3日でそろえるのは、見積ではなく候補と日程です
老人ホームの修繕で相見積の候補を急いでそろえるとき、3日の目標は「3社の見積」ではありません。多くの工事では、業者が現地を見てから見積を書くので、届くまでに数日かかるからです。3日でそろえられるのは、見積を出してくれる候補と、その候補が現地を見に来る日程です。ここまでそろえば、見積は現地確認から数日〜2週間ほどで届くのが目安です。
相見積の候補をそろえる3日の表| 日 | すること | その日の終わりにそろっているもの | 施設がかける時間の目安 |
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| 始める前 | 依頼文を1枚にする | 写真つきの依頼文 | 30分 |
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| 1日目 | 同じ依頼文を、5社ほどに同時に送る | 声をかけた先の一覧と、送った時刻 | 1〜2時間 |
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| 2日目 | 返事のあった会社と、現地確認の日を決める | 現地確認の日程(3社分が目標) | 1時間ほど |
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| 3日目 | 断られた分と返事のない分を補う | 3社分の日程か、足りない理由の記録 | 1〜2時間 |
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| そのあと | 現地確認に立ち会い、見積を待つ | 見積(現地確認から数日〜2週間) | 1社30分〜1時間の立ち会い |
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図1 3日でそろえるのは、候補と現地確認の日程。見積はそのあとに届く。
3日に分けるのは、1日で全部を終えようとすると、返事を待つ時間で手が止まるからです。業者は日中、現場に出ていることが多く、依頼に答えるのは夕方や翌朝になりがちです。1日目に送り、2日目に返事を受けて日程を決め、3日目に足りない分を補う、という流れにすると、待つ時間を次の日の仕事に回せます。
この段取りが向くのは、大きくて急ぐ工事や、急がない工事でも決裁の日が迫っているときです。今日のうちに直したい小さな修理なら、比べずに近い先に頼むほうが早く済みます。金額と急ぎで頼み方を分ける早見表は修繕の頼み先は、金額と急ぎの2つで4つに分かれますにまとめています。
見積がそろうまでの日数は、工事の大きさと決まりで変わります
3日で候補をそろえても、見積が届くまでの日数は、工事の大きさで変わります。写真だけで見積が書ける工事もあれば、天井や床を開けて調べないと書けない工事もあります。
工事の大きさと、見積が届くまでの目安| 工事の例 | 現地確認 | 見積が届くまでの目安 |
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| 部品の交換、建具の調整(数万円) | いらないことも多い。写真で足りることがある | 当日〜数日 |
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| エアコンの交換、便器や水栓の交換(数十万円) | 要る。30分〜1時間 | 現地確認から数日〜1週間 |
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| 浴室の床の改修、給湯器の交換(数百万円) | 要る。配管や下地も見る | 現地確認から1〜2週間 |
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| 屋上防水や外壁の改修(数百万〜数千万円) | 要る。調査や図面の確かめが入る | 数週間。仕様書を作るなら数か月 |
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日数は、工事の中身・時期・業者の混み具合で変わる目安です。
大きな工事には、見積の期間の決まりもあります。建設業法では、工事を頼む側が、工事の中身をできるだけ具体的に示し、そこから契約までに、見積に要る期間を置くことになっています。期間は、工事1件の予定価格で3つに分かれます。
図2 予定価格500万円以上の工事は、中身を示してから契約まで中10日以上を置く。
やむを得ない事情があるときは、中10日と中15日の期間は、5日以内に限り短くできます。つまり、500万円以上の工事は、3日で候補をそろえても、契約まで2週間ほどはかかると見込みます。急いで暮らしを守る応急の手当ては、本工事とは別に頼み、本工事の見積を待つあいだをしのぎます。
始める前の30分で、依頼文を1枚にします
電話で1社ずつ説明していくと、話すたびに伝える中身が少しずつ変わります。A社には「床が浮いている」と言い、B社には「タイルが割れている」と言えば、2社は同じ工事を見積もっていないことになります。始める前の30分で依頼文を1枚にまとめ、すべての会社にその1枚を送ります。
見積の依頼文の様式(A4で1枚)| 項目 | 書くこと | 書き方の例 |
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| 施設と連絡先 | 施設名、住所、担当者、つながる電話とメール | 担当は事務長。平日9時〜17時は電話、ほかはメール |
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| 場所 | 建物の何階の、どの部屋のどこか | 1階の一般浴室の洗い場の床(約12㎡) |
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| 症状と、いつから | 何が、どうなっているか。いつ気づいたか | 床のタイルが浮いて3枚割れた。10日前から |
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| 写真 | 離れた写真、近くの写真、寸法の分かる写真 | 写真4枚を添付 |
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| 頼みたい範囲 | 直すところと、調べてほしいところ | 床の張り替えと、下の防水の状態の確かめ |
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| 入居者の方の条件 | 工事できる時間帯、止められる日数、代わりの設備 | 浴室はもう1つある。平日の日中なら工事できる |
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| 現地確認の候補日 | 施設が立ち会える日時を3つ | 〇日10時、〇日14時、〇日10時 |
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| 返事と見積の締切 | 受けられるかの返事の日と、見積の締切 | 返事は〇日17時まで、見積は〇日まで |
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| 相見積であること | 何社かに同じ依頼をしていること | 3社に同じ内容でお願いしています |
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図3 同じ依頼文を送ると、どの会社も同じ工事を見積もる。
依頼文で抜けやすいのは、「頼みたい範囲」と「締切」です。範囲が書かれていないと、ある会社は床だけ、別の会社は防水までと、見積の中身がそろいません。締切が書かれていないと、急ぎの依頼だと伝わらず、後回しにされます。見積の条件をくわしくそろえる書き方と比べる表の作り方は見積の比較表は、条件書で6つをそろえてから作りますにまとめています。ここでの依頼文は、その条件書の最初の1枚にあたります。
依頼文の書き出しの例
- 〇〇ホーム(住宅型有料老人ホーム)の事務長の〇〇です。
- 1階の一般浴室の床の改修について、見積をお願いできるかを伺います。
- 同じ内容で、3社にお願いしています。
- お受けいただけるかを、〇日17時までにメールでお知らせください。
- 現地確認は、〇日10時・〇日14時・〇日10時のいずれかでお願いします。
写真は、離れて1枚、近くで1枚、メジャーを当てて寸法の分かる1枚を添えます。機器なら銘板も撮ります。写真があると、業者は現地確認の前に人と道具の見当をつけられ、当日の確認が短く済みます。入居者の方が写らないように撮ります。
1日目は、同じ依頼文を5社ほどに同時に送ります
1日目にすることは、依頼文を送ることだけです。ただし、1社ずつ順番に送るのではなく、同じ日の午前中に、5社ほどへまとめて送ります。順番に送ると、1社目の返事を待つあいだに1日が過ぎてしまうからです。
5社に送るのは、断る会社や返事のない会社が出ることを見込んでいるからです。3社の見積が要るなら、2社ほど多めに声をかけます。2社で足りる工事なら、4社ほどに送ります。
1日目に声をかける先と、気をつけること| 声をかける先 | 向いている工事 | 気をつけること |
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| いつもの業者 | 建物の癖を知っている。どの工事でも1社目に | 分野の外の工事なら、協力会社が来るかを聞く |
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| 分野の専門業者 | 空調・給排水・防水・浴室など、分野がはっきりした工事 | 施設の近くに職人がいるか、着くまでの時間を聞く |
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| 機器のメーカー・代理店 | 特殊浴槽・給湯器・空調機など、機器の交換 | 本体の見積と、取付の工事の見積が分かれることがある |
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| 同じ法人の別の施設や、近くの施設の紹介 | 地元で付き合いのある業者を知りたいとき | 紹介でも、許可や保険は自分で確かめる |
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| 窓口 | 分野がまたがる工事、近くに候補が少ないとき | 1回の依頼で最大3社。声をかけ済みの会社があれば伝える |
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図4 分野と探し方の違う先を混ぜると、何社か断られても候補が偏らない。
送るときは、まず電話で「依頼文をお送りしてよいか」と、送り先のメールかFAXの番号を聞きます。電話だけで済ませず文書で送るのは、中身をそろえるためと、送った記録を残すためです。送った会社、送った時刻、相手の担当者の名前を一覧にしておくと、2日目の返事の整理が早くなります。
分野の専門業者は、施設のある市区町村の名前より、着くまでの時間で探します。地元で探す手がかりには、水道局の指定工事店の一覧、自治体の名簿、同業の施設からの紹介などがあります。紹介をもらう経路と頼み方は修繕業者の紹介は、団体と同業の施設の2つの経路で集めますにまとめています。着くまでの時間の聞き方は近くの業者は、市区町村の名前より着くまでの時間で選びますにあります。
2日目は、返事のあった会社と現地確認の日を決めます
2日目は、届いた返事を見て、現地確認の日を決めます。依頼文に候補日を3つ書いておけば、多くの会社はそのどれかを選んで返事をくれます。返事の中身は、「受ける。日程はこれ」「受けるが、日程は来週」「受けられない」の3つに分かれます。
2日目に決めること| 決めること | 決め方の例 |
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| 現地確認の日時 | 1社30分〜1時間。同じ日なら、時間をずらして続けて入れる |
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| 立ち会う人 | 場所の事情を知る職員1人と、工事を決める人(事務長など) |
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| 見てもらう範囲 | 直す所のほか、配管や電気のつながる先、材料を運ぶ通り道 |
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| 入居者の方への声かけ | 現地確認の時間と場所を、その階の職員に前日までに伝える |
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| 見積の締切 | 現地確認の日から数えて、何日後までに出してもらうか |
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日程が来週になる会社は、すぐには外しません。工事の時期の希望と、見積の締切に間に合うかを聞きます。現地確認が少し遅れても、締切に間に合うなら候補に残します。
現地確認を同じ日に続けて入れると、立ち会う職員の時間をまとめられます。ただし、会社どうしが顔を合わせないよう、あいだを30分ほど空けておくと、それぞれの質問にゆっくり答えられます。駐車する場所と、出入りする入口も、返事のときに伝えておきます。
3日目は、断られた分と返事のない分を補います
3日目の朝に、日程が決まった会社を数えます。3社そろっていれば、3日目は現地確認の準備に回せます。足りないときは、足りない理由ごとに補い方を変えます。
足りない理由と、3日目の補い方| 足りない理由 | 補い方 |
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| 返事がない | 午前中に1回だけ電話で確かめる。昼までに返事がなければ、候補から外す |
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| 時期が合わず断られた | 同じ分野の別の会社に、同じ依頼文を送る |
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| 分野が違うと断られた | 断った会社に、その分野で頼める先を聞く |
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| 遠くて行けないと断られた | 探す範囲を、着くまで1時間ほどの所まで広げる |
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| 候補そのものが見つからない | 同業の施設に紹介を頼むか、窓口に相談する |
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図5 待てない工事は、そろった社数で進め、足りない理由と確かめた材料を記録に残す。
断ってきた会社にも、お礼を伝えます。「今回は時期が合いませんでしたが、またお願いするかもしれません」と言っておくと、次に急ぐときにも声をかけやすくなります。断られた理由を一覧に書いておけば、次は最初から声をかける先を選べます。
3社そろわないまま決めるときは、なぜそろわなかったかと、価格を確かめた材料を記録に残します。3社が取れない地域での判断の仕方は相見積が3社取れない地域でも、判断の材料はそろえられますにまとめています。1社や2社の見積でも妥当かを確かめる方法は「一式」を分けてもらえば、1社の見積でも判断できますにあります。
連絡の手段は、相手と中身で使い分けます
依頼文をどう送るかでも、返事の速さが変わります。業者によって、ふだん使っている連絡の手段が違うからです。最初の電話で「何で送ると、いちばん早く見ていただけますか」と聞いておくと迷いません。
連絡の手段の使い分け| 手段 | 向いている使い方 | 気をつけること |
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| 電話 | 最初の声かけ、送ってよいかの確かめ、催促 | 話した中身は、あとでメールかFAXで送り直す |
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| メール | 依頼文と写真を送る。返事の記録を残す | 写真の容量が大きいと届かないことがある |
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| FAX | メールをふだん使わない会社に依頼文を送る | 写真は粗くなる。写真は別の手段で送る |
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| 会社の問い合わせフォーム | 電話がつながりにくい会社 | 返事が遅いことがある。電話と組み合わせる |
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| 窓口のフォーム・LINE | 分野がまたがる工事、候補が少ないとき | 受付は24時間。お電話の受付はない |
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返事をもらう手段も決めておきます。担当者が電話に出られない時間が長いなら、「お返事はメールでお願いします」と依頼文に書きます。担当者が休みの日に返事が来ても止まらないよう、もう1人の連絡先も書いておきます。
やり取りは、会社ごとに1つの記録にまとめます。いつ、何で、誰と、何を決めたかが残っていれば、担当者が替わっても続きから進められます。稟議に添える資料にも、そのまま使えます。
断られやすい頼み方には、型があります
業者が依頼を断るのは、忙しいときだけではありません。頼み方によって、「受けても見積を出しにくい」「割に合わない」と受け取られ、断られたり後回しにされたりすることがあります。断られやすい頼み方には、いくつかの型があります。
断られやすい頼み方と、言い換え| 断られやすい頼み方 | 業者が困ること | 言い換え |
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| 「とりあえず見に来てください」 | 何の職人を送ればよいか決められない | 症状と写真を送り、「この範囲を見てほしい」と書く |
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| 「いくらでできますか」だけ | 範囲が決まらず、見積が書けない | 直す所と、調べてほしい所を分けて書く |
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| 「明日までに見積を」 | 現地を見ずに書くと、あとで金額が変わる | 現地確認の日と、そこから数日後の締切を示す |
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| 立ち会える日を1つしか出さない | 日程が合わず、それだけで断る | 候補日を3つ出す |
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| 「一番安い所に決めます」とだけ言う | 安さだけの勝負では、手間をかけても報われない | 金額と中身の両方で比べると伝える |
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| 遠くの会社に、数万円の修理だけを頼む | 移動の時間と出張費に見合わない | 近い会社に頼むか、ほかの修理とまとめる |
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| 相見積であることを、あとで伝える | あとから知ると、手間をかけた分の不信が残る | 最初の依頼文に書いておく |
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とくに避けたいのは、範囲と締切がはっきりしない頼み方です。何をいつまでにすればよいかが分からない依頼は、業者から見ると、ほかの仕事より後回しになります。依頼文の9つの項目がそろっていれば、この型の多くは避けられます。
時期も影響します。夏の空調、冬の給湯、工事の集まる年度末は、業者が混みやすい時期です。この時期に急ぐときは、依頼文に「応急の手当てだけでも先にお願いできるか」を書き添えます。本工事は無理でも、応急は受けてもらえることがあります。小さな工事が断られやすい理由は小さい工事が断られるのは、1人工という単位のせいですにまとめています。
現地確認の日は、どの会社にも同じ説明をします
現地確認の日は、見積の中身をそろえる最後の機会です。会社ごとに説明が変わると、3社の見積は別の工事を比べることになります。説明する人を1人に決め、依頼文を手元に置いて、同じ順で説明します。図面や前回の見積があれば、どの会社にも同じものを見せます。
会社から出た質問と答えは、ほかの会社にも同じ内容を送ります。1社だけに伝えた話で、その会社の見積だけが詳しくなるのを防ぐためです。答えを送るときは、質問した会社の名前は書きません。
現地確認で、業者から「範囲を広げたほうがよい」と言われることがあります。たとえば床の張り替えを見に来て、下の防水も傷んでいると分かった場合です。その場で範囲を決めず、写真と理由をもらって持ち帰り、全社に同じ範囲で見積を頼み直します。
許可と保険の確かめも、この日までに済ませます。1件の請負代金が500万円以上の工事なら、その工事の種類の建設業の許可が要ります。許可や保険など、候補から外す条件の確かめ方は営繕業者は、外す条件と比べる条件を分けて選びますにまとめています。
モデルケース:浴室の床が割れ、浴室を1つ閉めた住宅型有料老人ホーム
モデルケース:定員54名の住宅型有料老人ホーム
3日目の夕方に、3社の現地確認の日程がそろった
変わったこと(結果)
月曜の朝に始め、水曜の夕方には3社の現地確認の日程がそろいました。現地確認は木曜と金曜に終わり、見積は翌週の木曜までに3社分届きました。前に別の工事で業者を探したときは、電話で1社ずつ頼み、3社がそろうまでに3週間かかっていました。今回は、浴室を閉めてから2週間で本部の決裁が下りました。
背景と、困っていたこと
このホームには浴室が2つあり、そのうち一般浴室の洗い場の床のタイルが浮いて、3枚割れました。入居者の方がつまずくおそれがあるため、その浴室を閉め、もう1つの浴室で入浴を回すことにしました。入浴の時間が足りず、職員の負担が増えていました。本部の規程では、100万円を超えそうな工事は3社の見積が要ります。施設長が知っている業者は、開設のときから頼んでいる工務店1社だけでした。
決めたこと
施設長は、月曜の朝の30分で依頼文を1枚にまとめ、写真を4枚添えました。午前中に、いつもの工務店、浴室の改修をしている会社2社、タイルの専門業者、給排水の設備会社の5社に送りました。火曜には、工務店と浴室の会社1社が木曜に来られると返事をくれました。もう1社の浴室の会社は、当分は手が空かないと断ってきました。設備会社は、床と防水は分野が違うという返事でした。
進めてみて分かったこと
水曜の午前、返事のなかったタイルの専門業者に電話すると、金曜に来られることになりました。依頼文に候補日を3つ書いたことで、日程のやり取りは1社あたり1往復で済みました。現地確認では床の下の防水も傷んでいると分かり、範囲を「床と防水」に広げて、3社に同じ範囲で見積を頼み直しました。