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ひとりきりで相談相手がいない|がんの孤立から1人目を見つける手順

このテーマの総論:がんの不安で夜眠れない|朝まで自分を守る6つの方法

この記事の結論

相談相手がいなくても、1人目は知り合いの中から探さなくてかまいません。まず名前を言わずに使える窓口に1本の電話か1通のLINEを送り、次に患者会など同じ経験を持つ人の場へ、最後に身近な1人へと、負担の小さい順に広げていけます。

理由と根拠は、このあと本文でくわしくお伝えします。 主な出典:国立がん研究センター がん情報サービス「『がん相談支援センター』とは」/同「相談… ほか7件 参考・出典を見る 先に「次の一歩」を見る

がんのことを相談できる相手がいないと感じているとき、最初の1人は、今の人間関係の中から探さなくてもかまいません。名前を言わずに話せる窓口なら、今夜のうちに1通送るところから始められます。

人とつながり直すまでにかかる時間は、人によって違います。一度で話せる人もいれば、何度か窓口を使ってから、ようやく身近な人に打ち明けられる人もいます。どちらの道のりも、遠回りではありません。

この記事では、がんの診断後にひとりになりやすい理由、ゼロから1人目を見つける3段階の手順、名前を言わずに使える窓口、初めての電話でうまく話せなかったときの考え方、同じ経験をした人と出会う方法、身近な1人を選ぶ目安、そして「消えてしまいたい」と思う夜の連絡先をまとめました。今週中に1本の電話か1通のメッセージを送れるよう、具体的な言葉も添えています。

誰にも言えないまま過ごしている方へ

  • 両親は高齢で心配させられないし、職場にも言えない。
  • 友人とは疎遠になり、病名を知っているのは医師だけになった。
  • 自分だけが別の世界にいるような夜が、ずっと続いている。

がんのことを相談できる相手がいません。誰にも言えないまま一人でいます。どうすればいいですか?

最初の1人は、知り合いでなくてかまいません。名前を言わずに使える相談窓口に、1本の電話か1通のメッセージを送るところから始めてください。そこを足場に、同じ経験を持つ人の場、身近な1人へと少しずつ広げていけます。

相談相手がいないとき、多くの人は「まず信頼できる誰かを見つけなければ」と考えます。けれども、信頼できるかどうかは、話してみるまで分かりません。話す前に相手を見極めようとすると、いつまでも最初の一歩が出ません。

だから順番を逆にします。先に、話しても何も失わない場所で一度話してみる。そこで「話しても大丈夫だった」という経験を一つ持ってから、身近な人へ進みます。最初の相手が窓口の担当者でも、それは立派な1人目です。

夜中にひとりで「癌 誰にも言えない」と検索しているのは、弱いからではありません。誰かとつながる道を、あなたが今も探し続けているからです。家族や職場の前で平気な顔を続けてきた方も、ここでは泣いてかまいません。

どうして、がんになると孤立しやすいのですか?

役割を守ろうとする気持ち、心配や迷惑をかけたくない遠慮、病名で見方が変わることへの不安が重なり、自分から人との距離を置いてしまいやすいからです。人づきあいが下手だからではありません。

役割を降りられない

親にとっては子ども、職場では頼られる立場、家では支える側。がんと分かっても、その役割はすぐには変わりません。役割を守ろうとするほど、「病気の自分」を見せられる場所がなくなっていきます。

遠慮が積み重なる

高齢の親に話せば眠れなくなるだろう、友人に話せば重いだろう。一つひとつは相手を思いやる判断ですが、それが重なると、話せる相手がいつの間にかゼロになっています。

治療が始まると、通院や体調の波で、誘いを断る回数も増えていきます。断られた側も次第に誘いにくくなり、どちらも悪くないまま距離が開いていくことがあります。友人と疎遠になったのは、あなたが嫌われたからではありません。

見方が変わることへの不安

病名を知られたら、仕事を任されなくなるかもしれない。腫れ物に触るように扱われるかもしれない。そうした不安から、職場や地域では話さないと決める人もいます。話さないことは、自分を守るための正当な選択です。ただ、その選択をするなら、代わりに話せる場所を別に一つ持っておきたいところです。家族にも職場にも話せないときの考え方は、関係のない第三者に話すという選択でも扱っています。

ひとりを深める思い込み

  • 迷惑をかけてはいけない
  • うまく説明できるようになってから話すべき
  • 一度話したら、関係が変わってしまう

ほどくための見方

  • 相談窓口は、話を聞くことが役目の場所
  • まとまっていない話でも、そのまま話してよい
  • 誰に、何を、どこまで話すかは自分で選べる
ひとりを深める思い込みと、ほどくための見方

ゼロから1人目を見つけるには、どんな順番がいいですか?

負担の小さい順に、匿名の窓口、同じ経験を持つ人の場、身近な1人、と3段階で進めます。最初の段階では名前も事情も言わなくてよく、うまく話せなくても、関係が壊れる心配がありません。

  1. 1今夜名前を言わずに使える窓口に、一行だけ送る
  2. 2今週電話か面談で、一度だけ声に出して話す
  3. 3今月患者会や患者サロンの日程を調べ、見学を考える
  4. 4その先身近な1人に、一つだけ打ち明ける
今夜から始める、1人目までの道のり

段階1 名前を言わずに使える窓口

最初の相手は、あなたの生活とつながっていない人が向いています。話した内容が職場や親族に伝わる心配がなく、うまく話せなくても、次に顔を合わせる気まずさがありません。送る言葉は「誰にも話せていなくて、少し聞いてほしいです」の一行で十分です。

段階2 同じ経験を持つ人の場

窓口で一度話せたら、次は同じ病気を経験した人と出会える場を考えます。説明しなくても分かってもらえる感覚は、医療者や家族とはまた違う支えになります。急ぐ必要はありません。日程を調べるだけでも、一歩進んでいます。

段階3 身近な1人

最後に、身近な人の中から1人を選びます。全部を話すのではなく、一つだけ打ち明けるつもりで十分です。窓口で何度か話していれば、どんな言葉なら言えるか、自分で分かってきているはずです。相手ごとの向き不向きは、話せる相手と最初の一言で一覧にしています。

名前を言わずに相談できる窓口は、どこにありますか?

がんの相談窓口には、名前を出さずに使えるところがいくつもあります。がん相談支援センター、がん情報サービスサポートセンター、当相談室のLINEなら、匿名のまま話を始められます。

窓口つながる時間向いている使い方
がん相談支援センター施設ごとの受付時間。主に面談か電話近くで、顔を見て話したいとき
がん情報サービスサポートセンター平日10時〜15時。チャットは平日12時〜15時まず電話か文字で、短く話したいとき
がんと家族の相談室の電話平日9時〜18時は担当が直接。それ以外は翌朝9時までに折り返し名乗る担当者と、落ち着いて話したいとき
がんと家族の相談室のLINE夜に届いたものは、翌朝いちばんに読んで返事声を出せない夜に、一行だけ置きたいとき
名前を言わずに使える窓口の、時間と向いている使い方

がん相談支援センターは、全国のがん診療連携拠点病院などにある相談窓口で、かかっていない病院のセンターでも無料・匿名で使えます。ここで話したことが、あなたの同意なく担当医などに伝わることはありません。通院先で顔見知りに会うのが気になるなら、別の病院のセンターに電話する方法もあり、近くのセンターはがん情報サービスの「相談支援センターを探す」で探せます。

がん情報サービスサポートセンターは、0570-02-3410(ナビダイヤル)か03-6706-7797で、どちらも同じ窓口につながります。利用そのものは無料で通話料がかかり、相談は原則1日1回20分以内です。混み合う時間はつながりにくいことがあります。

当相談室の電話(080-4178-5017)は、平日9時〜18時なら担当が名前を名乗ってお受けし、それ以外の時間は自動音声で受け付けて翌朝9時までに折り返します。ご本人が自分で連絡をくださることは、めずらしくありません。2026年9月の実績(運営者集計)でも、電話相談・お問い合わせ1,200件のうち、ご本人からのものが400件ありました。

初めての電話でうまく話せなかったら、どうすればいいですか?

うまく話せなくても、その電話は失敗ではありません。黙ってしまっても、泣いてしまっても、途中で切ってしまっても、またかけ直してかまいません。不安なら、話すことを数行だけ書いた紙を手元に置いてかけてください。

ひとりで長く過ごしてきた人にとって、知らない人と話すことは、思った以上に体力を使います。いざ電話がつながると、頭が真っ白になって言葉が出てこないこともあります。それは、あなたがそれだけ長く、言葉を外に出さずにきたしるしでもあります。

最初の電話は、手元の紙を読み上げるだけでも十分です。名前を言わずに話したいときは、そのことを最初に確かめておけば、途中で身構えずにすみます。

  1. 1最初に確かめる「名前を言わずに話してもいいですか」
  2. 2今の状況を一言「がんの治療中で、誰にも話せていません」
  3. 3してほしいこと「今日は、聞いてもらえるだけで十分です」
  4. 4終わり方「また話したくなったら、かけてもいいですか」
最初の電話で、手元に置いておく台本

電話を切ったあと、「変なことを言ってしまった」と後悔が押し寄せる夜もあるでしょう。けれども、言葉に詰まりながら話した電話も、誰にも話せなかった頃から一歩進んだ電話です。次にかけるときは「前にも一度かけたのですが」と言えば、そこから話を始められます。声を出すこと自体がつらい夜の過ごし方は、声を出せない深夜に話す方法でも紹介しています。

同じ経験をした人と話すには、どうすればいいですか?

患者会や患者サロン、ピアサポートと呼ばれる場があります。通院先の掲示板や、がん相談支援センターへの問い合わせが探す手がかりになり、最初は見学だけ、聞くだけの参加でもかまいません。

患者会は、同じ病気を経験した人どうしが集まる会です。患者サロンは、病院や地域で開かれる、より気軽な語らいの場を指すことが多く、ピアサポートは、がんを経験した人が相談相手になる取り組みです。どれも、医療者や家族には言いにくい「同じ立場だから分かる」話ができる場所です。

初めて参加するときは、話さなくてもかまいません。ほかの人の話を聞いているうちに「自分もそうだった」と思える瞬間が来たら、そのときに一言話せば十分です。場の雰囲気は会によって違うので、一つ目で合わなくても、別の場が合うこともあります。

インターネット上にも、患者さんどうしが体験を書き込む場や、SNSでのつながりがあります。夜中でも読めて、名前を出さずに参加できる場もあることは、ひとりでいる人にとって大きな利点です。使うときは、本名や通院先などあなたを特定できることは書かない、読んでつらくなったら閉じる、という2つを自分との約束にしておいてください。

気をつけたいのは、治療の情報です。ほかの人に合った方法が、あなたにも当てはまるとは限りません。気になる話を聞いたら、次の診察で主治医に「こういう話を聞いたのですが、私の場合はどうですか」と確かめてください。

身近な人に打ち明けるとき、誰を選べばいいですか?

「秘密を守れる人」より「あなたを急かさない人」を選ぶと楽です。全部ではなく一つだけ打ち明けるつもりで、どこまで話すか、誰に広げてよいかも、あなたが決めてかまいません。

身近な1人を選ぶとき、関係の深さで選ぼうとすると、候補がいなくなりがちです。深い関係ほど、相手を心配させる重さも大きいからです。それよりも、あなたの話を最後まで待ってくれる人、すぐに答えを出そうとしない人を思い浮かべてください。しばらく連絡をとっていない昔の友人のほうが、かえって話しやすいこともあります。

疎遠になった人に連絡するなら、最初のメッセージは短く、返事を急がせない形にします。「久しぶり。急にごめんね。少し体のことがあって、いつか話を聞いてもらえたらうれしいです。返事はいつでも大丈夫」。相手に断る余地を残しておくと、送る側の怖さも小さくなります。

打ち明けたあとは、話の扱いを自分で決めておきます。「まだ親には言っていないから、ここだけにしてほしい」と一言添えれば、話が思わぬところに広がる心配が減ります。

  • 話の途中で、すぐに答えを出そうとしない
  • あなたの「話したくない」も受け入れてくれる
  • 聞いた話を、ほかの人に広げない
  • 連絡の間があいても、責めずに待ってくれる
  • 会ったあとに、疲れより安心が残る
打ち明ける1人を選ぶときの目安

「消えてしまいたい」と思う夜は、どこに連絡すればいいですか?

その気持ちを、ひとりで抱えたまま朝を待たないでください。今夜のうちに話せる先として、よりそいホットライン(0120-279-338)が24時間・無料で電話を受けています。今まさに命の危険があると感じたら、ためらわずに119番へ。

誰にも言えない日々が続くと、「いなくなったほうが楽かもしれない」という考えが浮かぶことがあります。そう思ってしまう自分を、恥じたり責めたりしないでください。それだけ長く、ひとりで重いものを持ち続けてきたということです。

よりそいホットラインは、がんに限らず、どんな悩みでも話を聞く窓口です。050で始まるIP電話からは050-3655-0279、福島県からは0120-279-226につながります。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)は、かけた場所の都道府県などの公的な相談窓口につながりますが、曜日や時間は地域によって異なり、通話料がかかります。声に出すのがつらいときは、厚生労働省のサイト「まもろうよ こころ」で、SNSで相談できる窓口を探せます。

落ち着いたら、次の診察を待たずに、通院先の主治医か看護師に「気持ちが沈んで、消えたいと思う夜がありました」と伝えてください。気持ちのつらさは、体の痛みと同じように、医療の側でも早くから和らげる対象とされています。

誰にも言えなかったご本人は、どう1人目とつながった?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
40代・ご本人(ひとり暮らし、80代の両親は遠方。職場には病名を伝えていない)
相談のあとに変わったこと
深夜にLINEへ送った一行をきっかけに、3週間で電話相談を2回。がん相談支援センターで患者サロンの日程を聞いて一度参加し、学生時代の友人1人に病名を打ち明けられた。

1. 相談のあとに変わったこと

最初の連絡から2か月。この男性は、学生時代の友人と月に一度、昼ごはんを一緒に食べるようになりました。病名を知っている人は、医師のほかに、相談室の担当、患者サロンで知り合った2人、そしてこの友人の4人になりました。「ゼロが4になった。数字にすると小さいけど、自分には大きい」と話します。

2. 相談を考えた背景

診断を受けたのは、転職して1年目の春でした。職場には「持病の通院」とだけ伝え、80代の両親には心配をかけたくないと黙っていました。学生時代の友人とは、ここ数年、年賀状のやりとりだけになっていました。病名を知っているのは医師だけという状態が、半年近く続いていました。

3. 相談する前に困っていたこと

眠れない夜に「癌 誰にも言えない」と検索し、相談窓口の一覧を何度も見ました。がん相談支援センターのことも知っていましたが、通院先の病院で誰かに見られるかもしれないと思うと、足が向きませんでした。電話をかけようとして番号を押しかけ、最初の一言が浮かばずにやめたこともありました。

4. ここを選んだ理由・決め手

選んだのは、深夜でも一行だけ置いておけるLINEでした。名前も病院名も書かなくていいこと、返事が翌朝に届くことが、「今夜は誰とも話さなくていい」という安心にもなったそうです。夜中の2時に送ったのは「誰にも話せていません」という一文でした。

5. 相談で話したこと・その後

翌朝届いた返事には、何かを勧める言葉はなく、送ってくれたことへのお礼と、電話で話したいときの申し込み方が書かれていました。その週末、男性はフォームから電話を申し込み、担当は名前を名乗ってから、20分間ほとんど相づちだけで話を聞きました。担当は病状について判断や予測をせず、話の最後に、望めばほかの相談先の情報を送れると伝えました。1回目の電話の翌日には「話しすぎた」と恥ずかしくなり、2回目の申し込みを1週間ためらったそうです。それでも申し込んだ2回目の電話のあと、男性は通院先とは別の病院のがん相談支援センターに電話し、地域の患者サロンの日程を聞きました。サロンでは最初の1時間、一言も話せませんでしたが、帰り際に同じ年代の参加者と短く言葉を交わしました。その翌月、年賀状だけだった友人に「久しぶり、少し聞いてほしいことがある」と連絡しました。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

医療者に聞いておきたい質問例

  • ひとり暮らしで、夜に体調が変わったときはどこに連絡すればいいですか。
  • 通院の日に、がん相談支援センターに立ち寄ることはできますか。
  • この地域の患者会や患者サロンについて、案内はありますか。
  • 気持ちが沈んで眠れない日が続いています。相談できる専門の人はいますか。
  • 説明を一人で聞くのが不安なとき、看護師さんに同席してもらえますか。

とはいえ、ひとりの時間が悪いわけではありません

① 気持ちのこと──ひとりでいたい自分も、守っていい

誰かとつながることを勧めてきましたが、ひとりで静かに過ごしたい時間も、あなたにとって必要なものです。孤独と、ひとりの時間は違います。つらいのは、話したいのに話せない状態であって、ひとりでいること自体が悪いのではありません。話したくなったときに使える場所を一つ知っておけば、それで十分です。

② 実務のこと──つながりは太い一本より、細い何本かで持つ

1人目が見つかると、その人に頼りきりになりそうで不安になるかもしれません。つながりは、太い一本より細い何本かのほうが切れにくいものです。窓口の担当、病院の看護師や医療ソーシャルワーカー、患者サロンで顔見知りになった人、打ち明けた友人。それぞれに少しずつ頼る形にしておけば、誰かが忙しい時期も、ひとりに戻らずにすみます。ひとり暮らしの方は、通院先に「夜間に体調が変わったときの連絡先」と連絡の流れを確かめ、緊急時の体制を一度整えておくと安心です。

今日できること

ゼロから1人目に近づくために、今夜できる3つのこと

  1. 一行だけ送る

    相談室のLINEか、使えそうな窓口に「誰にも話せていません」と一行だけ送る。

  2. 窓口の受付時間を1つ調べる

    がん相談支援センターかサポートセンターの受付時間を調べ、話せそうな日を手帳に書く。

  3. 打ち明けられそうな1人を思い浮かべる

    急かさない人を1人だけ思い浮かべ、名前をメモしておく。今は連絡しなくてよい。

よくある質問

誰にも言っていないことを、窓口で話して大丈夫ですか?

大丈夫です。主治医に知られたくない話も、がん相談支援センターなら相談した人の同意がない限り担当医には伝わりません。当相談室はLINEを匿名で使え、ご希望があればお電話の記録も残しません。どこまで話すかは、あなたが決めてかまいません。

電話で何を話せばいいか分かりません。

「誰にも話せていなくて」と最初に言えば十分です。そのあとは、聞かれたことに答えるだけでもかまいません。途中で言葉に詰まっても、黙ってしまっても問題ありません。電話が難しければ、文字で送れるLINEや、がん情報サービスサポートセンターのチャット相談から始める方法もあります。

患者会に行くのが怖いです。行かなくてもいいですか?

行かなくてもかまいません。患者会は、つながる方法の一つにすぎません。窓口の担当者と話す、身近な1人に打ち明ける、という道だけでも、ひとりの状態からは抜け出せます。気が向いたときのために、日程だけ調べておくのも一つの方法です。

疎遠になった友人に、今さら連絡していいのでしょうか?

かまいません。久しぶりの連絡を、うれしく受け取る人もいます。最初のメッセージは短くし、病名をいきなり書かずに「少し聞いてほしいことがある」と予告するだけでも十分です。返事を急がせない一言を添えると、送る側の気持ちも楽になります。

職場には病気のことを言わないといけませんか?

伝えるか伝えないか、伝えるならどこまでかを決めるのは、あなた自身です。決める前に、がん相談支援センターで仕事のことを相談できます。働き方に関係なく利用でき、治療と仕事の両立を専門に担う両立支援コーディネーターもいます。

高齢の親には、いつ伝えればいいですか?

決まった正解はありません。親御さんの体調や、あなたの治療の予定によって、伝える時期も伝え方も変わります。伝えるかどうかに迷っていること自体を、相談窓口で話してかまいません。誰か一人に先に話しておくと、親御さんに伝えるときの支えにもなります。

相談したら、何かを勧められたり、お金がかかったりしませんか?

当相談室への相談は無料です。ほかの相談先や専門サービスの紹介は、ご希望とご同意がある分だけ行い、断っても費用はかかりません。医療機関や士業からは紹介料を受け取らず、専門サービスを紹介した場合に提携事業者から紹介手数料を受け取ることがある点は、運営者情報で開示しています。事業者を1社だけ勧めることもしません。

夜中に急に体調が悪くなったら、ひとりでどうすればいいですか?

命に関わると感じたら、迷わず119番に電話してください。救急車を呼ぶか迷うときは、地域によっては#7119で医師や看護師などに相談できますが、実施していない地域もあります。通院中の病院に夜間の連絡先があれば、あらかじめ枕元に書いておいてください。

名前を言わずに、1人目の相手を予約できます

お名前はニックネームで、ご相談欄は「誰にも話せていません」の一言で構いません。送信後に受付確認のメールが届いたら、あとはご希望の時間帯を待つだけです。担当が名前を名乗ってお電話し、最初の20分は評価も助言もせずにお話を聞きます。

  1. 入力は1分ほどお名前はニックネームで構いません。ご相談の内容は、ひとことでも大丈夫です。
  2. すぐに受付メール送信すると、受け付けたことをお知らせするメールが届きます。
  3. ご希望の時間にお電話電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。スタッフが名前を名乗っておかけします。

    必須は4項目(お困りの内容・施設名・お名前・メールアドレス)です。分かる範囲でご記入ください。写真があると、状況の確認が早くなります。

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    2. 現地の確認は無料です(所要30分〜2時間)

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    私たちは医療機関ではないため、診断・治療・余命の判断はできません。体調の急な変化は、まず主治医や病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は、迷わず119番へ。

    次の一歩

    怖さを、ひとりで抱えたまま夜を越さない

    怖い、眠れない。その気持ちは、おかしなことではありません。怖さに名前をつけて誰かに話すだけで、少し息がしやすくなることがあります。眠れない日や気持ちの落ち込みが続くときは、主治医や看護師に伝えてください。心のつらさも、緩和ケアで向き合う大切なことの一つです。

    主治医や看護師に聞いてみる一言

    「気持ちのつらさや眠れないことも、相談してよいですか。」

    1. 怖いことを「最期のこと」「痛み・苦しさ」「先の見えなさ」「ひとりになること」に分けて書き出す
    2. 眠れない日が続くときは、主治医や看護師に伝える
    3. 今夜誰かと話したいときは、電話やLINEでひとことだけでも送ってみる

    手元にあると話しやすいもの

    • 怖いことを書き出したメモ
    • 眠れなかった日の記録

    公的な相談先

    緩和ケアチーム・緩和ケア外来
    痛みや息苦しさ、気持ちのつらさを和らげる専門のチームです。主治医や看護師を通じて相談できます。
    よりそいホットライン
    24時間・通話料無料でつながる電話相談です。

    このサイトでできること

    体調の急な変化は、まず主治医・病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は119番へ。

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    参考・出典

    監修者 木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の
    支援に関する監修者

    木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の支援に関する監修者

    県立がんセンターでの勤務経験を経て、がん患者さんとそのご家族が直面する療養上の悩みや意思決定の葛藤に向き合ってきました。

    がんと診断されたご本人を支えるご家族には、「一日でも長く生きていてほしい」という切実な願いがあります。一方で、緩和ケアでは、痛みや苦痛を和らげること、その人らしい生活を大切にすること、ご本人の希望を尊重することなど、さまざまな視点から療養の方向性を考える必要があります。

    こうしたご家族の願いと医療・療養方針との間に生まれる葛藤を理解し、年間約200名のがん患者さんとそのご家族に関わる中で、それぞれの状況に応じた支援のあり方や、その先に進むための選択肢をともに考えてきました。

    「がんと家族の相談室」では、がん患者さんご本人だけでなく、支えるご家族も孤立せず、必要な情報や相談先につながれることを大切にしています。医療情報を伝える際には、医学的な正確性に配慮するとともに、ご家族が抱える不安や迷いにも目を向け、療養生活の中で次の一歩を考えるための情報発信を目指しています。

    監修は医療情報の正確性と表現の妥当性に関するものであり、個別の診断・治療・余命の判断を行うものではありません。ご本人の症状や治療については、担当の医師・看護師にご確認ください。

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