本文へ メニューへ 相談窓口へ 相談窓口へ

母がステージ4のがんと診断されたら|治療の考え方と支え方

このテーマの総論:母が・父ががんになった|最初の1週間に子どもができること

この記事の結論

親のステージ4の治療は、多くの場合、がんの勢いを抑えながら暮らしを続けることを目指して長く続きます。子どもが知っておきたいのは治療の種類と副作用のおおまかな出方です。「大丈夫だ」と言う親には、踏み込む深さを親御さんに選んでもらい、送迎や記録など具体的な役を一つ申し出ることから始めます。

理由と根拠は、このあと本文でくわしくお伝えします。 主な出典:国立がん研究センター がん情報サービス「TNM分類」「喉頭がん 治療」;国立がん… ほか10件 参考・出典を見る 先に「次の一歩」を見る

親がステージ4と診断されたとき、子どもがまず押さえておきたいのは、治療の多くが、がんの勢いを抑えながら暮らしを続けることを目指して、長く続いていくということです。ステージ4は、多くのがんで離れた臓器への転移(遠隔転移)があることを示す分類で、「末期」と同じ意味の言葉ではありません。

どんな治療がどのくらい続き、副作用がどう出るかは、がんの種類や使う薬、体力によって一人ひとり大きく違います。治療の話をどこまで子どもにするかも、親御さんによってさまざまです。「大丈夫だ」としか言わない親を前に、どこまで踏み込んでいいのか分からなくなるのは、親を思う子どもにとって自然な迷いです。

この記事では、長く続く治療の主な種類と副作用の一般的な出方、子どもが引き受けやすい手伝い、そして「大丈夫だ」と言う親との距離の取り方を、そのまま使える言葉と一緒にまとめました。

「大丈夫だ」の向こう側が知りたい方へ

  • 母が「ステージ4」と言われた。治療は続けるらしいけれど、何を目指す治療なのかがよく分からない。
  • 何を聞いても、母は「大丈夫だから」としか言わない。本当に大丈夫なのか、確かめようがない。
  • 心配だから知りたい。でも、どこまで踏み込んでいいのか、距離の取り方が分からない。

父がステージ4のがんと診断されました。子どもとして何を知っておき、どう支えればいいですか?

知っておきたいのは、治療の多くが「がんを抑えながら暮らす」ことを目指して長く続くこと、主な治療の種類、副作用のおおまかな出方の3つです。支え方は、親御さんが望む距離を確かめながら、具体的な役割を一つ引き受けるところから始めます。

多くのがんでは、遠隔転移があるとⅣ期に分類されます。ただ、どの状態をステージ4と呼ぶかの基準はがんの種類ごとに違い、ステージ4がそのまま「末期」を意味するわけではありません。がんの種類による違いや、見通しを主治医にどう尋ねるかは、ステージ4の親について主治医に聞く3つの質問で詳しく扱っています。

この記事で考えたいのは、その先の時間です。ステージ4の治療は数回で終わるものではなく、効き目と体への負担を確かめながら、長く続けていくことが多くなります。長く続く治療を支えるには、最初の数週間で力を出し切るより、子どもが続けられる関わり方を早めに見つけておくほうが役に立ちます。

その出発点が、「何を知っておくか」と「どこまで踏み込むか」の2つです。前者は治療と副作用の一般的な知識、後者は親御さんとの距離の取り方です。この2つがそろうと、子どもは親御さんの治療の話に、無理なく加われるようになります。診断を聞いた直後の2週間にやることは、家族のがんがステージ4と分かった直後の動き方にまとめています。

長く続くステージ4の治療には、どんな種類がありますか?

中心になることが多いのは、薬で全身のがんに働きかける薬物療法です。骨の痛みなどを和らげる目的の放射線治療や、がんの種類と広がりによっては手術が組み合わされることもあり、どの治療も緩和ケアと並行して受けられます。

薬物療法には、がん細胞を攻撃する細胞障害性抗がん薬、がんが増えることに関わる特定の分子を狙う分子標的薬、体の免疫の働きを利用する免疫チェックポイント阻害薬、ホルモンの働きを抑えるホルモン療法(内分泌療法)などがあります。どれを使うかは、がんの種類や、がん細胞の性質を調べた検査の結果などで決まります。外来に通いながら受けることが多く、治療を受ける日と休む期間を組み合わせた周期で進むこともよくあります。

放射線治療は、ステージ4では、骨への転移による痛みを和らげるなど、症状を楽にする目的で使われることも多い治療です。手術は、がんの種類や広がり方によって検討されます。治療は、効き目と副作用を検査や診察で確かめながら、薬の種類や量を変えたり、休む期間をはさんだりして続けられます。「薬が変わった」と聞くと悪くなったのかと身構えてしまいますが、副作用を軽くするための変更や、次の選択肢へ移る計画どおりの変更のこともあります。理由は、親御さんが話してくれる範囲で聞くか、同席したときに尋ねてみてください。

そして、どの治療とも並んで受けられるのが緩和ケアです。国立がん研究センターのがん情報サービスは、緩和ケアは「がんと診断されたときから始まります」と説明しています。終末期だけのものではなく、痛みや吐き気、だるさ、気持ちの落ち込みがつらいときに、治療を続けながら相談できる専門のチームを置いている病院もあります。

治療主な目的子どもが手伝いやすいこと
薬物療法全身のがんの勢いを抑える治療日の送迎、副作用のメモ係
放射線治療骨の痛みなど、症状を和らげることも多い通院が続く期間の送り迎えの分担
手術がんの種類や広がりによって検討される入院中の面会と、退院後の家事
緩和ケア体と心のつらさを、治療と並行して和らげるつらさを言葉にして医療者に届ける手伝い
ステージ4で使われることの多い治療と、子どもが手伝いやすいこと

副作用は、どんなふうに出ることが多いですか?

薬の種類によって大きく違い、同じ薬でも人によって出方が違います。だるさ、吐き気、食欲の低下、口内炎、手足のしびれ、脱毛、感染しやすくなる時期などが知られていて、多くは薬や工夫で和らげる方法があります。

副作用には、治療を受けた当日から数日のうちに出やすいもの、しばらくたってから出るもの、治療を重ねるうちに少しずつ目立ってくるものがあります。吐き気は治療の直後に、だるさや口内炎はそのあとに、手足のしびれは回数を重ねるうちに、といった出方をする薬もあります。免疫チェックポイント阻害薬では、ほかの薬とは違う形の副作用が、治療の途中やしばらくたってから、皮膚や腸、肺、ホルモンをつくる臓器など、いろいろな場所に出ることがあります。どの症状が出たら連絡すべきかは、病院から渡される説明書に書かれていることが多いので、家族も一緒に読んでおくと安心です。

副作用で大事なのは、我慢比べにしないことです。吐き気止め、口内炎の手当て、薬の量や間隔の調整など、つらさを軽くする手段があっても、伝えなければ医療者は気づけません。ところが親御さんは、「先生に迷惑をかけたくない」「弱音を吐いたら治療をやめることになるのでは」と、副作用を小さく伝えがちです。子どもにできるのは、親御さんが感じているつらさを言葉にして、医療者に届ける手伝いです。

脱毛や体重の減少のように、見た目が変わる副作用は、体のつらさとは別の重さを持っています。帽子やウィッグを一緒に選ぶ、外出の予定を親御さんのペースに合わせるなど、見た目の変化で人に会うのをためらう時期の支え方もあります。変化について何か言うより、いつもどおりに接してもらえることのほうが、ありがたいと感じる人もいます。

  • 治療日の送り迎えや、待ち時間の付き添い
  • 体調や食べられた量を記録して、家族で共有する
  • 買い物や重いものの運搬、掃除などの家事
  • 食べやすいものを一緒に探して、少しずつ用意する
  • 病院から渡された「すぐ連絡する症状」の説明を一緒に読む
  • 自分が風邪をひいたときは会うのを控え、電話に切り替える
副作用が出やすい時期に、子どもが引き受けやすい手伝い

親が「大丈夫だ」としか言わないのは、なぜですか?

子どもに心配をかけたくない、親としての役目を手放したくない、自分でもまだ言葉にできていない、といった気持ちが重なっていることがあるからです。本当に今は大丈夫だと感じている場合もあり、その中身を急いで確かめようとしなくてかまいません。

電話口の父が「医者に任せてあるから大丈夫だ」と言う。母が「大丈夫だから、あなたは自分の家のことをしなさい」と言う。その言葉の奥には、子どもの仕事や家庭の邪魔をしたくない気持ちや、いつまでも子どもを守る側でいたいという親としての誇りがあることがあります。治療を始めたばかりの時期は、本人もまだ自分の状況を整理しきれておらず、説明しようにも言葉が見つからない場合もあります。

「大丈夫」は、親御さんが自分を保つための言葉でもあります。病気のことを考え続けると押しつぶされそうなとき、「大丈夫」と口にすることで、日々の暮らしを回している人もいます。その言葉を無理にはがそうとすると、親御さんは支えを一つ失うことになりかねません。

返し方で避けたいのは、「大丈夫なわけないでしょ」と言葉を否定することと、薬の名前や副作用を矢継ぎ早に質問することです。代わりに、まず「そっか」と受け止め、「しんどい日が来たら、それも教えてね」と扉を開けておきます。そして、「何かあったら言って」ではなく、「木曜の通院、車を出せるけど、どうする?」と具体的な手伝いを一つ申し出ます。「何かあったら」は、頼む側に考える負担を残してしまいますが、具体的な申し出なら、親御さんは「はい」か「いいえ」で答えられます。

奥にあるかもしれない気持ち

  • 子どもの仕事や家庭に、迷惑をかけたくない
  • 親として、弱っている姿を見せたくない
  • 自分でもまだ、うまく言葉にできていない
  • 本当に、今は大丈夫だと感じている

返しやすい一言

  • 「そっか。しんどい日が来たら、それも教えてね」
  • 「木曜の通院、車を出せるけど、どうする?」
  • 「先生の話をメモする係なら、できるよ」
  • 「話したくなったときに、聞かせて」
「大丈夫だ」の奥にあるかもしれない気持ちと、返しやすい一言

子どもは、親の治療にどこまで踏み込んでいいのですか?

どこまで関わるかを決めるのは親御さんで、子どもはその範囲の中で一段ずつ申し出るのが基本です。「知る」「手伝う」「同席する」「一緒に考える」の4つの段があると考え、今どの段にいるかを意識すると、踏み込みすぎも遠慮しすぎも防げます。

4つの段は、上るほど親御さんの治療に深く関わることになり、どの段に進むにも親御さんの了解が要ります。たとえば今が「知る」の段なら、次は送り迎えという「手伝う」の段を申し出る。送り迎えが続いて待合室まで一緒に行くようになったら、「診察室にも入っていい?」と「同席する」の段を尋ねる。一度に上がろうとせず、一段ずつ確かめると、親御さんも断りやすく、受け入れやすくなります。

踏み込みすぎのサインは、親御さんが急に口数を減らす、「それはあなたが決めることじゃない」と言う、治療の予定を知らせてくれなくなる、といった変化です。反対に、遠慮しすぎのサインもあります。親御さんが一人で通院して疲れきっている、同居している親が眠れていない、治療の変更をずいぶんあとになって知る、といった様子です。どちらに気づいても、責める必要はありません。一段戻る、一段進むを申し出ればよいのです。

病院との窓口を、同居している親(配偶者)が担っている家庭もあります。その場合、子どもの関わりは、病気の親だけでなく、その窓口役の親を支えることでもあります。「お母さん、ちゃんと眠れてる?」と、もう一人の親に声をかけることも、子どもにしかできない関わり方の一つです。

  1. 1知る病名や治療の予定を、親御さんが話してくれた範囲で知っておく
  2. 2手伝う送り迎え、買い物、記録など、診察室の外の役割を引き受ける
  3. 3同席する親御さんの了解を得て、説明を一緒に聞き、メモを取る
  4. 4一緒に考える治療や暮らしの選択肢を、親御さんの考えを軸に話し合う
子どもの関わりの4つの段(どの段にいるかは親御さんが選ぶ)

診察への同席は、どう頼めばいいですか?

「心配だから」より「役に立ちたいから」を前に出し、日にちと役割を具体的に添えて頼むと、親御さんも受け入れやすくなります。断られたら押さずに、聞いてほしいことをメモで託す形に切り替えます。

「心配だから一緒に行く」と言われると、親御さんは心配される側に置かれたように感じます。「次の診察、メモ係で行ってもいい?先生の話を、あとで一緒に見返せるようにしたい」「送り迎えはするから、診察室に入るかどうかはお父さんが決めて」のように、役割と選ぶ権利をセットで渡すと、断られにくくなります。最初は待合室までという形でもかまいません。

診察室では、話すのは親御さんに任せ、子どもは書き留める役に徹します。聞きたいことがあるときは、医師に向かう前に「私からも一つ聞いていい?」と親御さんに確かめます。説明のあとは、病院の廊下で答え合わせをするより、帰りに喫茶店に寄って、お茶を飲みながらメモを一緒に見返すほうが、親御さんも気持ちを話しやすくなります。医師に直接聞きにくいことの尋ね方は、看護師から小さく聞く方法も参考になります。

断られたら、「分かった。じゃあ、先生に聞いてほしいことを一つだけメモしてもいい?」と切り替えます。診察のあとに電話で様子を聞かせてもらえれば、子どもは置いていかれずに済みます。今回は断られても、送り迎えを続けるうちに「次は入ってくれ」と言われることもあります。

  1. Q1親御さんは、治療の話を自分からしてくれますか

    はい「次の診察、メモ係で一緒に行ってもいい?」と日にちを添えて頼む

    いいえまず送り迎えなど、診察室の外の手伝いから申し出る

  2. Q2同席を断られましたか

    はい聞いてほしいことを一つメモで託し、終わったら電話で聞かせてもらう

    いいえ誰が質問し、誰が書き留めるかを、行く前に親御さんと決めておく

同席を頼むか迷ったときの分かれ道

治療が長く続くとき、子どもはどう支え続ければいいですか?

最初の数週間で力を使い切らず、続けられる役割で関わることです。お金の面では、月の上限を超えた医療費が戻る高額療養費制度が2026年8月に見直され、年間上限も新しくできたので、長く続く治療ほど仕組みを家族で確かめておく意味があります。

治療が長く続くと、最初の勢いで毎週帰省していた子どもが疲れ果て、肝心の時期に動けなくなることがあります。送り迎えは月に何回まで、記録係はきょうだいのうち誰、と続けられる形を早めに決めておくほうが、親御さんにとっても安心です。

医療費については、医療機関や薬局で払った額がひと月(1日から月末まで)の上限を超えたとき、超えた分が支給される高額療養費制度があります。直近12か月に3か月以上上限に達すると4か月目から上限が下がる「多数回該当」という仕組みもあり、治療が長く続く家庭ほど関わってきます。2026年8月からは月の上限額の見直しと、8月から翌年7月までの「年間上限」の新設が行われました。親御さん自身の上限額は、加入している健康保険に確かめてください。受診にマイナ保険証を使えば、限度額適用認定証がなくても窓口での支払いは月の上限額までになりますが、マイナ保険証に対応していない医療機関などでは認定証が必要な場合があります。

親御さんが会社員などで働いているなら、仕事と治療の両立も長い課題になります。厚生労働省は「治療と就業の両立支援指針」を定め、2026年4月1日から適用しています。就労の相談は、働き方に関係なくがん相談支援センターででき、両立支援コーディネーターという支援役もいます。療養で仕事を休み給与が出ないときのために、会社員などが加入する健康保険には傷病手当金(支給を始めた日から通算1年6か月まで)がありますが、国民健康保険には原則としてないので、加入先に確かめてください。病院に医療ソーシャルワーカーがいれば、お金や制度の相談にも乗ってもらえます。

「大丈夫だ」としか言わない父のそばで、息子さんはどう関わり方を見つけた?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
30代・息子の立場(60代の父がステージ4と診断され、通院で薬物療法を続けている。母と二人暮らしの実家までは電車で1時間半)
相談のあとに変わったこと
治療の中身を問いただすのをやめ、通院日の送迎を引き受けたことで、父が車の中で治療の話をするようになった。3か月目には父のほうから「今回はちょっとしんどい」と言え、副作用のことを主治医に伝えられた。

1. 相談のあとに変わったこと

相談から3か月。彼は月に2回、父の通院日に半日の有給休暇を使って実家へ向かい、病院まで車を出しています。最初の数回、父は助手席で天気の話しかしませんでしたが、4回目の帰り道、「今度の薬は、手がしびれるんだよな」と自分から言いました。彼はその言葉を、母と共有しているノートに書きました。次の診察では、父が「しびれのことは、こいつのメモを見てくれ」と主治医にノートを見せたそうです。父は今も「大丈夫だ」と言いますが、そのあとに「ただ、今週はちょっとしんどい」と付け足す日が出てきました。

2. 相談を考えた背景

父の診断を聞いたのは、正月の実家でした。父は「医者に任せてあるから大丈夫だ」とだけ言い、母は台所に立ったまま黙っていました。治療が始まってからも、電話で様子を聞いて返ってくるのは「大丈夫だ」の一言です。

3. 相談する前に困っていたこと

彼は薬の名前を調べ、副作用の一覧を読み込みました。ある晩、電話で「その薬、副作用は大丈夫なの?しびれは?吐き気は?」と続けて聞くと、父は「お前が心配することじゃない」と言って電話を切りました。踏み込みすぎたのか、それとも引いてはいけなかったのか。距離の取り方が分からなくなりました。

4. ここを選んだ理由・決め手

父の病院のがん相談支援センターは、患者本人が使う場所だと思い込んでいました。夜、相談室のLINEに「父がステージ4で、何も話してくれません」とだけ送ると、翌朝に返事が届き、昼休みに電話で話すことになりました。名前を出さずに始められたことが、最初の一歩を軽くしたといいます。

5. 相談で話したこと・その後

電話では、担当がまず彼の話を最後まで聞きました。そのうえで、父が口にしていた薬の種類について一般的な説明をし、副作用の出方は薬と人によって違うこと、見分けるのは医療者であることを伝えました。父の病状や見通しについて、担当は何も判断していません。話すうちに、彼が欲しかったのは情報より「父の役に立っている実感」だと分かり、聞き出す代わりに役割を一つ申し出る、という方針が決まりました。担当は、がん相談支援センターを家族だけでも無料・匿名で使えることも伝えました。「聞き出そうとしていたころより、ずっと父の話を聞けている気がします」。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

治療の説明の場で、医療者に聞く質問例

  • この治療で目指していることを、家族にも分かる言葉で教えていただけますか。
  • 副作用で、すぐに連絡したほうがいい症状と、次の診察で伝えればいい症状を教えてください。
  • 副作用がつらいとき、和らげる方法や薬の調整について相談できますか。
  • 治療の効き目は、いつごろ、どんな検査で確かめますか。
  • 家族が家で気をつけることや、手伝えることはありますか。

とはいえ、親の治療を支えたい子どもに伝えたい2つのこと

① 気持ちのこと──知りたい気持ちは、親を信じていない証拠ではない

「大丈夫だ」を信じきれず、もっと知りたいと思う自分を、親を疑っているようで後ろめたく感じる人がいます。けれど、知りたい気持ちの根っこにあるのは、役に立ちたい、置いていかれたくないという願いです。親御さんの「大丈夫」と子どもの心配は、どちらかが正しいわけではなく、同時にあっていいものです。いつも頼もしかった親が治療で疲れていく姿に、子どものほうが先に傷つくこともあります。国立がん研究センターのがん情報サービスでも、支える家族は「第二の患者」ともいわれると紹介されています。親の治療を支える子どもの気持ちも、どこかに預けてかまいません。

② 実務のこと──病院との窓口と、家族の記録を一本にする

治療が長く続くと、説明を聞く人、送迎する人、電話で様子を聞く人がばらばらになり、同じことを何度も親御さんに聞いてしまいがちです。病院との窓口を同居している親が担っているなら、子どもはその窓口役を支える側に回り、聞いたことを一冊のノートか共有のメモにまとめる係を引き受けると、情報が一本になります。きょうだいがいるなら、送迎の担当月を決める、窓口役の親が休む日をつくる、といった形で役割を割り振ってください。窓口役の親が倒れると、治療そのものが続けにくくなります。もう一人の親の休息も、家族の予定に組み込んでおきます。

今日できること

今夜から明日までに、親の治療を支えるためにできる3つのこと

  1. 「しんどい日」の約束をする

    次の電話で「しんどい日が来たら、それも教えてね」とだけ伝える。返事は求めなくていい。

  2. 引き受ける役を一つ選ぶ

    送り迎え、メモ係、買い物のうち一つを選び、具体的な日にちを添えて申し出る。

  3. 説明書の写真を頼む

    病院から渡された副作用の説明や「すぐ連絡する症状」の紙を、写真で送ってもらえるか頼んでみる。

よくある質問

ネットで見つけた治療法を、親に勧めてもいいですか?

勧める前に、その情報がどこから出ているかを確かめてください。公的機関の情報や診療ガイドラインに基づく説明もあれば、効き目が確かめられていない治療を勧める情報もあります。気になる治療があるなら、親御さんに押しつけるより、「こういう治療があるらしいけど、先生に聞いてみる?」と、主治医への質問の形で渡すほうが安全です。

セカンドオピニオンを勧めたほうがいいですか?

セカンドオピニオンは、診断や治療の選び方について担当医とは別の医師に意見を求めることで、転院とは別のものです。担当医に紹介状と検査データを用意してもらって受け、公的医療保険が使えない自由診療のため費用は病院ごとに違います。親御さんが今の治療に納得できていない様子なら、「お父さんが納得して治療を続けられるように」と目的を添えて、選択肢の一つとして伝えてみてください。受けるかどうかを決めるのは親御さんで、受け先に迷うときはがん相談支援センターでも相談できます。

治療を続けるのがつらそうで、やめたほうがいいのではと思ってしまいます。

家族が見て「つらそう」と感じたことは、親御さんの了解を得て主治医に伝えてかまいません。薬の量や間隔の調整、休む期間を設けること、緩和ケアを厚くすることなど、治療の続け方にはいくつかの選択肢があります。ただ、続けるかどうかを決めるのは親御さん本人と医療者です。まず親御さんがどう感じているかを聞き、その気持ちを医療者に届ける手伝いから始めてください。

ステージ4の治療は、いつまで続くのですか?

決まった終わりはなく、効き目と体への負担のつり合いを見ながら続けられるのが一般的です。効き目が弱まれば薬を変えることもあり、つらさを和らげるケアを中心にする時期が来ることもあります。「次に効き目を確かめるのはいつですか」と節目を聞いておくと、家族も予定を立てやすくなります。

遠方に住んでいて、診察に同席できません。

電話やオンラインで家族が説明に加われるかどうかは、病院ごとに扱いが違います。親御さんを通じて、外来の看護師に尋ねてみてください。難しい場合は、聞いてほしいことを一つメモで託し、診察のあとに電話で様子を聞かせてもらう形にできます。治療の効き目を確かめた結果が説明される日など、節目の日だけ帰省するという関わり方もあります。

親を支える家族の私も、不安で眠れません。

親御さんの病院のがん相談支援センターは、家族だけでも無料・匿名で使え、相談した内容が、相談した人の同意なく担当医などに伝わることはありません。夜中にどうしても話したいときは、よりそいホットライン(0120-279-338)が24時間・無料で受けています。眠れない日や食べられない日が続くときは、ご自身のかかりつけ医にも相談してください。

「大丈夫だ」と言う親への関わり方を、一緒に考えませんか

親御さんの病名と受けている治療、今いちばん迷っていることを、ひとことお書きください。フォームを送ると受付確認のメールがすぐに届き、お電話は、書いていただいた時間帯に担当からおかけします。治療の言葉の一般的な意味をお伝えしながら、同席の頼み方や、引き受ける役割の選び方を一緒に整理します。

  1. 入力は1分ほどお名前はニックネームで構いません。ご相談の内容は、ひとことでも大丈夫です。
  2. すぐに受付メール送信すると、受け付けたことをお知らせするメールが届きます。
  3. ご希望の時間にお電話電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。スタッフが名前を名乗っておかけします。

    必須は4項目(お困りの内容・施設名・お名前・メールアドレス)です。分かる範囲でご記入ください。写真があると、状況の確認が早くなります。

    1. 1営業日以内にご連絡(お急ぎの場合は当日中)

    2. 現地の確認は無料です(所要30分〜2時間)

    3. お見積りの後にお断りいただいても構いません

    1ご相談の内容
    ご相談の種類任意

    今まさに設備が止まっている・水が漏れているときは、いちばん上を選んでください。すぐにできることを表示します。

    水が漏れている場合は、先に止水栓か元栓を閉めてください。電気設備に水がかかっている場合は、ブレーカーを落としてください。写真はLINEから送っていただくのが最短です(24時間受付)。

    対象の設備・箇所任意・複数可

    写真任意・3枚まで

    全体が分かる引きの写真、症状が分かる寄りの写真、銘板(メーカー・型式のシール)の3枚があると、機種と範囲がその場で分かります。入居者の方が写らないようにお撮りください。1枚2MBまで(JPG・PNG・GIF・WebP・PDF)。スマートフォンの写真はそのまま選べます。大きい写真は送信前に自動で縮小します。

    2施設について

    3ご連絡先

    ご希望の連絡方法任意

    連絡のつきやすい時間帯任意・複数可

    4詳しく書ける方へ任意いつから・何回目か・何か所か・何名の施設か。分かるとお見積りまでの日数が短くなります

    同じ症状は

    補助金の利用

    他社のお見積り

    他社の金額をお伺いすることはありません。相見積の場合は、各社に同じ条件をお伝えします。

    送信すると、受付番号を記した受付完了メールが自動で届きます(ご入力の内容は記載しません)。受付とご連絡は、運営会社のスキマグループ合同会社が行います。ご相談・現地の確認・お見積りまで費用はかかりません。

    お急ぎのときは、お電話で:080-4178-5017(平日9:00〜18:00は担当が直接お受けします。それ以外は自動音声で受け付け、翌朝9時までに折り返します)/文字で相談したいときはLINEで

    私たちは医療機関ではないため、診断・治療・余命の判断はできません。体調の急な変化は、まず主治医や病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は、迷わず119番へ。

    次の一歩

    知ったばかりのときは、まず情報の入口をひとつにする

    親御さんががんと聞いた直後は、何から手をつければよいか分からなくなって当然です。まずは、主治医の説明に同席してよいか、親御さん本人に聞いてみてください。治療のことは主治医へ、制度や暮らしのことはがん相談支援センターへ、と入口を分けると整理しやすくなります。

    主治医や看護師に聞いてみる一言

    「次の説明のとき、家族も一緒に聞いてよいですか。」

    1. 親御さんの気持ちと希望を、急がずに聞く
    2. きょうだいで、誰が情報をまとめて共有するかを決める
    3. 自分の仕事や暮らしについても相談先があることを、知っておく

    手元にあると話しやすいもの

    • 親御さんの通院先と主治医の名前
    • きょうだいの連絡先

    公的な相談先

    がん相談支援センター
    全国のがん診療連携拠点病院などにある相談窓口です。どなたでも無料で、その病院にかかっていなくても相談できます。
    勤務先の人事・総務の窓口
    介護休業・介護休暇や、治療と仕事の両立の制度を確かめられます。

    このサイトでできること

    体調の急な変化は、まず主治医・病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は119番へ。

    このテーマの記事をもっと読む(親ががんになった(子の立場))

    参考・出典

    監修者 木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の
    支援に関する監修者

    木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の支援に関する監修者

    県立がんセンターでの勤務経験を経て、がん患者さんとそのご家族が直面する療養上の悩みや意思決定の葛藤に向き合ってきました。

    がんと診断されたご本人を支えるご家族には、「一日でも長く生きていてほしい」という切実な願いがあります。一方で、緩和ケアでは、痛みや苦痛を和らげること、その人らしい生活を大切にすること、ご本人の希望を尊重することなど、さまざまな視点から療養の方向性を考える必要があります。

    こうしたご家族の願いと医療・療養方針との間に生まれる葛藤を理解し、年間約200名のがん患者さんとそのご家族に関わる中で、それぞれの状況に応じた支援のあり方や、その先に進むための選択肢をともに考えてきました。

    「がんと家族の相談室」では、がん患者さんご本人だけでなく、支えるご家族も孤立せず、必要な情報や相談先につながれることを大切にしています。医療情報を伝える際には、医学的な正確性に配慮するとともに、ご家族が抱える不安や迷いにも目を向け、療養生活の中で次の一歩を考えるための情報発信を目指しています。

    監修は医療情報の正確性と表現の妥当性に関するものであり、個別の診断・治療・余命の判断を行うものではありません。ご本人の症状や治療については、担当の医師・看護師にご確認ください。

    今の気持ちを、LINEでひとこと

    「怖い」「眠れない」「先生の説明が分からなかった」。ひとことで構いません。評価も助言もせず、お返事します。

    夜に書いたLINEは、翌朝いちばんに読みます。匿名で、スタンプひとつでも。

    話してみる相談料0円
    ページの先頭へ戻る