ちょっとした修理を頼める先は、4つです
ちょっとした修理を頼める先は、大きく4つに分かれます。便利屋、地元の工務店、設備や電気の専門の業者、そして分野をまたいで手配する窓口です。便利屋は、1人でいくつもの作業をこなす多能工の会社のことです。どこがよいかは、修理の中身と、資格の要る作業が入っているかで決まります。
ちょっとした修理の頼み先4つ| 頼み先 | 1回で頼める範囲 | 頼む前に聞くこと | 費用の出方 |
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| 便利屋(多能工の会社) | 建具の調整、網戸、カーテンレール、壁の小さな穴など、資格の要らない作業 | 電気工事士の資格を持つ人がいるか | 出張費と作業ごとの料金、または時間ごとの料金 |
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| 地元の工務店 | 建具・床・壁などの大工仕事と内装 | 小さな修理だけでも来てもらえるか、いつ来られるか | 作業ごとの見積。小さな修理は出張費が乗りやすい |
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| 設備・電気の専門の業者 | 水栓・トイレ・排水(設備)、照明器具・コンセント(電気) | 水道の指定工事店か、自分の分野の外は受けるか | 出張費と作業費と部品代 |
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| 窓口(手配をまとめる先) | 分野の違う修理の一覧を受け、分野ごとの業者を手配する | 実際に来る業者はどこか、手数料はかかるか | 修理ごとの見積。手数料の形は窓口ごとに違う |
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図1 資格や指定の要る作業が入るかどうかで、頼み先が分かれる。
便利屋は、1人の職人がいろいろな作業をこなせるのが強みです。ただ、電気工事士の資格を持つ人がいない会社では、照明器具やコンセントの交換は受けられません。工務店は建物に詳しい反面、大きな工事の合間に小さな修理を回すことがあり、日程が先になりがちです。
設備や電気の業者は、資格や指定の要る作業を受け持てます。その代わり、自分の分野の外の修理は受けないことが多く、扉の調整と水栓の修理を1回で頼むことはできません。窓口は、分野の違う修理を一覧のまま受け、分野ごとに業者を手配します。実際に来る業者がどこかは、頼むときに聞いておきます。
介護施設で多い「ちょっとした修理」20と、時間・費用の目安
介護施設でよく出てくる小さな修理を、建具・内装と、水まわり・電気に分けて20挙げます。作業の時間は、職人が着いてからの目安です。費用は、出張費と部品代を含めた1件の目安です。部品の取り寄せが要ると、もう一度来ることになり、日数が延びます。
建具・内装の小さな修理(10)| 修理 | 作業の時間(目安) | 費用(目安) | 職員でできること | 急ぐか |
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| 扉や引き戸の調整(こすれる・閉まりきらない) | 30分〜1時間 | 5,000円〜3万円 | レールのごみを取る | 閉まらない居室の扉は急ぐ |
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| 戸車の交換(引き戸が重い・音がする) | 1〜2時間 | 5,000円〜3万円 | レールのごみを取る | 入居者の方が開けにくいなら急ぐ |
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| ドアクローザーの調整・交換(勢いよく閉まる) | 30分〜1時間 | 5,000円〜3万円(交換は本体代が加わる) | 触らない(油が漏れていたら交換になる) | 指をはさむおそれがあれば急ぐ |
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| 鍵が回りにくい・かかりにくい | 30分〜1時間 | 5,000円〜3万円(錠ごと替えると上がる) | 油を差さない | 居室やトイレで開かないなら急ぐ |
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| 網戸の破れ・外れ | 1枚30分ほど | 5,000円〜3万円(枚数で変わる) | 外れたものをはめ直す | ためてよい(虫の多い時期は早めに) |
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| カーテンレールの外れ・ランナーの割れ | 30分〜1時間 | 5,000円〜3万円 | カーテンを外しておく | ためてよい |
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| 手すりのぐらつき | 1〜3時間(下地を補うときは日を分ける) | 1か所1万円〜5万円 | 使わないよう表示する | その日に頼む |
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| 床のシートの小さなはがれ・めくれ | 1〜2時間 | 5,000円〜3万円(広いと張り替えになる) | つまずかないようテープで押さえる | その日に手当てする |
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| 壁の穴・へこみ(車いすや歩行器の当たり) | 1〜2時間(乾かすため2回に分かれることがある) | 5,000円〜3万円 | 角が出ていればテープで覆う | ためてよい(角が出ていれば急ぐ) |
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| コーナーガードや巾木のはがれ | 30分〜1時間 | 5,000円〜3万円 | はがれた端をテープで押さえる | 引っかかるなら急ぐ |
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水まわり・電気の小さな修理(10)| 修理 | 作業の時間(目安) | 費用(目安) | 職員でできること | 急ぐか |
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| 水栓のぽたぽた(パッキン・中の部品) | 30分〜1時間 | 1万5,000円〜8万円(水栓ごと替えると上がる) | 止水栓を閉め、受けるものを置く | 量が多いなら急ぐ |
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| トイレの詰まり | 30分〜2時間 | 1万5,000円〜8万円 | 使用中止の表示、ラバーカップを試す | その日に頼む |
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| トイレのタンクの水が止まらない | 30分〜1時間 | 1万5,000円〜8万円 | 止水栓を閉める | その日に頼む |
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| 洗面台の排水が遅い | 30分〜1時間 | 1万5,000円〜8万円 | 排水口のごみを取る | あふれそうなら急ぐ |
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| 排水口のにおい | 30分〜1時間 | 1万5,000円〜8万円(原因で幅が出る) | しばらく使っていない排水口に水を流す | 続くならためずに頼む |
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| 便座のぐらつき | 30分ほど | 5,000円〜3万円(便座ごと替えると上がる) | 使わないよう表示する | 転ぶおそれがあるので急ぐ |
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| 照明が切れた・ちらつく | 30分〜1時間 | 5,000円〜3万円(器具ごと替えると上がる) | 電球や管の交換まで | 暗い廊下や階段は急ぐ |
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| コンセントのぐらつき・焦げ跡 | 30分〜1時間 | 5,000円〜3万円 | 使わないよう表示する | 焦げ跡やにおいは、その日に頼む |
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| スイッチが効かない・ぐらつく | 30分〜1時間 | 5,000円〜3万円 | 触らない | 暗くなる場所なら急ぐ |
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| 換気扇の音が大きい・回らない | 30分〜1時間(交換は日を改める) | 5,000円〜3万円(交換は器具代が加わる) | フィルターの掃除 | トイレや浴室で止まったら急ぐ |
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費用は、当窓口の「建具の調整・照明の交換」「水漏れ・詰まりの修理」「手すりの設置・補修」の目安にそろえています。どれも出張費の有無、時間帯、地域、部品の値段で変わります。1件だけ頼むと出張費の割合が大きくなり、何件かまとめると1件あたりは下がります。
表の「職員でできること」は、業者が来るまでの手当てです。直すことではありません。手当てをしたら、その旨を一覧に書いておくと、職人が来たときに状態をつかみやすくなります。
その日に頼む修理は、3つの問いで分けます
小さな修理の多くは、ためておいて、まとめて頼めます。ただ、3つの問いのどれかに当たるものは、ためずにその日のうちに頼みます。転ぶか、止まらないか、暮らしが止まるか、の3つです。
図2 3つのどれかに当たれば、ためずにその日に頼む。
3つの問いで分けた例| 分け方 | 修理の例 | ためている間の手当て |
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| その日に頼む | 手すりのぐらつき、トイレの詰まり、コンセントの焦げ跡、閉まらない居室の扉 | 使用中止の表示、止水栓を閉める、別のトイレへの案内 |
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| 1週間ほどのうちに頼む | 戸車の重さ、水栓のぽたぽた、明るさの足りている場所の照明の1本切れ | 受けるものを置く、ほかの照明で足りるか見る |
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| 次にまとめて頼む | 網戸の破れ、壁の小さな穴、カーテンレールのランナー、巾木のはがれ | 角が出ていればテープで覆う |
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迷うものは、その日に頼む側に入れます。とくに、認知症のある入居者の方が使う場所では、職員にとっては小さな不便でも、混乱や転倒のきっかけになることがあります。扉の閉まり方が変わった、照明がちらつく、といった変化も、早めに直す理由になります。
ためておく修理には、いつまでにまとめて頼むかの期限を付けます。期限のないため置きは、いつのまにか何か月も放っておかれます。床のシートがはがれたときの、つまずかないための手当ては床が剥がれた・段差ができた。まず、つまずかない手当てをにまとめています。
職員がしてよいのは、元に戻せる手当てまでです
業者が来るまでの間、職員ができることもあります。目安は、元に戻せる手当てまで、です。部品を外す、配線や配管に触れる、といった作業は業者に任せます。
図3 職員の手当ては、元に戻せることまで。資格の要る作業は業者に任せる。
コンセントやスイッチの交換、照明器具を配線につなぐ作業は、電気工事士の資格が要ります。職員がしてよい電気の作業と、資格の線引きは電気設備の修理を頼む先は、受電の形と作業の中身で決まりますで確かめてください。
水まわりでは、パッキンなど蛇口の先の部品の交換は、水道の決まりで「軽微な変更」とされ、指定の工事店でなくてもできます。とはいえ、介護施設では水を止められる時間が限られます。部品を間違えて水が止まらなくなると、入居者の方の生活にすぐ響くので、止水栓を閉めて業者に頼むのが無難です。
手すりのように入居者の方の体を支える部分は、ねじが緩んでいるだけに見えても、職員が締め直して使い続けないようにします。下地から効いていないことがあるからです。手すりのぐらつきの見方はドアや手すりの不具合は、6つの部品のどれかですにまとめています。
たまった修理は、職人の種類で3つの束に分けます
小さな修理がたまったら、一覧を職人の種類で3つの束に分けます。大工仕事の束、水まわりの束、電気の束です。1つの束は1人の職人が1回の訪問で片付けやすく、頼む先も1つに決まります。
小さな修理の3つの束| 束 | 入る修理 | 頼み先の例 |
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| 大工仕事の束 | 扉や引き戸の調整、戸車、網戸、カーテンレール、壁の穴、巾木やコーナーガード | 便利屋、地元の工務店 |
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| 水まわりの束 | 水栓、トイレ、洗面台の排水、排水口のにおい | 設備の業者 |
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| 電気の束 | 照明器具、コンセント、スイッチ、換気扇の交換 | 電気工事の業者 |
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図4 一覧を束に分けると、頼み先と日程が決まる。
束にするのは、職人の手が1回で動くからです。業者にとって小さな修理が割に合いにくいのは、作業より移動や準備に時間がかかるためです。1回の訪問で何件も片付けば、受けやすくなります。その理由のくわしい説明は小さい工事が断られるのは、1人工という単位のせいですにまとめています。
束が2つ、3つにまたがるときは、束ごとに別の業者に頼むか、窓口にまとめて手配してもらうかを選びます。便利屋の中には、電気工事士の資格を持つ職人がいて、大工仕事と電気の束を1回で受けられる会社もあります。頼む前に、資格を持つ人が来るかを聞いておきます。
毎月のように束ができる施設では、決まった日に回ってもらう巡回の形も考えられます。巡回の1日の組み方は小さな修繕は、月1回の巡回で1日7〜10件を直せますに、定期の契約の決め方は定期の営繕契約は、頻度・範囲・費用の順に決めますにまとめています。
頼むときの一覧は、何をするとどうなるかで書きます
束ごとに頼むときは、1件を1行にした一覧を送ります。業者は一覧を見て、持って行く部品と、かかる時間の見当をつけます。1行には、場所、症状、いつから、写真の有無、分かれば部品の型番を書きます。
頼むときの一覧の例(大工仕事の束)| 場所 | 症状 | いつから | 写真・型番 |
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| 2階 東 205号室の入口 | 引き戸が重く、閉めると最後の10cmで止まる | 先週から | 写真2枚、戸車の型番は不明 |
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| 2階 共用トイレ前の廊下 | 巾木が50cmほどはがれ、端が浮いている | 今月はじめ | 写真1枚 |
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| 1階 食堂の南の窓 | 網戸の右下が10cmほど破れている | 先月から | 写真1枚、網戸の寸法つき |
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| 3階 302号室 | カーテンレールのランナーが2つ割れている | 3日前 | 写真1枚 |
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| 3階 エレベーター前 | 壁に車いすの当たった、こぶし大の穴 | 昨日 | 写真2枚 |
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症状は、何をするとどうなるかで書きます。「扉の調子が悪い」では、職人は何を持って行けばよいか分かりません。「閉めると最後の10cmで止まる」「開けるときにレールの上で引っかかる」と書きます。そうすれば、戸車か、レールか、建て付けかの見当がつきます。
居室の中の修理は、入居者の方が部屋にいない時間を一覧に添えます。食事や入浴、リハビリの時間に合わせて入れる時間帯が分かれば、職人は回る順番を組めます。ご本人やご家族に、職人が入ることを前の日までに伝えておくと、当日の声かけも短く済みます。
初めての業者に頼む前に、5つを聞きます
小さな修理を初めての業者に頼むときは、頼む前に5つを聞いておくと、来てもらってから困ることが減ります。電話でもメールでも、数分で聞ける内容です。
初めての業者に、頼む前に聞くこと| 聞くこと | 聞き方の例 | 答えで分かること |
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| 出張費と最低料金 | 来ていただくだけでかかる費用はありますか | 1件だけ頼むときの割高さ |
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| 資格を持つ人 | 照明器具やコンセントの交換ができる方は来られますか | 電気の束も一緒に頼めるか |
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| 水道の指定 | 水道の指定工事店ですか | 給水の配管の工事まで頼めるか |
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| 部品の手配 | 部品が合わないときは、その日のうちに替えを探してもらえますか | もう一度来ることになるか |
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| 作業の記録 | 直した場所と内容を、紙かメールで残してもらえますか | 次の修理や業者台帳に使えるか |
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作業の記録は、次に同じ所が壊れたときに役立ちます。いつ、どの業者が、何を替えたかが分かれば、次は最初から同じ部品を持って来てもらえます。業者ごとの記録を台帳にまとめておく方法は修理業者を毎回探す手間は、業者台帳で消せますにまとめています。
介護施設での作業に慣れているかも、答え方から見えてきます。入居者の方への声かけ、作業のあとの片付け、使っている部屋に入るときの段取り。こうしたことを聞く前に話してくれるかどうかは、施設での作業に慣れているかの目安になります。
業者を探す前に、今の契約に入っていないかを見ます
小さな修理の中には、すでに結んでいる契約の中で頼めるものがあります。設備の保守や施設管理の契約に、軽い修理や部品の交換が含まれていることがあるからです。業者を探す前に、契約書の業務の範囲を見ておきます。
今の契約で頼めることがある小さな修理| 契約 | 頼めることがある修理 | 確かめる所 |
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| 施設管理(ビルメンテナンス)の委託 | 照明の管の交換、簡単な建具の調整など | 業務の範囲に軽い修繕が入っているか、部品代は別か |
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| 空調の保守 | フィルターの交換、運転の不具合の見立て | 点検だけか、部品の交換まで入っているか |
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| 自動ドアの保守 | 開け閉めの速さの調整、センサーの調整 | 来てもらえる回数と、時間外の費用 |
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| エレベーターの保守 | ボタンやかごの照明の不具合 | 部品の交換まで入る契約か、点検と消耗品だけか |
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| 清掃の委託 | 排水口のごみ取り、フィルターの掃除 | 作業の範囲と回数 |
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契約に入っている修理を別の業者に頼むと、費用を二重に払うことになります。反対に、入っていると思っていた修理が対象の外だった、ということもあります。施設管理の契約と修理の関係はビルメンテナンスの委託費と、修理の費用は分けて見ますにまとめています。
建物の年数で、出てくる修理が変わります
同じ「ちょっとした修理」でも、建物の年数によって出てくるものが変わります。新しいうちは、建具の調整や壁の傷など、使い始めの調整や暮らしの跡が中心です。年数がたつと、パッキンや戸車のような消耗する部品の交換が増え、さらにたつと、部品ではなく器具ごとの交換が増えます。
図5 年数がたつほど、部品の交換から、器具ごとの交換に移っていく。
器具ごとの交換が増えてきたら、1件ずつ直すより、同じ種類の器具をまとめて替えるほうが、手間も費用も小さくなることがあります。同じ場所や同じ種類の修理が、年に何度も出ていないかを一覧で見返します。設備ごとの更新の年数の見方は設備の年数は、3種類を並べてから更新の時期を決めますにまとめています。
モデルケース:営繕の担当がいないグループホーム
モデルケース:2ユニット・定員18名のグループホーム
たまっていた修理14件が、半日の訪問2回で片付いた
変わったこと(結果)
半年ほどたまっていた小さな修理14件を職人の種類で束ねると、大工仕事と水まわりの2つの束になりました。束ごとに頼んだ結果、半日の訪問2回で片付きました。管理者が修理の手配にかけていた時間も、月に5〜6時間ほどから、月末の1時間ほどに減りました。
背景と、困っていたこと
このグループホームには営繕の担当者がおらず、修理の手配は管理者が介護の仕事の合間に行っていました。網戸の破れや壁の穴は後回しになり、気づけば何がたまっているかを思い出せないほどの件数になっていました。1件だけで頼んだ業者からは出張費がかかると言われ、頼むのをためらうこともありました。
決めたこと
管理者は、職員に気づいた修理を1件1行で書いてもらい、手すりのぐらつきとトイレの不具合だけはその日に頼むと決めました。残りは月末に、大工仕事・水まわり・電気の束に分け、束ごとに頼み先を決めました。決め手になったのは、束にすれば、どの束も半日で終わる量になると分かったことでした。
進めてみて分かったこと
一覧に「何をするとどうなるか」を書くようにしてから、職人が合う部品を持って来られるようになりました。もう一度来てもらう回数も減りました。