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夜、誰にも相談できないがんの不安|家族でも医師でもない話し相手

このテーマの総論:がんの不安で夜眠れない|朝まで自分を守る6つの方法

この記事の結論

家族に言えず医師にも聞けない夜の不安は、二つに仕分けると行き先が決まります。医師に聞けば答えに近づくことは、翌日の質問メモへ。答えのない気持ちは、今夜、家族でも医師でもない第三の相手へ。仕分けるだけで、「誰にも言えない」夜は少しずつ減っていきます。

理由と根拠は、このあと本文でくわしくお伝えします。 主な出典:国立がん研究センター がん情報サービス「『がん相談支援センター』とは」/同「相談… ほか7件 参考・出典を見る 先に「次の一歩」を見る

夜にがんのことで不安になっても、家族には言えず、医師にも聞けない。そんなときは、不安をひとかたまりのまま抱えるのをやめて、「医師に聞くこと」と「聞いてもらいたい気持ち」に仕分けてみてください。行き先の違う二つが混ざっているから、どこにも出せなくなっているのです。

仕分けにかかる時間や、どちらが多いかは、人によっても夜によっても違います。質問ばかりの夜もあれば、気持ちしかない夜もあります。この記事では、夜の不安の仕分け方、翌日に持っていく質問メモの作り方、今夜話せる第三の相手の違い、そして仕分けた不安の置き場所を先に決めておく方法をお伝えします。医師に聞きづらいことを小さく聞く方法は看護師から小さく聞く方法に、家族と関係のない第三者に話すことの意味は第三者に話すという選択にまとめています。

スマホの画面だけが明るい夜に

  • 本人にも子どもにも心配をかけたくなくて、家の中では平気な顔をしている。
  • 先生には次の診察まで会えないし、「こんなこと」を聞いていいのかも分からない。
  • 夜、不安の行き場がなくて、気づくとスマホの画面だけが明るい。

がんのことで夜に不安になっても、家族には言えないし、医師には聞けません。誰に相談すればいいですか?

相談先を探す前に、不安を二つに仕分けてください。医師や看護師に聞けば答えに近づくことは、翌日の質問メモへ。答えのない気持ちは、今夜、家族でも医師でもない第三の相手へ。行き先が決まれば、「誰にも言えない」は「言う先の決まった不安」に変わります。

夜の不安が誰にも出せなくなるのは、行き先の違うものが一つに固まっているからです。たとえば、「夫の咳が増えた気がして怖い」という不安。この中には、「咳が増えたとき、家族は何に気をつければいいか」という質問と、「悪くなっているのではと怖い」という気持ちが入っています。家族に話そうとすると、怖さまで伝わって心配をかけそうでためらう。医師に聞こうとすると、気持ちの部分は診察で話すことではない気がして、質問ごと飲み込んでしまう。こうして、どちらにも出せないまま夜が更けていきます。

二つに割ると、それぞれに合う相手が見えてきます。質問は、答えを持っている医療者へ、昼の時間に。気持ちは、答えを出さずに聞いてくれる相手へ、今夜のうちに。ご家族は「第二の患者」ともいわれ、支える側の気持ちも、相談してよいものです。

翌日の質問メモへ(医療者に聞けば答えに近づくこと)

  • 薬の副作用で、家で気をつけること
  • 先生の「様子を見ましょう」が指していること
  • 夜に体調が変わったときの連絡先と目安

今夜の第三の相手へ(答えのない気持ち)

  • 悪くなっているのではと怖い
  • 本人の前で泣けず、ひとりで張りつめている
  • この先の自分の暮らしが見えない
夜の不安を、二つの行き先に仕分ける

不安を「医師に聞くこと」と「気持ち」に分けるには、どうすればいいですか?

一つの不安に、二つの問いをあててください。「これは、誰かが答えを知っていることか」「これは、聞いてもらえれば少し軽くなることか」。前者なら質問メモへ、後者なら第三の相手へ。両方にあてはまる不安は、二つに割って両方へ送ります。

紙を一枚用意して、浮かんだ不安を一行ずつ書き出します。書き終えたら、一行ずつ二つの問いをあてていきます。「母が最近食べなくなった」なら、「食べられないとき、家族ができることは何か」は答えを知っている人がいる質問です。一方、「このまま弱っていくのが怖い」は、答えではなく、聞いてもらうことで軽くなる気持ちです。同じ一行から、質問と気持ちが一つずつ生まれます。

ただし、仕分けより先にすることが一つだけあります。今まさに、本人の体に急な変化が起きているときです。強い痛み、息苦しさ、意識の変化などがあれば、メモにせず、通院先から伝えられている夜間の連絡先へ電話してください。命に関わると感じたら119番です。救急車を呼ぶか迷うときは、救急安心センター事業(#7119)で医師・看護師・救急救命士に相談できる地域もあります(実施していない地域もあります)。

  1. Q1今まさに、本人の体に急な変化が起きていますか

    はい仕分けずに、通院先の夜間の連絡先へ。命に関わると感じたら119番

    いいえ次の問いへ

  2. Q2医師や看護師が、答えを知っていそうなことですか

    はい翌日の質問メモに一行で書く。気持ちの部分が残れば、次の問いへ

    いいえ次の問いへ

  3. Q3誰かに聞いてもらえば、少し軽くなりそうですか

    はい今夜、第三の相手に一言で送る、または話す

    いいえ紙に書いて閉じ、明日の朝にもう一度仕分ける

夜に浮かんだ不安を仕分けるときの分かれ道
夜に浮かんだ不安翌日の質問メモに書くこと今夜、第三の相手に話すこと
夫の咳が増えた気がする咳が増えたとき、家族が気をつけること悪くなっているのではという怖さ
母が食べなくなった食べられないとき、家族にできること弱っていく姿を見るつらさ
本人が「治療をやめたい」と言った治療を続けるか迷うとき、誰と話し合えるかどう返せばよかったのかという後悔
医療費が払えるか心配医療費の相談先(病院の医療ソーシャルワーカーなど)仕事や暮らしが崩れそうな不安
本人に余命を聞かれたら、と思う本人に聞かれたとき、家族はどう答えればよいかその場面を想像するだけで苦しい気持ち
夜に浮かびやすい不安を、質問と気持ちに割った例

仕分けに迷う不安は、どちらに入れればいいですか?

迷ったら、両方の欄に書いてください。「この先どうなるのか」のような大きな不安も、医療者が答えられる小さな質問と、聞いてもらいたい怖さに、たいてい割ることができます。医師ではない人が答えを持っている質問もあります。

いちばん迷いやすいのは、「この先どうなるのか」という不安です。このままでは大きすぎて、誰に聞いても答えが返ってきません。けれど、「次の診察までに起こりやすい変化は何か」「家族が気づいたら連絡したほうがいい変化は何か」と小さくすれば、医療者が答えられる質問になります。小さくしたあとに残る「先が見えなくて怖い」は、気持ちの欄へ移します。

質問の宛先は、医師だけではありません。医療費や仕事の休み方なら、病院の医療ソーシャルワーカーやがん相談支援センターへ。家での介護の段取りなら、市区町村の介護保険の窓口や地域包括支援センターへ。そして、「本人は本当はどうしたいのか」は、医療者でも第三の相手でもなく、本人に昼のうちに聞くことです。質問メモに「本人に聞く」という宛先があっても、少しもおかしくありません。宛先がはっきりすると、夜の不安は「誰にも言えないこと」から「明日、あの人に聞くこと」に変わります。

医師に聞くことは、翌日どんな質問メモにすればいいですか?

「誰の」「何が気になって」「何を知りたいか」を一行ずつ書き、聞くことは3つまでに絞ります。家族の立場で聞くときは、本人が知っているか、家族が聞くことに同意しているかも書き添えておくと、病院の側も答えやすくなります。

夜に書いた質問は、そのままだと気持ちと混ざったままのことがよくあります。翌朝、明るい時間に読み返し、医療者が答えやすい形に整えます。「夫の咳が増えた。悪くなっているのか」は、「夫(○○科で通院中)の咳が、この1週間で増えたように見えます。家で気をつけることと、病院に連絡したほうがよい目安を教えてください」に。気になり始めた時期と様子を添えると、答えが具体的になります。

家族が本人の病状について聞くとき、病院によっては、本人の同意を確かめてから説明する決まりがあります。前もって本人に「先生に聞いておきたいことがあるんだけど、いい?」と声をかけておくと、当日に話が止まらずに済みます。持っていく先は、次の診察に限りません。外来や病棟の看護師への電話、病院のがん相談支援センターも、質問を受けとめてくれる窓口です。医療費のように治療以外のことなら、病院の医療ソーシャルワーカー(相談室の名前は病院ごとに違います)が、経済的・社会的な困りごとの相談に応じています。医師に聞きにくいことを、看護師から小さく聞いていく方法は、上でご紹介した記事で詳しく扱っています。

  • 誰のことか(本人の名前、通っている病院と診療科)
  • 何が気になっているか(いつから、どんな様子か)
  • 知りたいこと(3つまでに絞る)
  • 本人がこの質問を知っているか、家族が聞くことに同意しているか
  • いつまでに知りたいか(次の診察まで待てるか)
  • 誰に聞くか(主治医・看護師・相談員)
翌日の質問メモに書いておくこと

気持ちは、今夜どんな「第三の相手」に話せますか?

今夜なら、24時間対応のよりそいホットラインや、文字で送れて翌朝に返事が届く相談室のLINEがあります。昼まで待てるなら、がん相談支援センターや、地域の患者会・家族会も、家族でも医師でもない相手になってくれます。

第三の相手は、時間帯と、話し方の向き不向きで選びます。今夜どうしても人の声が聞きたいときは、よりそいホットライン(0120-279-338、無料・24時間)。がん専門の窓口ではありませんが、眠れないほどの不安を話せます。声を出せない夜は、がんと家族の相談室のLINEが使えます。名前を出さずに無料で使え、夜のうちに届いた一言も、翌朝いちばんに読んで返事をします。言葉にならなければ、スタンプひとつでも構いません。

朝になれば、選べる相手が増えます。がん相談支援センターは、全国のがん診療連携拠点病院などにあり、家族の立場でも、その病院に通っていなくても、無料・匿名で利用でき、相談は主に面談か電話です。そこで話したことが、相談した人の同意のないまま担当医などに伝わることもありません。気持ちのつらさそのものを話したいときは、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)から、かけた場所の都道府県・政令指定都市の公的な窓口につながります(曜日・時間は地域ごとに異なり、通話料がかかります)。同じ立場の人と話したいなら、がん相談支援センターで、地域の患者会や家族会のことを聞いてみてください。

がんと家族の相談室は医療機関ではなく、無料で話を聞く相談窓口です。医療の判断はしません。そのかわり、評価も助言もせずにただ聞く20分や、先生の言葉を分かる言葉に置き換えるお手伝いができます。電話(080-4178-5017)の場合、平日9:00〜18:00は担当が直接お受けします。それ以外の時間は自動音声での受付となり、翌朝9時までに担当から折り返します。家族の立場からの相談は800件で、電話相談・問い合わせ全体の1,200件のうちの数です(2026年9月の実績・運営者集計)。

相手つながる時間向いている使い方
よりそいホットライン24時間・無料(がん専門ではない)今夜、人の声で気持ちを受け止めてほしいとき
相談室のLINE夜に届いたものは翌朝いちばんに返事声を出せない夜に、一言を置いておきたいとき
相談室の電話平日9:00〜18:00は担当が直接。それ以外は翌朝9時までに折り返し評価も助言もない20分で、気持ちを話したいとき
がん相談支援センター受付時間は病院ごとに確認家族の立場で、気持ちも療養の困りごとも話したいとき
こころの健康相談統一ダイヤル曜日・時間は地域ごと(通話料あり)気持ちのつらさそのものを、公的な窓口で話したいとき
患者会・家族会集まりの日程は会ごと同じ立場の人の話を聞き、自分の話もしたいとき
今夜と明日で使い分ける、第三の相手
2026年9月の相談実績
サイト訪問120,000人
相談ページ訪問18,000人
電話相談・問い合わせ1,200件
うち、ご本人からのご相談400件
うち、ご家族からのご相談800件

2026年9月実績(運営者集計:スキマグループ合同会社)

家族からの相談も含む、がんと家族の相談室の相談件数(2026年9月の実績・運営者集計)

仕分けた不安の置き場所を、先に決めておくにはどうすればいいですか?

昼のうちに、置き場所を二つ用意しておきます。一冊のノートに「明日聞くこと」と「今夜の気持ち」の二つの欄をつくり、気持ちを送る第三の相手を一つ登録しておく。それだけで、夜に不安が来たとき、迷う時間が短くなります。

ノートは、見開きの左を「明日聞くこと」、右を「今夜の気持ち」にします。夜に不安が浮かんだら、まずノートを開き、二つの問いをあてて、どちらかの欄に一行書く。両方にあてはまれば、両方に書く。左の欄は翌朝、質問メモに整えて持っていきます。右の欄は、今夜のうちに第三の相手へ送るか、送らずに置いておくかを選びます。書くだけで落ち着く夜もあるので、送らなくても構いません。

気持ちを送る先は、夜に探し始めると、それだけで疲れてしまいます。昼のうちに、相談室のLINEを登録しておく、よりそいホットラインの番号をノートの表紙の裏に書いておく、のどちらかを済ませておきます。本人の体のことで夜に慌てたくないご家族は、がんと家族の相談室の「もしもの夜に電話する先」をひとつ決めておく登録(無料・3分。何かを決める必要はありません)も使えます。

仕分けても眠れない夜が続くときは、どうすればいいですか?

仕分けて送っても眠れない夜が続く、昼間も不安で仕事や家事が手につかない。そんな状態なら、ご家族ご自身の体と心の不調として、かかりつけ医やがん相談支援センターに相談してください。支える人の不調も、手当てを受けてよいものです。

家族の不安は、本人の病状が落ち着くまで後回しにされがちです。けれど、眠れない、食べられない、何をしても楽しめない状態が重なってきたら、それは仕分けの工夫だけで抱えるものではありません。受診するときは、「家族ががんの治療中で、夜に不安で眠れない日が続いている」と、きっかけをそのまま伝えれば十分です。必要に応じて、心療内科や精神科につないでもらえます。

「消えてしまいたい」と思うほどつらい夜は、ノートに書いて朝を待たずに、よりそいホットラインに電話してください。今にも自分を傷つけてしまいそうなときは、119番へ連絡してください。

台所でひとり朝を待っていた夫は、どう変わった?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
60代・夫の立場(妻が通院で抗がん剤治療中。2人の子どもは独立して遠方に住んでいる)
相談のあとに変わったこと
夜中に台所の椅子で朝を待つ日が、週の半分ほどから週に1日ほどに減った。不安を二つに仕分け、質問は妻と相談して外来の看護師に、気持ちは月に2回の電話で話すようになった。

1. 相談のあとに変わったこと

相談から1か月ほどたったころ、彼の夜は少し短くなっていました。以前は週の半分ほど、妻が眠ったあとに台所の椅子に座り、スマホを見ながら朝を待っていました。今は、不安が浮かぶと食卓のノートを開き、左の欄か右の欄に一行書く。左の「明日聞くこと」は、朝、妻に見せてから外来の看護師に電話で聞く。右の「今夜の気持ち」は、たまってきたら月に2回の電話で話す。台所で朝を待つ日は、週に1日ほどになりました。「怖いと言える先と、聞ける先が分かれたら、家の中で平気な顔をするのが少し楽になりました」。

2. 相談を考えた背景

妻の治療が始まってから、彼は家事の多くを引き受けるようになりました。妻の前では「大丈夫、大丈夫」と明るくふるまい、遠方の子どもたちには「お母さんは元気にしている」とだけ伝える。心配をかけたくない一心で、自分の不安はどこにも出していませんでした。

3. 相談する前に困っていたこと

夜になると、妻の食欲が落ちていることや、咳が増えた気がすることが頭から離れません。先生に聞きたくても、診察には付き添うだけで、妻の主治医に夫が電話していいのか分かりませんでした。「こんなことで電話したら迷惑だろう」。質問と怖さがひとかたまりになって、誰にも出せないまま夜が明けていきました。

4. ここを選んだ理由・決め手

妻の病院のがん相談支援センターのことは知っていましたが、妻の病院の窓口に自分の弱音を話すことに、ためらいがありました。病院とは別の場所で、家族自身の話も聞くと書かれていたこと、夜に送れば翌朝に読んでもらえるLINEがあることが、相談室を選んだ理由です。深夜1時すぎ、「妻ががんで、夜に不安ですが誰にも言えません」とだけ送りました。

5. 相談で話したこと・その後

翌朝の返事でフォームを知り、妻が昼寝をしている時間帯を指定しました。担当はまず20分、評価も助言もせずに話を聞きました。後半で、彼の不安を一緒に書き出し、質問と気持ちに分けました。担当は、妻の咳や食欲について判断や予測はしていません。そのかわり、「食欲が落ちたとき家で気をつけること」「夜に熱が出たときの連絡先と目安」「家族が看護師に電話で聞いてよいこと」の3つを質問メモにまとめて送りました。最初の週は、ノートを開く前に台所へ行ってしまった夜もあったそうです。質問メモを見せると、妻は「私も聞きたかった」と言い、次の通院で二人で看護師に聞きました。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

医療者に聞く質問例

  • 家族として、治療のことで聞きたいことがあります。本人の同意があれば、家族から看護師さんに電話で相談できますか。
  • 次の診察までのあいだに気になることが出てきたら、どこに電話すればいいですか。
  • 夜間に体調が変わったとき、家族が連絡してよい番号と、連絡の目安を教えてください。
  • 付き添う家族の不安を聞いてもらえる窓口は、病院の中にありますか。

とはいえ、言えない夜について伝えたい2つのこと

① 気持ちのこと──「言えない」は、守りたい人がいるしるしです

家族に言えないのは、あなたが冷たいからでも、家族を信頼していないからでもありません。心配をかけたくない、本人の負担を増やしたくない。守りたい人がいるから、言葉を飲み込んでいるのです。その飲み込んだ分を、家族ではない場所で出すことは、家族を裏切ることではありません。むしろ、気持ちを外で少し軽くしてから戻ると、本人の話を聞く余裕も戻ってきます。

② 実務のこと──家族が医療者に聞いてよい範囲を、本人と昼に決めておく

「医師に聞けない」理由のひとつは、家族がどこまで聞いてよいのかが決まっていないことです。本人の体調のよい昼の時間に、「副作用のことは私から看護師さんに聞いてもいい?」「先生の話は、一緒に聞きたい?それとも後で教えてほしい?」と、聞いてよい範囲を確かめておきます。聞いてよい範囲が決まっていれば、夜に浮かんだ質問を、翌日ためらわずに持っていけます。本人が「全部任せる」と言う場合も、「これは聞かないでほしい」と言う場合もあり、その答えはどちらも尊重されてよいものです。

今日できること

言えない不安を抱えた今夜から明日までにできる3つのこと

  1. ノートの見開きに二つの欄をつくる

    左に「明日聞くこと」、右に「今夜の気持ち」と書きます。浮かんだ不安を、どちらかの欄に一行ずつ書いていきます。

  2. 右の欄から一行だけ、第三の相手に送る

    相談室のLINEに一言、または、よりそいホットラインに電話。送らずに書いておくだけの夜があっても構いません。

  3. 明日、左の欄から一つだけ聞く

    本人にひと声かけてから、外来や病棟の看護師、がん相談支援センターのどこかに、質問を一つ持っていきます。

よくある質問

本人に内緒で相談しても、裏切りになりませんか?

家族が自分の気持ちを整えるための相談は、裏切りではありません。がん相談支援センターでは、話した内容が相談した人の同意なく担当医などに伝わることはなく、がんと家族の相談室も、記録を残さないでほしいというご希望があれば、そのとおりにお聞きします。ただし、本人の病状について医療者に詳しく聞くときは、本人の同意を確かめておくのが基本です。

本人の主治医に、家族から電話で質問してもいいのですか?

対応は病院によって違います。外来や病棟の看護師が、家族からの電話を受けてくれることも多いので、まず看護師に「家族ですが、聞きたいことがあります」と伝えてみてください。本人の同意が必要かどうかも、そのときに確かめられます。

第三の相手に話すと、家族に話さなくなりそうで心配です。

第三の相手は、家族の代わりではありません。外で気持ちを言葉にしてみると、家族に伝えたいことと、伝えなくていいことの区別がつきやすくなります。家族に話す前の下ごしらえとして使うつもりで構いません。

患者会や家族会は、どうやって探せばいいですか?

病院のがん相談支援センターで、地域の患者会や家族会、患者サロンのことを聞くのが近道です。病院の掲示板やお知らせに、集まりの案内が貼られていることもあります。参加するかどうかは、話を聞いてから決めて構いません。

何度も同じ不安を話してしまいそうで、気がひけます。

同じ不安を何度話しても構いません。不安は一度話せば消えるものではなく、話すたびに少しずつ形が変わっていくものです。がんと家族の相談室でも、前に話したことをくり返していただいて構いません。

話しても気持ちが軽くならなかったら、どうすればいいですか?

話す相手や話し方が、その夜の気持ちに合っていなかったのかもしれません。声で話して軽くならなければ文字で、窓口で軽くならなければ患者会でと、別の相手を試してみてください。どの相手に話しても眠れない日が続くなら、かかりつけ医などに相談してください。

言えなかった不安を、質問と気持ちに分けてみませんか

ご希望の連絡方法と、連絡のつきやすい時間帯をお書きください。お名前はニックネームでも大丈夫です。送ると受付確認のメールがすぐに届き、その時間帯に担当からお電話します。夜にたまった不安を一緒に仕分け、医療者に聞くことは3つの質問メモにしてお送りします。

  1. 入力は1分ほどお名前はニックネームで構いません。ご相談の内容は、ひとことでも大丈夫です。
  2. すぐに受付メール送信すると、受け付けたことをお知らせするメールが届きます。
  3. ご希望の時間にお電話電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。スタッフが名前を名乗っておかけします。

    必須は4項目(お困りの内容・施設名・お名前・メールアドレス)です。分かる範囲でご記入ください。写真があると、状況の確認が早くなります。

    1. 1営業日以内にご連絡(お急ぎの場合は当日中)

    2. 現地の確認は無料です(所要30分〜2時間)

    3. お見積りの後にお断りいただいても構いません

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    ご相談の種類任意

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    4詳しく書ける方へ任意いつから・何回目か・何か所か・何名の施設か。分かるとお見積りまでの日数が短くなります

    同じ症状は

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    他社の金額をお伺いすることはありません。相見積の場合は、各社に同じ条件をお伝えします。

    送信すると、受付番号を記した受付完了メールが自動で届きます(ご入力の内容は記載しません)。受付とご連絡は、運営会社のスキマグループ合同会社が行います。ご相談・現地の確認・お見積りまで費用はかかりません。

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    私たちは医療機関ではないため、診断・治療・余命の判断はできません。体調の急な変化は、まず主治医や病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は、迷わず119番へ。

    次の一歩

    夜は結論を出さず、明日の朝に聞くことを書き残す

    夜は、不安がいちばん大きく感じられる時間です。検索を続けるほど、眠れなくなることもあります。今夜は結論を出さず、明日の朝に看護師や主治医に聞きたいことを1行だけ書いて、少しでも体を休めてください。

    夜に残すメモの例

    「明日の朝、看護師さんに聞くこと:夜中に呼吸のリズムが変わったように見えたのは、様子を見てよいものか。」

    1. 気になったことを1行だけメモして、画面を閉じる
    2. 誰かに伝えておきたいときは、LINEにひとこと残す(夜に届いたLINEは、翌朝にお返事します)
    3. 急な体調の変化は、夜でも病棟・訪問看護・主治医へ連絡する

    手元にあると話しやすいもの

    • 明日の朝に聞くことの1行メモ
    • 病棟や訪問看護の、夜間の連絡先

    公的な相談先

    よりそいホットライン
    24時間・通話料無料でつながる電話相談です。
    病棟の看護師・訪問看護
    ご本人の体調の変化を、いちばん近くで見ている相談先です。夜間の連絡先も確かめておくと安心です。

    このサイトでできること

    体調の急な変化は、まず主治医・病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は119番へ。

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    参考・出典

    監修者 木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の
    支援に関する監修者

    木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の支援に関する監修者

    県立がんセンターでの勤務経験を経て、がん患者さんとそのご家族が直面する療養上の悩みや意思決定の葛藤に向き合ってきました。

    がんと診断されたご本人を支えるご家族には、「一日でも長く生きていてほしい」という切実な願いがあります。一方で、緩和ケアでは、痛みや苦痛を和らげること、その人らしい生活を大切にすること、ご本人の希望を尊重することなど、さまざまな視点から療養の方向性を考える必要があります。

    こうしたご家族の願いと医療・療養方針との間に生まれる葛藤を理解し、年間約200名のがん患者さんとそのご家族に関わる中で、それぞれの状況に応じた支援のあり方や、その先に進むための選択肢をともに考えてきました。

    「がんと家族の相談室」では、がん患者さんご本人だけでなく、支えるご家族も孤立せず、必要な情報や相談先につながれることを大切にしています。医療情報を伝える際には、医学的な正確性に配慮するとともに、ご家族が抱える不安や迷いにも目を向け、療養生活の中で次の一歩を考えるための情報発信を目指しています。

    監修は医療情報の正確性と表現の妥当性に関するものであり、個別の診断・治療・余命の判断を行うものではありません。ご本人の症状や治療については、担当の医師・看護師にご確認ください。

    今の気持ちを、LINEでひとこと

    「怖い」「眠れない」「先生の説明が分からなかった」。ひとことで構いません。評価も助言もせず、お返事します。

    夜に書いたLINEは、翌朝いちばんに読みます。匿名で、スタンプひとつでも。

    話してみる相談料0円
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