電気代を下げる方向は、6つに分けられます
介護施設の電気代を下げる方向は、契約の見直し、デマンドを抑える、運転を見直す、LED化、空調の更新、断熱の6つに分けられます。前の3つはお金をほとんどかけずに始められ、あとの3つは工事が要ります。
電気代を下げる6つの方向| 方向 | 中身の例 | 初めのお金 | 主に下がる料金 |
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| 契約 | 料金の形・契約電力・電気の会社を見直す | ほとんど要らない | 基本料金、1kWhあたりの単価 |
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| デマンド | 30分ごとの使い方の山を低くする | 少し(監視の機器を付けるなら) | 基本料金(高圧の施設) |
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| 運転 | 使わない部屋を止める、フィルターを掃除する | ほとんど要らない | 使った量の料金 |
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| LED | 照明の器具を替える | 要る(器具と工事) | 使った量の料金。高圧はデマンドも |
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| 空調の更新 | 古い空調を、効率のよい機種に替える | 大きい | 使った量の料金、デマンド |
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| 断熱 | 窓・屋根・外壁から出入りする熱を減らす | 要る〜大きい | 空調で使う量の料金 |
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図1 前の3つは今月から、あとの3つは計画と予算で進める。
どの方向が効くかは、施設によって違います。基本料金の割合が大きい施設は契約とデマンド、使った量の料金が大きい施設は運転と設備の更新が効きます。どちらが大きいかは、請求書を読むと分かります。
6つは、ばらばらではありません。LED化や空調の更新で山が下がれば、契約電力も下がることがあります。断熱で窓際の冷えが減れば、空調の運転も変えられます。1つの手が、ほかの方向にも効くことを前提に、順番を組みます。
請求書から、どこで電気代がかかっているかを読みます
電気代を下げる最初の仕事は、12か月分の請求書を並べることです。1か月分だけでは、夏と冬の山や、契約電力が決まった月が分かりません。法人の本部でまとめて受け取っている場合は、施設ごとの写しをもらいます。
請求書から読み取ること| 項目 | 見るところ | 分かること |
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| 契約の種別 | 高圧か低圧か、料金のメニューの名前 | 見直せる料金の形 |
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| 契約電力(kW) | 契約電力の欄 | 基本料金のもとになる値 |
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| 最大デマンド(kW) | 当月の最大需要電力の欄(高圧) | 山の高さ。契約電力を決めた月 |
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| 使用量(kWh) | 月ごとの使用量。時間帯別があればその内訳 | 季節の差、昼と夜の差 |
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| 力率(%) | 高圧の請求書の力率の欄 | 基本料金の割引や割増 |
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| 1kWhあたりの単価 | 電力量料金・燃料費調整・再エネ賦課金の単価 | 1kWh減らすと下がる額 |
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| 基本料金と使った量の料金 | それぞれの金額の欄 | どちらを下げると効くか |
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図2 4つの段で、6つの方向のどこから手をつけるかが見えてくる。
1kWhあたりの単価を、請求書の総額を使用量で割って出すと、基本料金の分まで入ってしまいます。電力量料金、燃料費調整、再エネ賦課金の、1kWhあたりの単価を足して出します。照明のLED化の回収年数も、この単価で計算します。計算の手順は同じLEDでも、点灯時間で回収の年数は4倍以上違いますにまとめています。
高圧の施設では、負荷率という見方もあります。月の使用量を、最大デマンドに月の時間(30日なら720時間)をかけた値で割ったものです。負荷率が低い施設は山がとがっていて、デマンドを抑えると、基本料金が下がりやすい施設です。
契約の見直しは、お金をかけずに始められる最初の手です
契約の見直しは、工事をせずに始められます。見直すところは、料金の形、契約電力、契約の期間と条件です。電気の会社を替えなくても、今の会社の中で料金のメニューを変えられることもあります。
契約を見直すときに確かめること| 確かめること | 中身 | 気をつけること |
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| 料金の形 | 単価が決まっているか、市場の価格に連動するか | 連動する形は、市場が高い月に大きく上がることがある |
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| 燃料費調整の上限 | 燃料の値上がりを料金に映す額に、上限があるか | 上限のない契約もある |
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| 契約期間と解約 | 期間の長さ、途中でやめたときの費用 | 自動で更新される契約もある |
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| 契約電力の決め方 | 過去のデマンドで決まるか、話し合いで決めるか | 500kW未満の高圧は、過去1年の最大のデマンドで決まるのが一般的 |
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| 力率の割引 | 力率が高いと基本料金が下がる形か | 進相コンデンサーの状態 |
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| 停電のときの連絡先 | 送電の設備を受け持つ会社 | 電気の会社を替えても、送電は地域の送配電の会社 |
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高圧で受電し、契約電力が500kW未満の施設では、契約電力の決まり方に特徴があります。その月と過去11か月の最大デマンドのうち、いちばん大きい値が契約電力になるのが一般的です。1回の山が1年間の基本料金に響くので、契約の見直しとデマンドの対策は、組にして考えます。
力率は、受け取った電気を、どれだけむだなく使えているかの割合です。高圧の契約では、力率が基準より高いと基本料金が割り引かれ、低いと割り増しになる形が多くあります。基準の値と割引の幅は、契約の約款で確かめます。
力率を上げる進相コンデンサーは、古いものに低濃度のPCBが入っていることがあります。替える前に、銘板で調べる必要があります。その調べ方と処分の期限は低濃度PCBは、期限の前に建てた年と銘板から調べますにまとめています。
契約を替えるときは、単価だけでなく、期間・解約・燃料費調整の上限を、1枚の表に並べて比べます。比べた表は、本部や理事会への説明にもそのまま使えます。
デマンドは、30分ごとの山を低くすると下がります
デマンドは、30分ごとの使用電力の平均です。高圧の施設では、月ごとの最大デマンドが契約電力を決めるので、山を低くすると基本料金が下がります。下げるには、山がいつ、何で出ているかを知ることから始めます。
30分ごとの使い方のデータは、電気の会社の会員向けのページで見られたり、取り寄せられたりすることがあります。最大デマンドが出た日の動きを見ると、山の時間に何が動いていたかの見当がつきます。
介護施設でデマンドの山が出やすい時間と、ずらし方| 時間帯 | 重なりやすいもの | ずらし方の例 |
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| 夏の午後 | 全館の空調、入浴のあとの乾燥機 | 空調の立ち上げを、階ごとに時間をずらす |
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| 朝 | 入浴の準備、洗濯と乾燥、厨房の機器 | 乾燥機を、山の時間を外して回す |
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| 昼前 | 厨房の電気の調理機器、食器洗浄機 | 食器洗浄機を、食後の時間に分けて回す |
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| 冬の朝 | 暖房の立ち上げ、給湯 | 居室と共用部で、立ち上げの時間をずらす |
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| 工事の日 | 工事の機械と、ふだんの機器 | 工事で施設の電気を使う量を、業者と前もって決める |
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図3 同じ量を使っても、時間をずらせば山は低くなる。
仮の数字で考えます。基本料金の単価が1kWあたり月1,800円の施設で、山が10kW高い月が1回あると、契約電力が10kW上がります。1か月で1万8,000円、1年で21万6,000円、基本料金が増えます。単価は契約で違うので、自分の施設の請求書で置き換えます。
デマンドの監視の機器を付けると、山が近づいたときに知らせが届きます。ただ、知らせが来たときに止める機器と、止める人を決めておかないと、知らせが鳴るだけになります。入居者の方の居室の空調は止めず、事務所や共用部の空調、乾燥機などから止める順番を決めます。
運転の見直しは、入居者の方の体調を先に置いて決めます
運転の見直しは、今ある設備の使い方を変えることです。お金はかかりませんが、入居者の方の暮らしに関わるので、体調を先に置いて決めます。居室の温度を、電気代のために我慢で変えることはしません。
運転の見直しの例と、気をつけること| 見直し | 下がるもの | 気をつけること |
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| 使わない部屋の空調と照明を止める | 使った量 | 会議室・相談室・倉庫から始める |
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| 空調のフィルターを、決めた間隔で掃除する | 使った量 | 担当と間隔を決め、記録に残す |
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| 室外機のまわりをあける | 使った量 | 物を置かない。熱がこもらないようにする |
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| 冷蔵庫・冷凍庫の詰めすぎと開け閉めを減らす | 使った量 | 食材の温度の記録は、そのまま続ける |
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| 乾燥機をまとめて回す | 使った量、デマンド | 山の時間を外す |
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| 給湯の温度は下げない | (下げない) | レジオネラ症の対策で、保つ温度が示されている |
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給湯は、電気代やガス代のために温度を下げたくなる設備です。けれども、ためておくお湯の温度は、レジオネラ症を防ぐ国の指針で、保つべき温度が示されています。今の設定が指針に合っているかは設備の業者に確かめ、節約は配管の保温の傷みを直すなど、別の所で考えます。
空調の温度は、職員の感じ方ではなく、入居者の方のいる場所の室温で決めます。窓際と部屋の中央で温度が違うときは、窓の側の対策が効きます。断熱の改修を窓から始める理由と効果の測り方は断熱の改修は、熱の出入りがいちばん多い窓から始めますにまとめています。
LED・空調・断熱は、回収の年数と設備の古さで順番を決めます
工事の要る3つの方向は、お金がかかるぶん、順番を決めて進めます。順番は、回収の年数と、設備の古さで決めます。電気代の下がり方だけで決めると、壊れかけの設備を後回しにしてしまうことがあります。
工事の要る3つの方向の比べ方| 方向 | 効きやすい施設 | 順番を早める条件 | くわしく見ること |
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| LED | 蛍光灯が多く、24時間点ける場所がある | 器具が10年を超えた。蛍光灯の製造が終わる | 場所ごとの点灯時間と回収年数 |
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| 空調の更新 | 法定耐用年数(13年か15年)を超えた空調が多い | 故障が増えた。部品がない。古い冷媒 | 1年の消費電力量の差と、止まったときの影響 |
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| 断熱 | 1枚ガラスの窓が多い。最上階が暑い | 結露や窓際の冷えの訴えが多い | 窓の数と大きさ、防水の改修の時期 |
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図4 お金のかからない順に始め、工事は回収の年数と古さで並べる。
LED化は、24時間点ける廊下や詰所から替えると、回収が早くなります。空調の更新は、同じ系統・同じ年式の台をまとめると、工事費が下がることがあります。まとめる目安と時期はR22のエアコンは、冷媒に関わる故障なら更新を考えますにまとめています。
空調の更新の見積は、機器の型番と能力、撤去と冷媒の回収、配管の再利用、時間帯の割増の4つの行で確かめます。その見方は業務用エアコンの交換費用は、見積の4つの行で確かめますにあります。熱源から替えて空調の方式ごと変えるかどうかは空調の中央方式と個別方式は、止まる範囲と温度の合わせ方が違いますで比べています。
太陽光は、6つの方向を見たあとで考えます
電気代の話になると、屋根に太陽光を載せる案が出ることがあります。太陽光は、使う電気を減らすのではなく、自分で作る方向です。6つの方向で使う電気を減らしてから載せる量を決めるほうが、載せすぎを防げます。
載せる前に確かめることは4つです。屋根の防水の残りの年数と重さ、発電した電気を施設で使い切れるか、停電のときに使える範囲、手続きです。補助金より先に確かめることは太陽光は、補助金より先に屋根と電気の使い道を確かめますにまとめています。
太陽光の提案では、電気代がいくら下がるかの試算が出てきます。その試算が、今の使い方のままか、LED化や空調の更新のあとの使い方かを確かめます。使う電気が減ると、発電した電気が余る時間が増えるからです。
補助は、時期・窓口・項目を決めた型で、毎年調べます
省エネの補助は、年度ごとに名前も中身も変わります。毎年覚え直すより、調べる時期・窓口・確かめる項目を決めた「型」を持つほうが、探す時間が減ります。
図5 年度の初めと、国の補正予算のあとの2回を、調べる山にする。
補助を調べる型(1枚の表の列)| 列 | 書くこと | 書き方の例 |
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| 名前と窓口 | 補助の名前。国・都道府県・市町村と部署 | 県の環境の部署、県の介護の部署 |
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| 対象の設備 | 空調・照明・給湯・断熱など | 空調とLED。断熱は対象外 |
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| 対象の法人 | 社会福祉法人・医療法人が入るか | 中小企業等に限る、など |
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| 補助率と上限 | 割合、上限と下限 | 割合と、上限・下限の額 |
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| 受付の期間 | 始まりと締切。予算に達したら締め切るか | 先着で、予算に達したら終わり |
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| 申請の条件 | 見積の数、診断の受診、交付の決定の前の契約の禁止 | 見積は2者以上、など |
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| 導入のあと | 報告の中身と期間、処分の制限 | 1年後に効果の報告、など |
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窓口は、国、都道府県、市町村の3つの段に分かれます。都道府県では、環境やエネルギーの部署と、介護・福祉の部署の両方が補助を出していることがあります。介護・福祉の部署の補助は、介護の事業者向けのお知らせに載ることが多いので、両方のページを見ます。
国の補助は、当初予算のものが年度の初めに、補正予算のものが冬から春にかけて公募されることがあります。調べた結果は毎年同じ列の表にし、翌年は前の年の表と見比べて、変わった所だけを確かめます。省エネの補助で求められる、効果を数字で示す準備は省エネの補助は、効果を数字で示せる施設が使えますにまとめています。
建物の修繕の補助は、工事の前の年に県の調査から始まり、省エネの補助とは時期が違います。令和9年度に向けた準備は令和9年度の修繕の補助は、まず県の調査が済んだかを確かめますにあります。
何から手をつけるか迷ったら、省エネの診断を使えます
請求書を読んでも、どこから手をつけるか決めきれないときは、省エネの診断を使う手があります。都道府県などが、事業所のエネルギーの使い方を調べて、対策を提案する診断を行っています。
神奈川県の2026年度の省エネ診断は、費用が無料で、社会福祉法人や医療法人も対象でした。エネルギーの使い方をグラフにしてむだを示し、お金をかけずにできる運用の工夫と、設備を替えたときの削減の見込みを示します。申込は4月30日から12月28日までで、一次の申込は7月29日に締め切られ、9月1日から二次の申込が始まっています。
診断の結果が、補助の申請に使えることもあります。神奈川県の案内では、補助の対象の設備によっては、省エネ診断を受けているかどうかが補助に関わります。自分の県に同じような診断があるかは、県の環境やエネルギーの部署のページで確かめます。
- 12か月分の請求書電気とガスの、月ごとの使用量と金額。
- 主な設備の一覧空調・給湯・照明・厨房の機器の型番と年式。
- 運転の時間空調と照明を、どの部屋で何時から何時まで使うか。
- 建物の図面平面図と、設備の系統の図があれば。
診断の前に、この4つをそろえておくと、当日の聞き取りが短く済みます。設備の一覧の作り方は機器台帳は、竣工図と現地と保守の会社の3つで作りますにまとめています。
モデルケース:1回の山で契約電力が上がっていたケアハウス
モデルケース:定員80名のケアハウス(軽費老人ホーム)とデイサービスを併せた施設
1回の山で上がっていた契約電力を、1年後に14kW下げた
変わったこと(結果)
12か月分の請求書を並べたことで、契約電力が、前の年の8月の1回の山で決まっていたと分かりました。山の時間をずらす決まりを作ったあとは、1年を通して山が14kW低くなり、その8月から1年たった月に、契約電力も下がりました。基本料金は、月におよそ2万5,000円下がりました。補助を同じ列の表で調べたことで、翌年度の県の補助に、LED化の申請も出せました。
背景と、困っていたこと
法人の本部から、電気代を下げる案を求められた事務長は、まずLED化の見積を取ろうとしていました。ただ、請求書は本部がまとめて受け取っていて、事務長は月ごとの使用量も、契約電力がどう決まっているかも知りませんでした。お金のかかる工事から始めてよいのか、迷っていました。
決めたこと
事務長は、お金のかからない方向から始めると決め、本部から12か月分の請求書の写しをもらって表にしました。最大デマンドが出た8月の日について、30分ごとのデータを取り寄せました。午後2時に、デイサービスの入浴のあとの乾燥機、全館の空調の立ち上げ、厨房の機器が重なっていました。乾燥機は夕方に回す、空調は階ごとに15分ずつずらして立ち上げる、と決めました。
進めてみて分かったこと
補助を同じ列の表で調べると、県の介護の部署の補助と、環境の部署の補助で、対象の設備も締切も違うと分かりました。前の年は、介護の部署の案内しか見ていませんでした。