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子どもの立場で電話相談|母のがんで使える窓口と夜のつながり方

このテーマの総論:母が・父ががんになった|最初の1週間に子どもができること

この記事の結論

夜中も人が電話を受けているのは、24時間・無料のよりそいホットラインです。がんに詳しい相手と話すなら親御さんの病院のがん相談支援センターに翌日の昼にかけ、夜のうちにつないでおくなら相談室へ申し込んで翌朝以降に折り返してもらいます。声を聞きたい夜の一本と翌朝につなぐ一本を、今夜決めておくと迷いません。

理由と根拠は、このあと本文でくわしくお伝えします。 主な出典:国立がん研究センター がん情報サービス「『がん相談支援センター』とは」/同「相談… ほか6件 参考・出典を見る 先に「次の一歩」を見る

親のがんのことで夜に不安になったとき、子どもの立場でも電話で話せる先はあります。夜中でも人が電話を受けているのは、24時間・無料のよりそいホットラインです。がんに詳しい相手と話したいなら、親御さんの病院のがん相談支援センターなどに翌日の昼にかける方法があります。夜のうちに相談室へ申し込んでおいて、翌朝以降に折り返してもらうこともできます。

ただ、窓口ごとに受付の時間も、電話に出る人も違います。がんの相談に詳しい窓口ほど平日の日中に開いていることが多く、仕事や自分の家庭を抱えた大人の子どもには、そのままでは使いにくいこともあります。受付時間は変わることもあるので、かける前に各窓口の案内で確かめてください。

この記事では、通勤や昼休み、帰り道、子どもを寝かしつけたあと、と大人の子どもの一日に合わせた窓口の使い分けと、今夜の連絡先を決める方法をまとめました。夜の電話でどんなことを話していいかは立場別に電話で話していいことで、夜間に使える窓口の一覧は翌朝につなぐ夜間相談の窓口で扱っています。

夜、親のことで眠れずにいる方へ

  • 夜中、親のがんのことを考え始めると眠れない。今すぐ誰かと話したい。
  • こんな時間に電話できる相手はいないし、病院に聞くようなことでもない気がする。
  • 朝まで、この不安とひとりきりで向き合うしかないと思ってしまう。

親のがんのことで夜に不安になります。子どもの立場で、電話で話せるところはありますか?

あります。今夜のうちに人と話したいなら、時間を問わず受け付けている無料の電話があります。がんに詳しい相手と話したいなら、親御さんの病院のがん相談支援センターなどに翌日かけられます。夜のうちに申し込んで、翌朝以降に折り返してもらう方法もあります。

夜の電話相談を考えるときは、「今夜のうちに人が出る先」と「翌朝以降につながる先」を分けておくと迷いません。今夜のうちに人が出る先の代表が、よりそいホットライン(0120-279-338)です。一般社団法人社会的包摂サポートセンターが厚生労働省の補助金事業として運営する電話で、24時間・無料で受け付けています。がん専門の窓口ではないので、病気の詳しい話より、眠れないほどの不安を聞いてもらう先として考えると合っています。

がんのことに詳しい相手と話したいなら、親御さんの病院などにあるがん相談支援センターが入り口になります。がんについて詳しい看護師や、生活全般の相談ができるソーシャルワーカーなどが相談員を務め、患者さんだけでなく家族も、その病院に通っていない人も、無料・匿名で使えます。ただ、受付は病院の窓口が開いている時間が基本なので、夜中に電話で話せる先ではありません。受付時間はセンターごとに違うので、前もって確かめておきます。

その間をつなぐのが、夜のうちに申し込んでおく方法です。がんと家族の相談室の電話(080-4178-5017)は、平日9:00〜18:00は担当が直接お受けし、それ以外の時間は自動音声で受け付けて、翌朝9時までに担当から折り返します。夜中に人が出るわけではありませんが、「明日の朝、誰かとつながる」と決まっているだけで、夜の長さは少し変わります。

今夜のうちに人が出る先

  • よりそいホットライン(24時間・無料。がん専門の窓口ではない)
  • 親御さんの体の急な変化は、病棟や主治医の夜間の連絡先
  • 命に関わると感じたときは119番

翌朝以降につながる先

  • がんと家族の相談室の電話(夜は自動音声で受け付け、翌朝9時までに折り返し)
  • 相談室のLINE(夜に届いたものは翌朝いちばんに読んで返事)
  • がん相談支援センターやサポートセンター(平日の日中)
今夜のうちに人が出る先と、翌朝以降につながる先

仕事や家庭があっても、昼の窓口は使えますか?

使えます。通勤の前後や昼休みの15分など、一日の中の短いすき間に合わせて窓口を選べば、仕事を休まずに相談できます。職場で電話しにくいなら、文字で相談できるチャットや、希望の時間帯に折り返してもらう方法もあります。

大人の子どもが相談しにくい理由の一つは、窓口が開いている時間に、自分が仕事をしていることです。けれど、一日を細かく見ると、使えるすき間はいくつかあります。朝の通勤前の数分、昼休み、帰りの車の中、子どもを寝かしつけたあと。それぞれのすき間に合う窓口を割り当てておくと、相談は「休みを取ってする特別なこと」ではなくなります。

国立がん研究センターのがん情報サービスサポートセンターは、0570-02-3410(ナビダイヤル)か03-6706-7797で、平日10時〜15時に受け付けています。利用は無料で通話料がかかり、相談は原則1日1回20分以内です。がん相談の研修を受けた看護師や心理士などが対応しますが、医学的な判断が必要な質問には答えられません。職場の席で声を出しにくい人には、平日12時〜15時のチャット相談が、昼休みに使いやすい形です。

昼休みに電話するなら、場所を先に決めておくと落ち着いて話せます。会社の駐車場に止めた車の中、空いている会議室、少し歩いた先の公園のベンチ。話したいことは3行のメモにしておくと、短い時間でも用件が伝わります。

  1. 1朝の通勤前夜に書いた3行のメモを見返し、昼にかける先を一つ決める
  2. 2昼休み親御さんの病院のがん相談支援センターや、サポートセンターに電話。声を出しにくければチャット
  3. 3仕事のあと帰りの車や駅までの道で、相談室の担当(平日18時まで)に電話する
  4. 4子どもを寝かしつけたあと声を出しにくい夜は、相談室のLINEに一言。翌朝いちばんに返事が届く
  5. 5夜中に目が覚めたとき誰かの声を聞きたければ、よりそいホットライン(24時間・無料)
  6. 6翌朝夜に相談室へ電話していれば、9時までに担当から折り返しがある
働きながら親を支える子どもの一日と、つながれる先(一例)

親の病院のがん相談支援センターと、自分の近くのセンター、どちらにかければいいですか?

親御さんの病院の仕組みや、親御さんの住む地域の暮らしの相談なら親御さんの病院のセンター、自分の気持ちを顔を合わせて話したいなら自分の住まいの近くのセンターが向いています。どちらも家族だけで、その病院に通っていなくても、無料・匿名で使えます。

親御さんの病院のセンターは、その病院のことをよく知っています。夜間に具合が悪くなったときの連絡のしかた、家族が説明を聞ける場、病院の医療ソーシャルワーカーへのつなぎ方など、親御さんが通う病院ならではの情報を聞けます。親御さんの住む地域の介護や暮らしのサービスについても、地元の病院ならではの情報を持っていることがあり、離れて暮らす子どもが電話で相談する先として頼りになります。

一方、自分の住まいの近くのセンターなら、電話だけでなく、顔を合わせて話す面談も選びやすくなります。親御さんの治療の細かいことより、自分の気持ちや、仕事と看病の両立を相談したいときに向いています。自分の住まいに近いセンターを探すときは、国立がん研究センターのがん情報サービスの「相談支援センターを探す」が使えます。窓口の名前は病院ごとに違い、「医療相談室」などと呼ばれている場合もあります。

どちらのセンターでも、相談したことが、相談した人の同意なしに担当医や病院のスタッフに知られることはありません。親御さんの病院のセンターに電話した場合も同じで、あなたの同意がなければ、話した中身が親御さんの主治医の耳に入ることはありません。

観点親御さんの病院のセンター自分の住まいの近くのセンター
向いている相談その病院の仕組み、夜間の連絡のしかた、親御さんの地域の介護や暮らし自分の気持ち、仕事と看病の両立
話す形離れて暮らすなら、主に電話電話のほか、面談も選びやすい
使える人家族だけでも、無料・匿名でその病院に通っていなくても、無料・匿名で
探し方親御さんの病院の代表番号やサイトの案内がん情報サービスの「相談支援センターを探す」
受付時間病院ごとに違うので、前もって確かめるセンターごとに違うので、前もって確かめる
親御さんの病院のセンターと、自分の近くのセンターの違い

仕事のあとや夜に話したいときは、どこにかければいいですか?

都道府県などが行うこころの相談につながる統一ダイヤルは、受付の曜日や時間が地域によって違うため、自分の地域の時間を前もって調べておくと使えるかどうかが分かります。がんと家族の相談室は平日18時まで担当が直接お受けし、それ以外の時間は自動音声で受け付けます。

こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556、ナビダイヤル)は、かけた場所の都道府県・政令指定都市が行う、こころの健康電話相談などの公的な相談機関につながります。曜日や時間は都道府県によって違い、通話料がかかります。かけ放題などの通話割引は適用されず、050で始まるIP電話からはかけられません。電話やSNSで話せる相談先は、厚生労働省のサイト「まもろうよ こころ」にまとめられているので、文字のほうが話しやすい人は、そこから探すこともできます。

仕事を終えてから、親御さんの家に寄った帰り道の車の中は、大人の子どもにとって数少ない一人の場所かもしれません。家に帰れば家族がいて、泣き顔を見せにくい。そんな人は、駐車場に止めた車の中で、平日18時までなら相談室の担当に電話できます。18時を過ぎていれば、自動音声に用件を残しておくと、翌朝9時までに担当から折り返します。

2026年9月の実績(運営者集計)では、相談室に寄せられた電話相談・問い合わせ1,200件のうち、800件がご家族からのものでした。家族の立場で電話をかけることは、決して珍しいことではありません。

2026年9月の相談実績
サイト訪問120,000人
相談ページ訪問18,000人
電話相談・問い合わせ1,200件
うち、ご本人からのご相談400件
うち、ご家族からのご相談800件

2026年9月実績(運営者集計:スキマグループ合同会社)

相談室に寄せられた電話相談・問い合わせと、そのうちご家族からの件数(2026年9月の実績・運営者集計)

深夜、どうしても誰かの声を聞きたいときは、どうすればいいですか?

今すぐ声を聞きたい夜は、よりそいホットライン(0120-279-338)に24時間・無料でかけられます。消えてしまいたいほどつらい夜も、ここに電話してかまいません。家族を起こしたくなければ、声を出さずに済むLINEに一言残す方法もあります。

深夜の不安は、昼間よりも大きく感じられます。暗い部屋で一人になると、親御さんのことと、自分の仕事のこと、子どものことが、一度に押し寄せてくるからです。そんな夜に誰かの声が聞きたいなら、よりそいホットラインが24時間受け付けています。混み合ってすぐにはつながらないときは、少し時間をおいてかけ直してください。050で始まるIP電話からは050-3655-0279、福島県からは0120-279-226が案内されています。自分を傷つけてしまいそうなほど差し迫っている夜は、朝を待たずに119番に電話してください。

同じ家で家族が眠っていて、声を出しにくい夜もあります。そんなときは、相談室のLINEに、文章でもスタンプひとつでも送っておけます。夜に届いたものは、翌朝いちばんに読んで返事をします。相談室の電話にかけた場合は、夜は自動音声での受付になり、担当が出るのは翌朝の折り返しのときです。今夜すぐ人と話したいのか、明日の朝につながればいいのかで、選ぶ先を変えてください。

離れて暮らす親から、夜に「具合が悪い」と電話が来たら、どうすればいいですか?

親御さんに、病院から伝えられている夜間の連絡先(病棟や主治医、訪問看護)へすぐ電話するよう伝え、命に関わると感じる様子なら119番を勧めます。遠くから病状を判断しようとせず、医療者につなぐ役に回るのが安全です。

離れて暮らす子どもにとって、いちばん怖いのは、夜中に親御さんから電話がかかってくる場面かもしれません。そのとき役に立つのは、相談窓口の番号より、親御さんの病院の夜間の連絡先です。治療中の病院からは、夜間や休日に具合が悪くなったときの連絡先が伝えられていることが多いので、親御さんと同じ番号を、子どものスマホにも入れておきます。

親御さんが自分で電話をかけられない様子なら、近くに住む家族や知人に連絡して、駆けつけてもらうか、119番をお願いします。いざというときに頼める人を、親御さんの家の近くに一人決めておくと、遠くにいても動けます。救急車を呼ぶか迷うときに医師や看護師などに相談できる#7119は、実施していない地域もあるので、親御さんの住む地域で使えるかを前もって確かめておいてください。

電話を切ったあと、子ども自身の不安がおさまらないこともあります。親御さんが病院につながったのを確かめたら、次は自分の番です。よりそいホットラインにかける、相談室に一言残す、と自分の気持ちの置き場所も使ってください。

  1. Q1親御さんの様子が、いつもと明らかに違いますか(苦しそう、受け答えがおかしいなど)

    はい病棟や主治医の夜間の連絡先へすぐ電話するよう伝える。命に関わる様子なら119番

    いいえ話を聞き、「明日の朝、病院に電話してみよう」と一緒に決める

  2. Q2親御さんは、自分で電話をかけられそうですか

    はいかけ終わったら、もう一度連絡をもらう約束をする

    いいえ近くに住む家族や知人に連絡し、駆けつけてもらうか119番を頼む

  3. Q3電話を切ったあとも、自分の不安がおさまりませんか

    はいよりそいホットラインに電話するか、相談室のLINEに一言残す

    いいえ明日の昼に、親御さんの病院のがん相談支援センターへかける段取りをつける

離れて暮らす親から、夜に電話が来たときの分かれ道

今夜の連絡先は、どうやって一つに決めればいいですか?

「今すぐ声を聞きたい夜の一本」と「翌朝につなぐ一本」を一つずつ選び、スマホのよく使う連絡先に入れておくと、不安な夜に迷わずに済みます。親御さんの病院の夜間の番号と、近くで頼める人の番号も、同じ場所にまとめておきます。

不安な夜に、窓口の一覧を見比べて選ぶのは大変です。だから、決めるのは今夜のうちに、落ち着いているときに済ませておきます。声を聞きたい夜の一本はよりそいホットライン、翌朝につなぐ一本は親御さんの病院のがん相談支援センターか相談室、というように、役割で一つずつ選んでおけば十分です。

相談室には、もしもの夜に電話する先をひとつ決めておく、無料の登録もあります。3分ほどで済み、登録したからといって何かを決める必要はありません。今は使う場面を思い浮かべたくなくても、番号が手元にあるというだけで、夜の心細さが少し軽くなる人もいます。

  • 親御さんの病院の外来の番号と、夜間・休日の連絡先
  • 親御さんの家の近くで、いざというとき頼める家族や知人
  • 親御さんの病院のがん相談支援センター
  • 夜中に声を聞きたいときの、よりそいホットライン(0120-279-338)
  • がんと家族の相談室(080-4178-5017)
スマホの「よく使う連絡先」にまとめておく番号

毎晩検索していた娘さんは、夜の連絡先をどう決めた?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
40代・娘の立場(70代の父が通院で治療中。実家までは新幹線で2時間。共働きで、小学生の子どもが2人いる)
相談のあとに変わったこと
夜の連絡先を「声を聞きたい夜の一本」と「翌朝につなぐ一本」に決め、父の病院のがん相談支援センターには昼休みに電話するようになった。夜中の検索は、ほぼ毎晩から週に一度ほどに減った。

1. 相談のあとに変わったこと

相談から1か月半。彼女のスマホの「よく使う連絡先」には、父の病院の夜間の番号、実家の近くに住むいとこ、よりそいホットライン、そして相談室の番号が並んでいます。父の病院のがん相談支援センターには、これまでに2回、昼休みに会社の駐車場に止めた車の中から電話しました。夜中に検索する夜は、ほぼ毎晩から、週に一度ほどになりました。「夜に置いていける場所が決まっているだけで、眠れる日が増えました」。

2. 相談を考えた背景

父の治療が始まって3か月がたったころでした。子どもを寝かしつけたあとの23時ごろ、父のことを考え始めると止まらなくなります。夫は朝が早く、起こすのはためらわれました。

3. 相談する前に困っていたこと

夜中に開いている窓口を探しても、がんの相談先は昼間ばかり。父の病院のセンターに電話したくても、昼は仕事で、会社の席で親の病気の話はできません。ある夜、父から「眠れない」と電話がかかってきたときも、どこに電話するよう勧めればいいのか分かりませんでした。

4. ここを選んだ理由・決め手

深夜0時過ぎ、相談室のページで「それ以外の時間は自動音声で受け付け、翌朝9時までに折り返す」と読み、電話をかけて自動音声に用件を残しました。人が出ないことが、かえって気楽だったといいます。小声で用件を残すだけなら、隣の部屋の家族を起こさずに済みました。翌朝8時半すぎ、駅まで歩く途中で、担当から折り返しの電話がありました。

5. 相談で話したこと・その後

電話では、担当がまず彼女の話を最後まで聞きました。父の病状について、担当は何も判断していません。そのうえで一緒に、「声を聞きたい夜の一本」「翌朝につなぐ一本」「昼休みの15分」を決めました。父から夜に電話が来たときのために、病院の夜間の番号を確かめておくこと、実家の近くのいとこに頼れるか聞いておくことも、話の中で決まりました。がん相談支援センターは家族だけでも、遠くからでも電話で使えると知り、翌週の昼休みに初めてかけました。「夜の不安を、昼の自分に渡せるようになった気がします」。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

親御さんの病院に聞いておく質問例

  • 夜間や休日に具合が悪くなったときは、どこに電話すればよいですか。
  • 家族が離れて住んでいる場合、病院からの連絡は誰にしてもらえますか。
  • この病院のがん相談支援センターの受付時間と、電話番号を教えてください。
  • 家族だけで、がん相談支援センターに電話しても大丈夫ですか。
  • 夜中に本人から体調の相談をされたとき、家族はどこへ連絡するよう勧めればよいですか。

とはいえ、夜に親を思う大人の子どもに伝えたい2つのこと

① 気持ちのこと──夜の不安は、あなたが弱いからではない

昼間は仕事をして、家に帰れば家事や子どもの世話があり、親御さんのことを考えられるのは、家族が寝静まったあとだけ。そんな毎日を送っていれば、不安が夜にまとめて押し寄せるのは自然なことです。子どもとして、働き手として、親として、いくつもの役を一日中こなしているのですから。国立がん研究センターのがん情報サービスによれば、ご家族は「第二の患者」ともいわれます。夜に泣いてしまうことも、誰かに電話したくなることも、責めなくていいのです。電話の向こうで黙ってしまっても、泣いてしまっても、かまいません。

② 実務のこと──夜の不安を、昼の段取りに渡す仕組みをつくる

夜の不安は、夜のうちに全部片づけなくてかまいません。夜は書いて申し込む時間、昼は話す時間、と分けておくと、仕事と家庭を抱えたままでも相談が続けられます。週に一度、昼休みの15分を相談のための時間として予定に入れておく。パートナーには「夜中に電話することがあるかもしれない」と伝えておく。きょうだいがいるなら、親御さんからの夜の電話を誰が受けるかを決めておく。そして、親御さんの病院名、診療科、主治医の名前、夜間の連絡先を一枚のメモにしてスマホに入れておくと、どの窓口にかけても、最初の説明が短くて済みます。

今日できること

今夜の不安を朝までつなぐために、今夜から明日できる3つのこと

  1. 今夜の一本を決める

    声を聞きたくなったときの番号と、翌朝につなぐ先を一つずつ、スマホの「よく使う連絡先」に入れておく。

  2. 不安を3行で書いておく

    今いちばん気がかりなことを3行だけメモに書く。明日の電話は、それを読み上げるところから始められる。

  3. 明日の昼の15分を空ける

    親御さんの病院のがん相談支援センターの受付時間を調べ、明日の昼休みにかける時間を予定に入れておく。

よくある質問

親の病院のがん相談支援センターに、子どもが電話してもいいのですか?

かまいません。がん相談支援センターは、患者さんだけでなく家族も無料・匿名で使え、遠くに住んでいても電話で相談できます。相談したことが、相談した人の同意なしに担当医や病院のスタッフに知られることはありません。病院によっては「医療相談室」など別の名前のこともあるので、病院の代表番号で「がんの相談の窓口につないでください」と伝えると早く届きます。

夜中に電話をかけるのは、相手に迷惑ではありませんか?

24時間の窓口は、その時間にかかってくる電話を受けるために開いています。夜中にかけることを気に病まなくて大丈夫です。相談室の電話は夜は自動音声での受付なので、誰かを起こしてしまう心配もありません。電話をかける気力がない夜は、LINEに一言だけ残しておく方法もあります。

電話の途中で泣いてしまいそうです。

泣いてしまってもかまいません。言葉が出てこなければ、「うまく話せません」とだけ伝えれば、相手は待ってくれます。話す内容を前もって3行ほどメモにしておくと、途中で言葉に詰まっても、メモを読み上げることで話を続けられます。

名前を言わずに相談できますか?

がん相談支援センターや、国立がん研究センターのがん情報サービスサポートセンターは、匿名で相談できます。がんと家族の相談室のLINEも、匿名のまま使えます。相談室のフォームは、お名前はニックネームでかまいませんが、折り返しの電話のために電話番号だけは必要です。

相談室に夜中に電話すると、誰が出るのですか?

夜中に人は出ず、自動音声での受付になります。用件を残していただくと、翌朝9時までに担当から折り返します。平日の9:00〜18:00は、担当が名前を名乗って直接お受けします。今夜のうちに人の声を聞きたいときは、24時間受け付けているよりそいホットラインを使ってください。

電話が苦手です。文字で相談できるところはありますか?

あります。国立がん研究センターのがん情報サービスサポートセンターは、平日12時〜15時にチャットで相談できます。相談室のLINEは無料で匿名のまま使え、夜に送ったものは翌朝いちばんに読んで返事をします。電話やSNSで話せる公的な相談先は、厚生労働省の「まもろうよ こころ」でも探せます。

今夜の不安を、明日の電話につなぎませんか

親御さんのことで気がかりなことと、電話に出やすい時間帯(昼休みなど)をひとことお書きください。送信するとすぐ受付確認のメールが届き、書いていただいた時間帯に担当がお電話して、今夜の連絡先の決め方や、昼の窓口へのつなぎ方を一緒に整理します。

  1. 入力は1分ほどお名前はニックネームで構いません。ご相談の内容は、ひとことでも大丈夫です。
  2. すぐに受付メール送信すると、受け付けたことをお知らせするメールが届きます。
  3. ご希望の時間にお電話電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。スタッフが名前を名乗っておかけします。

    必須は4項目(お困りの内容・施設名・お名前・メールアドレス)です。分かる範囲でご記入ください。写真があると、状況の確認が早くなります。

    1. 1営業日以内にご連絡(お急ぎの場合は当日中)

    2. 現地の確認は無料です(所要30分〜2時間)

    3. お見積りの後にお断りいただいても構いません

    1ご相談の内容
    ご相談の種類任意

    今まさに設備が止まっている・水が漏れているときは、いちばん上を選んでください。すぐにできることを表示します。

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    2施設について

    3ご連絡先

    ご希望の連絡方法任意

    連絡のつきやすい時間帯任意・複数可

    4詳しく書ける方へ任意いつから・何回目か・何か所か・何名の施設か。分かるとお見積りまでの日数が短くなります

    同じ症状は

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    他社のお見積り

    他社の金額をお伺いすることはありません。相見積の場合は、各社に同じ条件をお伝えします。

    送信すると、受付番号を記した受付完了メールが自動で届きます(ご入力の内容は記載しません)。受付とご連絡は、運営会社のスキマグループ合同会社が行います。ご相談・現地の確認・お見積りまで費用はかかりません。

    お急ぎのときは、お電話で:080-4178-5017(平日9:00〜18:00は担当が直接お受けします。それ以外は自動音声で受け付け、翌朝9時までに折り返します)/文字で相談したいときはLINEで

    私たちは医療機関ではないため、診断・治療・余命の判断はできません。体調の急な変化は、まず主治医や病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は、迷わず119番へ。

    次の一歩

    知ったばかりのときは、まず情報の入口をひとつにする

    親御さんががんと聞いた直後は、何から手をつければよいか分からなくなって当然です。まずは、主治医の説明に同席してよいか、親御さん本人に聞いてみてください。治療のことは主治医へ、制度や暮らしのことはがん相談支援センターへ、と入口を分けると整理しやすくなります。

    主治医や看護師に聞いてみる一言

    「次の説明のとき、家族も一緒に聞いてよいですか。」

    1. 親御さんの気持ちと希望を、急がずに聞く
    2. きょうだいで、誰が情報をまとめて共有するかを決める
    3. 自分の仕事や暮らしについても相談先があることを、知っておく

    手元にあると話しやすいもの

    • 親御さんの通院先と主治医の名前
    • きょうだいの連絡先

    公的な相談先

    がん相談支援センター
    全国のがん診療連携拠点病院などにある相談窓口です。どなたでも無料で、その病院にかかっていなくても相談できます。
    勤務先の人事・総務の窓口
    介護休業・介護休暇や、治療と仕事の両立の制度を確かめられます。

    このサイトでできること

    体調の急な変化は、まず主治医・病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は119番へ。

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    参考・出典

    監修者 木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の
    支援に関する監修者

    木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の支援に関する監修者

    県立がんセンターでの勤務経験を経て、がん患者さんとそのご家族が直面する療養上の悩みや意思決定の葛藤に向き合ってきました。

    がんと診断されたご本人を支えるご家族には、「一日でも長く生きていてほしい」という切実な願いがあります。一方で、緩和ケアでは、痛みや苦痛を和らげること、その人らしい生活を大切にすること、ご本人の希望を尊重することなど、さまざまな視点から療養の方向性を考える必要があります。

    こうしたご家族の願いと医療・療養方針との間に生まれる葛藤を理解し、年間約200名のがん患者さんとそのご家族に関わる中で、それぞれの状況に応じた支援のあり方や、その先に進むための選択肢をともに考えてきました。

    「がんと家族の相談室」では、がん患者さんご本人だけでなく、支えるご家族も孤立せず、必要な情報や相談先につながれることを大切にしています。医療情報を伝える際には、医学的な正確性に配慮するとともに、ご家族が抱える不安や迷いにも目を向け、療養生活の中で次の一歩を考えるための情報発信を目指しています。

    監修は医療情報の正確性と表現の妥当性に関するものであり、個別の診断・治療・余命の判断を行うものではありません。ご本人の症状や治療については、担当の医師・看護師にご確認ください。

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