間帯の割増が総額の2割〜4割になることがあります。同時に行うと、この費用を2つの工事で分け合えます。この費用の中身と確かめ方は仮設・養生・割増の割合は、施設が渡す条件で変わりますにあります。
同時に行うときは、天井を開ける業者と通信の業者の作業の順番を、1つの工程表にします。配線を通したあとで天井を閉じるので、通信の業者が遅れると、天井の工事も止まります。入居者の方の移動を含めた工程表の組み方は居ながら工事の工程表は、工事と暮らしの予定を重ねて作りますにまとめています。
ナースコールの更新の時期が近いなら、見守り機器とつなぐかどうかも一緒に考えます。ナースコールの更新費用と、見守り機器とつなぐときに増える行はナースコールの更新費用は、配線を使えるかで大きく変わりますにまとめています。
機器の補助と建物の補助は、窓口も時期も別です
天井の張り替えのような建物の工事は、介護テクノロジーの支援の対象ではありません。建物の修繕には、地域医療介護総合確保基金などの施設整備の補助を使い、窓口も募集の時期も違います。2つの工事を同じ時期に合わせるには、それぞれの流れを知っておきます。
図5 流れが違うので、工事の年度を合わせて計画する。
2つの補助の違い| 項目 | 介護テクノロジーの支援 | 施設整備の補助(基金・交付金) |
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| 対象 | 見守り機器・インカム・介護ソフトと、一体で使うWi-Fi | 大規模修繕、ユニット化の改修、防災の改修など |
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| 窓口 | 都道府県の介護の担当(部署の名前は県で違う) | 都道府県や市区町村の施設整備の担当 |
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| 募集の時期 | 2026年度は夏ごろに締切の県が多かった | 工事の前の年の夏〜秋に調査、翌年度に協議 |
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| 工事・導入の時期 | 交付の決定のあと、その年度のうちに | 内示や交付の決定のあと |
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| 受けたあと | 実績の報告と、効果の報告(宮城県は3年間) | 完了の報告と、写真や書類の提出 |
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同じ年に2つの工事を合わせるには、建物の工事の年度を先に決め、その年度の介護テクノロジーの募集に申請する、という順に組みます。建物の補助は前の年の調査から動くので、2年がかりの計画になります。基金を使う建物の補助の仕組みは基金で大規模修繕の補助を受けるには、まず創設の条件を確かめますにあります。
同じ経費に、2つの補助を重ねて受けることはできないのが原則です。配線の工事を、どちらの補助の対象にするかを決め、見積の行もそれに合わせて分けます。迷うときは、両方の担当に同じ見積を見せて確かめます。
機器の形によって、建物に要ることが変わります
見守り機器には、ベッドのマットの下に置く形、天井や壁に付ける形、ナースコールとつなぐ形などがあります。形によって、電源、取り付ける下地、通信の方法が変わります。機器を決める前に、建物の側で要ることを確かめておくと、あとで工事が増えません。
見守り機器の形と、建物に要ること| 機器の形 | 付ける場所 | 建物に要ること |
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| ベッドのマットの下に置く形 | ベッド | 枕元のコンセント、居室までの電波 |
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| 天井や壁に付ける形 | 天井・壁の上のほう | 取り付ける下地、電源、配線の通り道 |
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| ナースコールとつなぐ形 | 居室と詰所 | ナースコールの側の連携の機器と配線 |
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| 職員が持つ端末で受ける形 | 職員が持ち歩く | 全館の電波、端末の充電の場所 |
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| 記録のしくみとつなぐ形 | 事務所・詰所 | 機器を置く場所と、停電のときの電源 |
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枕元のコンセントは、ベッドの位置を変えると足りなくなることがあります。延長コードを床にはわせると、つまずきや、引っかけて抜ける原因になります。居室ごとのコンセントの数と位置も、機器を選ぶ前に数えておきます。
停電のときに見守りが止まらないかも確かめます。アクセスポイントや記録の機器に、停電のときも電気を送る回路があるか、短い時間をつなぐ電池の機器を付けるかを決めます。停電の備えを、何を何時間動かすかで考える方法は停電への備えは、何を何時間動かすかから決めますにまとめています。
機器を入れても、職員が使い方に慣れるまでは、見回りの回数は減りません。1つのフロアで試してから、知らせの受け方と見回りの決まりを作り、全館に広げる進め方もあります。
機器は数年で替わり、配線は建物と長く使います
見守り機器や端末、アクセスポイントは、建物の配線より早く替わります。配線は天井の中に長く残るので、機器を替えても使えるように、余裕を持たせて通します。
- 配線は予備を通す1か所に1本ではなく、予備の1本を通しておくと、機器を足すときに天井を開けずに済みます。
- 通り道を図面に残す通した経路と、アクセスポイントの位置を、平面図に書き込んで保管します。
- 点検口を足す配線が集まる所に点検口を付けると、次の工事で天井を壊さずに済みます。
- 台帳に書く機器の型番、入れた年、使った補助の名前を、機器の台帳に書きます。
- 処分の決まりを確かめる補助で入れた機器は、決められた期間、承認なく処分できないことがあります。
補助で入れた機器は、要綱で決められた期間、県の承認を受けずに売ったり捨てたりできないことがあります。機器を早めに替えたいときは、先に県に確かめます。台帳に補助の名前と入れた年を書いておくと、替えるときに迷いません。機器の台帳の作り方は機器台帳は、竣工図と現地と保守の会社の3つで作りますにあります。
ナースコール、見守り機器、Wi-Fiの機器の入れた年を、1つの表に並べておきます。次に天井を開ける時期に、まとめて替える計画を立てやすくなります。
モデルケース:廊下の天井の改修に合わせて、見守りとWi-Fiを入れた介護老人保健施設
モデルケース:定員90名の介護老人保健施設(4階建て・築19年)
天井を開ける工事が1回で済み、補助の申請は締切の3週間前に出せた
変わったこと(結果)
2階から4階の居室の見守り機器と、全館のWi-Fiを、廊下の天井の張り替えと同じ時期に入れました。天井を開ける工事は1回で済み、配線の工事の見積は、別々に行う案より約3割低くなりました。介護テクノロジーの支援の申請は、締切の3週間前に出せました。夜勤の見回りは、1晩に全室を4回から、全室2回と、知らせのあった居室への訪問に変わりました。
背景と、困っていたこと
夜の見回りで居室に入るたびに、入居者の方が目を覚ましてしまうことが、夜勤の申し送りで続いていました。前の年に県の募集を知ったのは、締切の2週間前でした。Wi-Fiは事務所と1階にしかなく、居室まで届けるには天井の中に配線を通す必要がありました。準備が間に合わず、その年は申請を見送りました。翌年度には廊下の天井と照明の改修が決まっていて、事務長は、天井を2回開けることになるのを心配していました。
決めたこと
事務長は、建物の改修と同じ年度に見守りを入れると決めました。冬のうちに通信の業者に電波を測ってもらい、アクセスポイントの位置を図面に描きました。見積は、機器・Wi-Fiの設置・建物の工事の3つに行を分けて、2社に頼みました。天井の張り替えは法人の修繕の予算で、見守りとWi-Fiは県の補助で、と分けました。契約は、交付の決定を待ってからにしました。
進めてみて分かったこと
図面で調べると、配線が防火区画の壁を通る所が6か所ありました。最初の見積にはその処理が入っておらず、見積の段階で足してもらえました。工事のあとで分かっていたら、追加の費用と日程の組み直しになるところでした。