老健と有料では、建物の使われ方が違うので傷む場所が違います
老健と介護付有料老人ホームの修繕の違いは、建物の使われ方の違いから生まれます。老健は、在宅への復帰を目指してリハビリを行う施設です。介護付有料老人ホームは、入居者の方が長く暮らす住まいです。どちらも入居者の方に介護をしていますが、建物のどこに負担がかかるかが違います。
老健と介護付有料老人ホームの、建物の使われ方| 項目 | 老健 | 介護付有料老人ホーム |
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| 施設の目的 | 在宅への復帰に向けたリハビリと、医療的なケア | 介護を受けながら長く暮らす住まい |
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| 入居・入所の期間 | 入退所が多い。空いたベッドを短期入所に使うこともある | 長く住む方が多い。退居のあとに空室の期間ができる |
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| 居室 | 多床室の多い従来型と、個室のユニット型がある | 個室が中心で、家具を持ち込んで暮らす |
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| よく使う共用の場所 | 機能訓練室、歩行訓練に使う廊下、浴室 | 食堂・ラウンジ、浴室、エントランス |
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| 建物を見ている人 | 入所の方とご家族、病院や居宅のケアマネジャー | 入居者の方とご家族、入居を考える見学の方 |
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| 開くときの手続き | 都道府県(または市)の開設の許可 | 都道府県(または市)への届出と、特定施設の指定 |
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図1 目的が違えば、建物に負担がかかる場所も違う。
「老健のほうが傷みが早い」「有料のほうがお金がかかる」と、ひとくくりには言えません。老健では毎日の使い方による傷みが、有料では住まいとしての見た目と居室の入れ替わりによる工事が、それぞれ予算を左右します。
傷みやすい場所を、老健と有料で並べて比べます
傷みやすい場所を並べると、2つの施設の違いがはっきりします。同じ「浴室」や「廊下」でも、傷み方と、直すときに気をつけることが違います。
傷みやすい場所の比較| 場所 | 老健 | 介護付有料老人ホーム |
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| 居室 | 多床室の床と壁の下部、ベッドまわりの電源、間仕切りのカーテンレール | 個室の壁紙と床、居室のトイレ・洗面、建具 |
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| 廊下 | 歩行訓練で、手すりのゆるみと床の傷が早い | 車いすの当たる高さの壁の傷 |
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| 浴室 | 機械浴を使う回数が多く、機器と床の傷みが早い | 個浴の水栓と床、脱衣所の見た目 |
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| 訓練・活動の部屋 | 機能訓練室の床と、訓練機器の固定部 | レクリエーションの部屋の床と家具 |
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| 汚物処理室・処置室 | 汚物流しの排水と換気、消毒による金物の傷み | 汚物処理室の排水と換気 |
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| 入口まわり | 通所リハビリを併設していれば、送迎の出入りで自動ドアと床が傷む | 見学の方とご家族が通る、玄関の床と照明 |
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| 電源 | 吸引や酸素の機器を使う、枕元のコンセント | 入居者の方が持ち込む家電の増え方 |
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図2 老健では、リハビリと医療的なケアに関わる場所に負担が集まる。
どちらにも共通するのは、車いすと歩行器の当たる高さの傷み、手すりのゆるみ、水回りの劣化です。違いが出るのは、リハビリと医療的なケアに関わる場所(老健)と、住まいとしての内装と見た目(有料)です。
老健は、リハビリと入退所の多さが建物に出ます
老健では、リハビリが毎日の仕事の中心です。機能訓練室だけでなく、廊下や階段も歩く練習に使われます。手すりには体重がかかり、床には歩行器や車いすの跡が残ります。入退所が多いので、居室の清掃と消毒の回数も増え、床材や壁の下部、金物が傷みやすくなります。
老健で傷みが早い場所と、直し方の工夫| 場所 | 傷み方 | 直し方の工夫 |
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| 機能訓練室の床 | 訓練機器の脚や車いすで、へこみと継ぎ目のはがれが出る | 機器の下に敷く板を決め、継ぎ目の少ない床材にする |
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| 廊下の手すり | 歩行訓練で体重がかかり、根元がゆるむ | 下地の補強を確かめ、ゆるみを月に1回見回る |
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| 多床室の床と壁の下部 | ベッドの移動と車いすで傷が出る | 壁の下部に当て板を張り、床は部分的に張り替える |
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| カーテンレール | 間仕切りの開け閉めが多く、外れや曲がりが出る | レールと吊り具を同じ型にそろえ、予備を持つ |
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| 浴室・機械浴 | 1日の入浴の件数が多く、機器と床の傷みが早い | 保守の点検の記録を見て、修理の時期を読む |
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小さな修理が多いのも老健の特徴です。手すりのゆるみやカーテンレールの外れは、1件ずつは小さくても、放っておくと転倒につながります。小さな修繕を気軽に頼める先があるかで、手当ての早さが変わります。
当窓口は、フォームとLINEで24時間ご相談を受け付けています(お電話の受付はありません)。手すり1か所のような小さな修繕でも、写真と場所を送っていただければ相談できます。保守の契約がある機械浴などは、まず契約先に連絡するほうが早いこともあります。
「こんな小さな修繕でも相談していいのかな」と最初は思いましたが、実際に相談してみると、内容を伝えるだけで話が進むので非常に助かりました。
ご利用者の声 埼玉県内・介護老人保健施設/事務長
取材にもとづき掲載しています(施設名は非公開)。内容はご本人の申告によるもので、個人の感想です。
同じ法人に特養もあるなら、特養との違いも押さえておくと、法人の中で話がかみ合いやすくなります。特養の修繕の頼み方は特養の修繕は、ユニット型か従来型かで頼み方が変わりますにまとめています。
医療的なケアの設備は、止める範囲と工事の時間に気をつけます
老健には医師と看護職員がいて、吸引や酸素の機器を使う入所の方もいます。工事で電気や水を止めるときは、こうした機器を使う方がいるかを、先に看護職員と確かめます。有料老人ホームでも同じ確かめ方が要りますが、老健のほうが確かめる場面が多くなります。
図3 医療機器を使う方がいるかで、電気を止める工事の段取りが変わる。
医療的なケアに関わる設備と、工事のときに決めること| 設備・場所 | 工事のときに決めること |
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| 吸引や酸素の機器の電源 | 止める範囲と時間、移す先のコンセント、バッテリーの残り |
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| 処置室・診察室 | 使わない時間帯に工事を寄せ、清掃と消毒のあとで使い始める |
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| 汚物処理室 | 汚物流しを止める間の代わりの処理と、においの対策 |
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| 感染症が出ている階 | 工事を延ばすか、区画を分けて作業員の動きを決める |
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| 粉じんの出る作業 | 養生と換気、作業のあとの清掃を、看護職員と決める |
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感染症がはやっている時期は、工事を延ばすかどうかを、施設の感染対策の担当と決めます。感染対策のための改修の考え方は感染症対策の改修は、動線・換気・個室・手洗いの順に考えますにあります。工事の音と粉じんの対策は騒音と粉じんは、時間帯だけでなく工法と区画でも減らせますで書いています。
介護付有料は、住まいとしての傷みと見た目が修繕を決めます
介護付有料老人ホームでは、居室が入居者の方の住まいです。家具を持ち込んで長く暮らすので、壁紙の日焼けや家具の跡、居室のトイレと洗面の水回りの傷みが積み重なります。退居のたびに、次の方のための原状回復の工事が出ます。
もう1つは見た目です。入居を考える方とご家族は、見学のときに玄関・食堂・浴室・居室を見ます。設備が古いことより、傷や汚れ、照明の切れが残っていないかが印象を左右します。老健にもご家族や病院の方の目はありますが、有料では見た目の傷みが入居の判断に直に響きます。
- 居室の内装壁紙と床は、退居のたびに傷みを見て、張り替える範囲を決めます。
- 居室の水回りトイレと洗面の水栓やパッキンは、空室の期間にまとめて点検します。
- 見学の方が通る場所玄関・食堂・浴室・見学用の居室は、傷と照明の切れを早めに直します。
- 本部の決まり見積の取り方と承認の金額が本部で決まっていることが多いので、先に確かめます。
見学の方が見る場所の手入れは有料老人ホームの営繕は、居室の回転と共用部で外注の範囲を決めますにまとめています。退居のあとの原状回復の負担の分け方は退去の原状回復は、修繕と改修を分けると負担が決まりますにあります。
空室と入退所を、工事の機会にします
入居者の方が暮らす建物では、居室の工事をする日を作るのが難しくなります。老健では入退所の合間、有料では退居から次の入居までの空室の期間が、居室の工事のいちばんの機会です。機会の生まれ方が違うので、拾い方も変えます。
老健と有料で、工事の機会の拾い方| 項目 | 老健 | 介護付有料老人ホーム |
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| 機会になる時 | 退所から次の入所までの合間 | 退居から次の入居までの空室の期間 |
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| 使える日数 | 入退所の日の調整で、1〜2日を作る | 原状回復にかかる日数の中で決まる |
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| 向いている工事 | ベッドまわりの床の部分張り替え、壁の当て板、カーテンレール | 壁紙と床の張り替え、水回りの部品、エアコンや照明の更新 |
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| 予定を知っている人 | 入退所の予定を組む支援相談員 | 退居の連絡を受ける事務と、入居の担当 |
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| 気をつけること | 多床室では、同じ部屋の方の過ごし方への配慮 | 空室の日数を延ばさない量に、工事を絞る |
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図4 入退所の予定表を、工事の予定表として使う。
老健で居室を空けるときは、入所の受け入れを止めるのではなく、退所と次の入所の間に1〜2日の空きを作ります。多床室なら、部屋ごと空けなくても、空いたベッドのまわりだけを直せます。同じ部屋の方が食堂や訓練室で過ごす日中に作業すると、負担が少なくて済みます。
有料では、空室の期間に工事を詰め込みすぎると、次の入居が遅れます。エアコンの更新や照明の取り替えのように、居室の中でしかできない工事を優先して、空室の期間にまとめます。入居者の方が暮らしながら大きな工事を進めるときの工程の組み方は居ながら工事の工程表は、工事と暮らしの予定を重ねて作りますで書いています。
共用部の優先順位は、4つの段で決めます
共用部の修繕は、どこから手をつけるかで迷いがちです。安全に関わること、止まると困ること、毎日の使い方による傷み、見た目、の4つの段に分けて並べると、順番を上に説明しやすくなります。
図5 上の段ほど先に直す。3と4の順は、施設の種類で入れ替わることがある。
共用部の優先順位の、老健と有料の違い| 段 | 老健で先に上がる場所 | 有料で先に上がる場所 |
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| 1 安全 | 歩行訓練に使う廊下と階段の手すり | 居室から食堂までの床の段差と手すり |
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| 2 止まると困る | 機械浴、エレベーター、給湯 | 浴室、エレベーター、給湯、空調 |
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| 3 毎日の傷み | 機能訓練室の床、汚物処理室 | 食堂の床と家具、居室のトイレ |
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| 4 見た目 | ご家族と病院の方が通る入口 | 見学の方が通る玄関・食堂・浴室 |
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有料では、4の見た目が入居の判断に響くので、3と同じくらいの重さで扱うことがあります。老健では、見た目より3の傷みを先に直すほうが、リハビリと安全に効きます。どちらの施設でも、1と2が後回しにならないように、予算の枠を先に取っておきます。
計画と予算の組み方も、老健と有料で違います
修繕の計画と予算の組み方は、運営する法人の形と、施設の手続きの違いで変わります。老健は、医療法人や社会福祉法人などが、都道府県(または市)の許可を受けて開く施設です。介護付有料老人ホームは、株式会社などが運営していることが多く、届出と特定施設の指定のもとで運営しています。
計画・予算・手続きの、老健と有料の違い| 項目 | 老健 | 介護付有料老人ホーム |
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| 予算を決めるところ | 法人の理事会など。社会福祉法人は契約の決まりにも沿う | 運営会社の本部。ほかのホームの予算と並べて決まる |
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| 部屋の用途を変える工事 | 各室の用途や構造設備の概要が変わるなら、事前に変更の許可 | 届け出た事項が変わるなら、変更の届出 |
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| 元に戻す修繕 | 許可や届出が要らないことが多い | 同じ |
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| 補助 | 事業ごとに、対象の施設の種類が決まっている | 同じ。施設の種類で対象かどうかが分かれる事業もある |
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| 予算の時期 | 前の年の秋から、翌年度の予算と補助の募集に合わせる | 本部の予算の時期に合わせて、見積をそろえる |
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老健の部屋の用途を変える工事は、事前に都道府県(または市)の変更の許可が要ります。多床室を個室に分ける、倉庫を相談室に変える、といった工事です。有料老人ホームでも、届け出た建物や設備の概要が変われば、変更の届出が要ります。床や壁紙を元のとおりに直す修繕なら、たいていは要りません。迷うときは、図面を持って担当の窓口に相談します。
社会福祉法人の工事には、見積合わせの決まりがあります。2社の見積で足りる上限は、令和8年4月から400万円以下になり、それを超えると3社以上の見積が要ります。補助の対象と申請の流れは基金で大規模修繕の補助を受けるには、まず創設の条件を確かめますにあります。令和9年度の補助に向けて、今年の秋から何を準備するかは令和9年度の修繕の補助は、まず県の調査が済んだかを確かめますにまとめています。予算の組み方は修繕の予算は、前の年の秋から3つの区分で組みますにあります。
法定の点検は同じでも、見られ方が少し違います
消防用設備やエレベーター、受水槽の点検は、老健でも有料でも、法令で決まった頻度で行います。違いが出るのは、行政に見られる場面です。老健は介護保険施設として運営指導を受けます。有料老人ホームは届出の施設として立入検査を受け、介護付なら特定施設としての運営指導も受けます。
点検と記録の、老健と有料で同じところ・違うところ| 項目 | 老健 | 介護付有料老人ホーム |
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| 消防用設備の点検 | 機器点検は6か月ごと、総合点検は1年ごと | 同じ |
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| 建物の定期報告 | 対象かどうかは、用途と規模、自治体の決まりで決まる | 同じ |
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| エレベーターの検査 | 特定行政庁が決める時期の定期検査(多くは1年ごと) | 同じ |
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| 受水槽 | 有効容量が10㎥を超えると、1年に1回の清掃と検査 | 同じ |
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| 行政に見られる場面 | 介護保険施設としての運営指導 | 有料老人ホームとしての立入検査と、特定施設の運営指導 |
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消防用設備の点検の頻度と報告の決まりは消防設備の点検は年2回、消防署への報告は年1回ですにあります。建物の定期報告(12条点検)の中身は12条点検は4つに分かれ、防火設備の検査は別に受けますにまとめています。どちらの施設でも、点検の報告書で指摘された所を翌年度の修繕の一覧に移しておくと、予算の説明に使えます。
モデルケース:入退所の合間に多床室を直した老健
モデルケース:定員100名(多床室が中心)の介護老人保健施設
受け入れを止めずに、1年でベッドまわり38か所の床と壁を直した
変わったこと(結果)
入所の受け入れを止めずに、1年で多床室のベッドまわり38か所の床と壁の下部を直しました。工事のためにベッドを空けた日数は1か所あたり1〜2日で、そのために入所をお断りした日はありません。床の継ぎ目でつまずきかけたという職員の報告は、月に4〜5件から月1件ほどに減りました。
背景と、困っていたこと
築20年の老健で、多床室の床の継ぎ目がはがれ、壁の下部には車いすの傷が並んでいました。事務長は直したいと考えていましたが、4人部屋を工事するには、部屋ごと空けて入所を止めるしかないと思い込んでいました。ベッドの稼働を落とすことへのためらいから、工事は2年続けて見送られていました。
決めたこと
事務長は、支援相談員と月に1回、入退所の予定を見合わせる場を作りました。退所から次の入所までに1〜2日の空きがあるベッドを拾い、そのベッドのまわりだけを直すことにしました。作業は、同じ部屋の方が食堂や訓練室で過ごす日中に限りました。決め手は、受け入れを止めずに、少しずつでも進められることでした。
進めてみて分かったこと
業者には、退所の日が決まるたびに連絡し、床材と当て板を同じ品番で取り置いてもらいました。1か所の工事は半日ほどで済み、残りの時間を清掃と消毒に回せました。