「一式」の見積は、5つの行に分けてもらうと読めます
修繕の見積に「一式」とだけ書かれていると、何にいくらかかっているのかが分かりません。その金額が高いのか安いのかも判断できません。内訳は、工事費・撤去と処分・仮設と養生・時間帯の割増・諸経費の5つの行に分けてもらうと読めるようになります。
「一式」を分けてもらう5つの行| 行 | 中身 | 書いてもらうこと |
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| 工事費 | 材料と、職人の手間(取り付け・張り替え・配管など) | 品名・数量・単位・単価 |
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| 撤去と処分 | 古い材料や機器を外す手間と、産業廃棄物の処分 | 外す数量と、処分する量 |
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| 仮設と養生 | 足場、仮設の電気や水、床や壁の保護、ほこりの仕切り | 範囲と日数、毎日はがすかどうか |
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| 時間帯の割増 | 夜間・早朝・休日の作業や、作業できる時間が短い分 | どの作業を、どの時間帯に行うか |
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| 諸経費 | 現場の管理、交通費、会社の経費 | 率か金額と、含まれるもの |
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図1 一式を5つの行に分け、税の扱いも分けて書いてもらう。
5つの行に分けると、金額の大半がどこにあるかが見えます。手すりの取り付けなら、工事費が大半を占めるのがふつうです。いっぽう、入居者の方がいる中での床の張り替えでは、仮設と養生、時間帯の割増の行が大きくなります。行の大きさに理由があるかを見るのが、妥当かどうかを見る第一歩です。
「一式」と書くこと自体は、珍しいことではありません。小さな工事では、細かく分けるより一式で書くほうが、業者にも施設にも手間が少ないからです。ただ、金額が大きい工事や、稟議で説明が要る工事では、分けてもらわないと判断ができません。
内訳は、見積を頼むときに書き方まで伝えます
内訳を分けてもらうには、見積が出てからではなく、見積を頼むときに伝えるのが確かです。あとから頼むと、業者は見積を作り直すことになり、日数もかかります。頼むときは、分けてほしい行と、行ごとの書き方をあわせて伝えます。
見積を頼むときに伝えること| 伝えること | 伝え方の例 |
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| 分けてほしい行 | 工事費・撤去と処分・仮設と養生・時間帯の割増・諸経費に分けてください |
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| 行ごとの書き方 | 品名・数量・単位・単価・金額を書いてください |
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| 作業できる時間 | 平日の日中で、食事と入浴の時間は避けてください |
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| 含まれないもの | 見積に含まれないものは、別に書き出してください |
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| 分けてほしい理由 | 法人の稟議で、内訳の説明が要るためです |
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| 税の書き方 | 消費税は別の行にし、税込の総額も書いてください |
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依頼の文は、たとえば次のように書きます。「浴室の床の張り替えの見積をお願いします。法人の稟議で内訳の説明が要るため、工事費・撤去と処分・仮設と養生・時間帯の割増・諸経費に分けてください。行ごとに、数量と単価も書いてください。作業は平日の日中で、入浴の時間は避けてください。」理由を添えると、業者も分ける手間に納得しやすくなります。
業者の側にも、内訳を示す流れがあります。改正建設業法が、令和7年12月12日に施行されました。建設業者は、材料費や労務費などの内訳と工程ごとの日数を書いた見積書を、作るよう努めることになっています(第20条)。施設が内訳を求めるのは、この流れに沿ったものです。
工事を頼む側は、契約の前に工事の内容を示し、見積のための日数を空けることも決められています。日数は予定価格で決まり、500万円未満なら1日以上です。500万円以上5,000万円未満なら10日以上、5,000万円以上なら15日以上です(建設業法施行令第6条)。内訳まで分けてもらうなら、急がせずに日数を取ります。
1社の見積が妥当かは、5つの方法で確かめます
相見積を取れないときでも、1社の見積が妥当かどうかは確かめられます。使う方法は、一式の分解、数量の割り戻し、比率、前回比、抜けの確認の5つです。どれも、見積書と施設の記録があればできます。
図2 上から順に進めると、業者に聞くべきところが見えてくる。
5つの方法で見るところ| 方法 | 見るところ | 使う物差し |
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| 一式の分解 | 5つの行の、どこに金額が集まっているか | 工事の中身から見た、行の大きさ |
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| 数量の割り戻し | 1か所・1台・1㎡あたりの金額 | 工事ごとの費用の目安、過去の見積 |
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| 比率 | 仮設と養生・割増・諸経費が総額の何割か | 入居者の方がいる中の工事か |
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| 前回比 | 前に同じような工事をしたときとの差 | 前回の見積と請求書、物価の動き |
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| 抜けの確認 | 入っているはずの行が入っているか | 抜けやすい行の一覧 |
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相見積を取るときは、各社に同じ条件で頼まないと比べられません。条件のそろえ方は見積の比較表は、条件書で6つをそろえてから作りますにまとめています。この記事では、1社の見積を、その中身と施設の記録で確かめる方法を扱います。
1社の見積で進める場面は、思ったより多くあります。急ぎの修理、メーカーにしか直せない設備の修理、長く頼んでいる業者の小さな工事などです。そうした場面でも、5つの方法を使えば、金額を受けてよいかの根拠を残せます。
一式を分けると、金額の集まり方が見えます
1つ目の方法は、一式を5つの行に分けてもらい、金額がどこに集まっているかを見ることです。工事の中身から考えて、金額の大きい行に納得がいくかを確かめます。納得がいかない行が、業者に聞くべきところです。
- 工事費が大半手すりや照明など、取り付けが中心の工事に多い形です。品名と数量が合っているかを見ます。
- 撤去と処分が大きい古い機器や材料が多い工事です。外す量と、処分する量の根拠を聞きます。
- 仮設と養生が大きい入居者の方がいる中の工事や、足場が要る工事です。範囲と日数を聞きます。
- 諸経費が大きい工事費が小さいのに諸経費が大きいときは、率の出し方と中身を聞きます。
分けてもらった見積は、行ごとに「何を・どれだけ・いくら」が書かれているかを見ます。数量が「1式」のままの行が残っていたら、その行だけをさらに分けてもらいます。すべての行を細かくする必要はなく、金額の大きい行から分ければ足ります。
品名には、材料の種類やグレードが書かれているかも見ます。同じ「床の張り替え」でも、材料の厚みや機能で単価が変わるからです。品名が「床材」だけなら、商品の種類と厚みを書いてもらいます。
数量で割り戻すと、1か所・1台あたりの金額が出ます
2つ目の方法は、行の金額を数量で割り、1か所・1台・1㎡あたりの金額を出すことです。1単位あたりにすると、規模の違う工事どうしでも比べられます。比べる相手は、当窓口の目安や、施設の過去の見積です。
割り戻して比べる単位と、目安(当窓口の目安)| 工事 | 割る数量 | 比べる目安 |
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| 手すりの設置・補修 | か所の数 | 1か所1万円〜5万円 |
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| 水漏れ・詰まりの修理 | 件数 | 1件1万5,000円〜8万円 |
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| エアコンの交換 | 台数 | 1台20万〜60万円 |
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| 給湯器の交換(業務用) | 台数 | 1台80万〜400万円 |
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| 床・壁の張り替え | 面積(㎡) | 施設の過去の見積の1㎡あたり |
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割り戻した金額が目安の幅から大きく外れていたら、理由を聞きます。高い理由には、天井の中の配管が長い、搬入に人手が要る、作業できる時間が短いなど、施設の条件によるものがよくあります。理由が施設の条件で説明できるなら、目安より高くても妥当なことがあります。
小さな工事を割り戻すと、単価が高く見えることがあります。職人は半日や1日の単位で動くため、作業が1時間で終わっても、その単位の手間がかかるからです。小さな工事の費用の決まり方は小さい工事が断られるのは、1人工という単位のせいですにまとめています。相見積が3社そろわない地域で、単価で判断する方法は相見積が3社取れない地域でも、判断の材料はそろえられますで書いています。
内訳の比率を見ると、偏りに気づけます
3つ目の方法は、行ごとの金額が総額の何割かを出すことです。比率にすると、金額の大きさに惑わされずに偏りに気づけます。とくに見るのは、仮設と養生・時間帯の割増・諸経費の3つの行です。
図3 比率が高いこと自体より、条件で説明がつくかを見る。
比率の見方と、高いときに聞くこと| 行 | 比率の見方 | 高いときに聞くこと |
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| 仮設と養生 | 入居者の方がいる中の工事では、割増と合わせて総額の2割〜4割になることがある | 養生の範囲、毎日はがすか、日数 |
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| 時間帯の割増 | 夜間・早朝・休日の作業の量で変わる | どの作業を、どの時間帯に行うか |
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| 諸経費 | 民間の工事では法律で決まった率はなく、会社と工事の規模で違う | 率の出し方と、含まれるもの |
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| 撤去と処分 | 古い機器や材料の量で変わる | 処分の量と、運ぶ回数 |
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仮設と養生、時間帯の割増は、施設の条件で大きく変わる行です。その中身と相場、確かめ方は仮設・養生・割増の割合は、施設が渡す条件で変わりますにまとめています。諸経費の率は、同じ会社の前回の見積と比べると、上がったかどうかが分かります。
比率は、工事の中身と合わせて読みます。手すりの取り付けで仮設と養生が総額の3割なら、理由を聞きます。いっぽう、入居者の方が過ごす廊下の床の張り替えなら、3割でも条件で説明がつくことがあります。
前回の見積と比べると、上がった行が分かります
4つ目の方法は、前に同じような工事をしたときの見積や請求書と比べることです。総額で比べるのではなく、行ごとに比べます。どの行がいくら上がったかが分かれば、業者に聞くことがはっきりします。
- 前回の見積を探す同じ設備や同じ部屋の工事の見積と請求書を、台帳や綴りから探します。
- 行をそろえる前回も一式だった行は、今回の内訳に合わせて、分かる範囲で振り分けます。
- 差を出す行ごとの差と、その差が総額の何割かを出します。
- 理由を聞く差の大きい行から、数量・仕様・条件のどれが変わったかを聞きます。
比べるときは、物価の動きを差し引いて見ます。国土交通省が公表した公共工事設計労務単価は、令和8年3月から全国全職種の単純平均で前年度比4.5%上がりました。14年連続の上昇です。数年前の見積と比べれば、職人の手間の行が上がっているのは自然なことです。
前回の記録がない施設は、今回の見積を内訳つきで残しておくと、次の工事から比べられます。年間の修繕費の中での位置づけは介護施設の修繕費は、相場より5年分の実績で読みますで書いています。
抜けている行は、あとから追加の費用になります
5つ目の方法は、入っているはずの行が抜けていないかを探すことです。安く見える見積ほど、抜けがないかを確かめます。抜けていた行は、工事が始まってから「追加」として出てくることが多いからです。
抜けやすい行と、聞き方| 抜けやすい行 | 抜けると起きること | 聞き方の例 |
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| 撤去と処分 | 古い機器を外す費用が、あとから追加になる | 撤去と処分は、この金額に入っていますか |
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| 仮設と養生 | 養生の範囲が狭く、汚れや傷が出る | 養生はどこまで、何日分ですか |
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| 時間帯の割増 | 食事や入浴を避けると作業が延び、追加になる | 作業できる時間を伝えたうえでの金額ですか |
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| 搬入と揚重 | 重い機器を上の階へ運ぶ費用が別に出る | 搬入の経路と運ぶ手段は入っていますか |
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| 試運転と調整 | 取り付けたあとの動作の確かめが別になる | 試運転と使い方の説明は入っていますか |
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| 工事の前の調査 | 石綿(アスベスト)の事前調査などが別に出る | 工事の前の調査は要りますか、費用は入っていますか |
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業務用エアコンの交換では、古い機器の冷媒の回収も抜けやすい行の1つです。空調の見積で確かめる行は業務用エアコンの交換費用は、見積の4つの行で確かめますにまとめています。建物の改修の前に要る石綿の事前調査と、その費用と日数は大規模修繕は着工の2年前に動き出し、石綿の調査は設計の段階で済ませますで書いています。
見積に「別途」や「含まず」と書かれた行も見落とさないようにします。別途の行は、総額に入っていない費用です。何が別途なのかを一覧にしてもらい、その費用がいくらくらいになるかも聞いておくと、稟議の金額が途中で変わりにくくなります。
高い・安いの理由は、中身で聞くと答えが返ってきます
見積が高い、または安いと感じたときは、理由を聞きます。「高いですね」と伝えるより、「この行の数量の根拠を教えてください」と中身で聞くほうが、具体的な答えが返ってきます。答え方で、業者が工事の中身をつかんでいるかも分かります。
高い・安いの理由の聞き方| 気になること | 聞き方の例 | 確かめること |
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| 総額が予算より高い | どの行を変えると、いくら下がりますか | 仕様・範囲・時期を変えた場合の金額 |
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| 単価が目安より高い | この単価には、何が含まれていますか | 材料のグレード、手間、搬入 |
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| 数量が多く見える | この数量は、どう数えましたか | 図面や現地で数えた根拠 |
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| 総額が安すぎる | この金額に含まれないものは何ですか | 別途の行、追加になりやすい作業 |
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| 前回より高い | 前回と比べて、どの行が上がりましたか | 物価、仕様、条件の変化 |
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図4 金額の高さより、理由を説明できるかで判断する。
値下げを相談するときは、範囲や仕様、時期を変えて下げる話にします。改正建設業法では、注文する側が見積の変更を求めることにも決まりがあります。材料費や労務費などを、通常必要な額より著しく下回るように求めることは禁じられています。職人の手間を削らせる値下げは、工事の質にも跳ね返ります。
理由を説明できない業者の見積は、別の会社の見積と比べてから決めます。業者が信頼できるかを、言葉ではなく行動で見分ける方法は業者が信頼できるかは、5つの場面の行動で分かりますにまとめています。別の会社を探す手間について、窓口をお使いの方からは次のような声をいただいています。
何より助かったのは、私自身が一から業者を探して何社にも電話をする必要がなかったことです。
ご利用者の声 東京都内・介護施設/事務長
取材にもとづき掲載しています(施設名は非公開)。内容はご本人の申告によるもので、個人の感想です。
モデルケース:浴室の改修で「一式」の見積を受け取ったグループホーム
モデルケース:定員18名のグループホーム(2ユニット)
一式を分けたら、稟議が差し戻しなしで通った
変わったこと(結果)
浴室の改修の見積を5つの行に分けてもらったところ、法人本部の稟議が差し戻しなしで通りました。前の年の工事では、内訳の説明を求められて稟議が2回差し戻され、決まるまでに1か月半かかっていました。今回は依頼から決裁まで3週間で、工事中の追加の費用も出ませんでした。
背景と、困っていたこと
ホームの浴室は床のタイルが割れ、手すりもぐらついていました。いつも頼んでいる工務店に見積を頼むと、届いたのは「浴室改修工事 一式 168万円」の1行だけでした。管理者は、この金額が妥当かを本部に説明できず、ほかの会社を探す時間もありませんでした。
決めたこと
管理者は工務店に、稟議で内訳の説明が要ると伝え、5つの行に分けてもらいました。手すり4か所を割り戻すと1か所3万円台で、目安の幅に入っていました。いっぽう、入浴のない日に作業をまとめれば、時間帯の割増の行が要らないことも分かりました。入浴日を2日ずらし、その行を外してもらいました。
進めてみて分かったこと
はじめは、長い付き合いの工務店に内訳を求めると、疑っているように受け取られないかとためらいました。理由を添えて頼むと、工務店はすぐに分けてくれ、次の見積からは最初から内訳つきで届くようになりました。今は、見積を頼むときに分け方まで伝えるようにしています。