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配偶者のがんを電話で相談|昼と夜で使い分ける相談先

このテーマの総論:夫・妻のがん、あとどれくらい?|配偶者の見通しの聞き方

この記事の結論

夜中に話したいときの電話は、24時間・無料で受け付けているよりそいホットラインです(混み合うこともあります)。がんに詳しい公的な電話は昼の受付で、民間の相談室は夜に文字で一言残せば翌朝につながります。同じ家で声を聞かれたくないなら、昼は外に出られる時間に電話し、夜は文字で、と分けると続けやすくなります。

理由と根拠は、このあと本文でくわしくお伝えします。 主な出典:国立がん研究センター がん情報サービス「『がん相談支援センター』とは」/同「相談… ほか7件 参考・出典を見る 先に「次の一歩」を見る

配偶者のがんのことを電話で相談できる先は、昼と夜で顔ぶれが変わります。夜中に声で話したいときにかけられるのは、24時間・無料で受け付けているよりそいホットラインです。がんに詳しい公的な電話や病院の相談窓口は昼に声で話す場所、民間の相談室は昼は声で話し、夜は言葉を預けておく場所と考えておくと、かける先に迷いません。

同じ家で暮らしていると、そこに「電話の声を本人に聞かれたくない」という事情が重なります。家の広さや、本人が家で過ごす時間の長さによって、話しやすい時間帯は家族ごとに違います。この記事では、本人と同じ家で暮らす配偶者に絞って、昼は家の外にいられる時間を使い、夜は文字で一言残して翌朝につなぐ使い分けを紹介します。相談先の時間帯の表、本人に聞かれずに折り返しの電話を受けるための準備、話す内容を3つにまとめるメモも載せました。夜に使える窓口を広く知りたい方は夜間につながる相談のしかたを、誰にどこまで話すかの線引きは配偶者が本音を話せる相手の選び方をご覧ください。

電話をかける時間も場所も見つからない方へ

  • 昼間は仕事と看病で手いっぱいで、電話をかける時間がない。
  • 夜になってやっと一人になると、話したい気持ちが押し寄せる。でも、こんな時間に電話できる相手はいない。
  • 家で電話すれば、壁の向こうの夫に聞こえてしまう。結局、朝まで不安と二人きりで過ごしている。

配偶者のがんのことで電話相談したいです。夜にも話せる相談先はありますか?

あります。夜中にかけられるのは、24時間・無料で受け付けているよりそいホットラインです。がんに詳しい公的な電話は昼の受付で、がんと家族の相談室は、夜は自動音声やLINEで受け付けて、翌朝に担当から連絡する形です。

夜に使える相談先は、大きく二つに分かれます。その場で人が話を聞く窓口と、夜は受け付けだけをして、朝になってから担当が連絡をくれる窓口です。どちらも「夜に相談できる」と案内されることがあるので、かける前に、今夜の自分に必要なのはどちらかを考えておくと、つながったあとにがっかりせずにすみます。今すぐ誰かの声を聞きたい夜は前者、朝まで待てるけれど言葉を預けておきたい夜は後者です。

よりそいホットライン(0120-279-338)は、厚生労働省の補助金事業として一般社団法人社会的包摂サポートセンターが運営し、福島県からは0120-279-226、050で始まるIP電話からは050-3655-0279にかけます。暮らしや気持ちの悩みを広く受ける窓口なので、がんの治療の詳しい質問には向きませんが、眠れない夜にひとりでいられないときの支えになります。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)にかけると、電話をかけた場所の都道府県や政令指定都市が行っている公的な相談につながります。受け付けている曜日や時間は地域ごとに違い、通話料がかかり、050のIP電話からはかけられません。

相談先昼(平日)夜・休日
がん相談支援センター面談か電話。受付の曜日と時間はセンターごとに違う夜の受付があるかは、各センターの案内で確かめる
がん情報サービスサポートセンター電話は10時〜15時、チャットは12時〜15時受付なし(土日祝日・年末年始も休み)
よりそいホットライン24時間・無料。がん専門ではない夜中でも人が電話に出る
こころの健康相談統一ダイヤル地域の公的な相談機関につながる受付の曜日と時間は地域ごとに違う
がんと家族の相談室の電話9時〜18時は担当が直接出る自動音声で受け付け、翌朝9時までに担当が折り返す
がんと家族の相談室のLINE匿名で、文字やスタンプで送れる夜に届いたものは翌朝いちばんに読んで返事
配偶者が使える主な相談電話の、昼と夜の受け付け方

がんと家族の相談室は、医療機関でも葬儀社でもない無料の窓口です。平日の9時から18時までは担当が名前を名乗って電話に出ますが、それ以外の時間はその場で話す窓口ではなく、自動音声やLINEで言葉を受け付けて、翌朝に連絡を返す窓口です。夜中に担当が電話に出ることはないので、そこは正直にお伝えしておきます。

2026年9月の相談実績
サイト訪問120,000人
相談ページ訪問18,000人
電話相談・問い合わせ1,200件
うち、ご本人からのご相談400件
うち、ご家族からのご相談800件

2026年9月実績(運営者集計:スキマグループ合同会社)

家族からの相談も多い、相談室の2026年9月の実績(運営者集計)

2026年9月の実績(運営者集計)では、相談室が受けた電話相談・問い合わせ1,200件のうち、800件がご家族からの連絡でした。配偶者が自分のために電話をかけることは、少しも珍しいことではありません。

同じ家で暮らしていると、なぜ電話しにくいのですか?

家の中には、本人の耳が届かない場所がほとんどないからです。不安や疲れ、この先への怖さを口にする声を、本人には聞かせたくない。その気づかいが、相談の電話をいちばん遠ざけています。

台所で小声で話しても、廊下に出てきた夫に聞こえてしまう。浴室にこもっても、数分で戻らなければ心配される。寝室の隣では、寝息が聞こえる距離です。家のどこにいても、本人の気配から完全には離れられません。

聞かれたくないのは、相談していること自体より、むしろ話の中身かもしれません。「もう疲れた」「この先が怖い」「お金が続くか不安」。夫が聞けば、自分のせいだと受け取ってしまうかもしれない言葉ばかりです。相手の質問に答えるうちに、思わず病状や見通しの話になることもあります。そう思うと、受話器を持つ手が止まります。

だから、同じ家で暮らす配偶者の電話相談は、「何を話すか」より先に「いつ、どこで話すか」を決めておくと続けやすくなります。家の中で声を出すのはあきらめて、家の外にある小さなすき間を相談の時間に変える。夜は声を出さずに文字を使う。この二つを分けるだけで、相談はずっと身近になります。

家の中でもできること(声を出さない)

  • LINEに一言、文字かスタンプで送る
  • フォームで、翌日に話す時間帯を申し込む
  • 話したいことを、3行のメモに書いておく

家の外でしたいこと(声に出す)

  • 泣いてしまいそうな気持ちを、声に出して話す
  • 病状や見通しへの怖さを、言葉にする
  • お金や仕事、子どものことを、相手と相談しながら整理する
家の中でできることと、家の外でしたいこと

昼のうち、どこで、いつなら電話できますか?

本人と離れていられる時間を、一日の中から探します。通院の付き添いの待ち時間、職場の昼休み、買い物に出た帰りの車の中などです。家の外で15分ほどとれれば、相談の電話は始められます。

いちばん使いやすいのは、駐車場に止めた車の中です。ドアを閉めれば声が外に漏れにくく、泣いてしまっても人目を気にせずにすみます。車がなければ、近所の公園のベンチや、人通りの少ない散歩道でもかまいません。家を出るときの理由は、「ちょっと買い物に行ってくるね」で十分です。毎回、本当の理由を説明する必要はありません。

働いている方は、職場の昼休みが使えます。ただ、職場では同僚の耳が気になることもあります。声を出せない日は、国立がん研究センターのがん情報サービスサポートセンターが2026年5月に始めたチャット相談(平日12時〜15時)なら、文字で相談できます。電話(0570-02-3410、ナビダイヤル)は平日10時〜15時で、看護師や心理士など国家資格を持つ相談員が受けています。相談そのものは無料ですが通話料は自己負担で、混雑していると、なかなかつながらない日もあります。

通院の付き添いをしているなら、本人の点滴や検査を待つあいだに、病院のがん相談支援センターで面談を受ける方法もあります。がん相談支援センターは、全国のがん診療連携拠点病院などにある相談窓口で、家族だけでも、無料・匿名で使えます。相談した中身が、相談した人の同意なしに、担当医や病院のスタッフに知られることはありません。同じ病院では気が引けるなら、その病院に通っていない人も使えるので、職場の近くの病院のセンターを昼休みに使うこともできます。受付時間はセンターごとに違うため、がん情報サービスの「相談支援センターを探す」で先に確かめておきます。

  1. 1通院の待ち時間本人の点滴や検査のあいだに、がん相談支援センターで面談(受付時間は先に確かめる)
  2. 2昼休み職場の外や車の中で電話。声を出せない日はチャット相談(平日12時〜15時)
  3. 3夕方の買い物の帰り駐車場に止めた車の中で、10分だけ話す
  4. 4本人が眠ったあと声は出さず、LINEに一言か、フォームで翌日の時間を申し込む
  5. 5翌朝返事を読み、外にいられる時間帯に電話の続きを入れる
家族と暮らす配偶者の一日にある、電話のすき間の例

夜、声を出さずに相談するにはどうすればいいですか?

夜は「話す」より「残す」と決めて、文字を使います。LINEに一言送るか、フォームで翌日に話す時間を申し込めば、声を出さずに相談の入口をつくれます。夜中のうちに声を聞きたいときだけ、本人から離れて24時間の電話を使います。

がんと家族の相談室のLINEは、無料のうえ、名前を明かさなくても送れます。夜中に送ったメッセージは、翌朝いちばんに担当が読み、そのうえで返事を送ります。言葉が出てこない夜は、スタンプを一つ送るだけでも受け付けられます。フォームは、ご希望の連絡方法と時間帯を書いて送るもので、送った直後に受付確認のメールが届き、翌日以降のご希望の時間帯に担当から電話がかかります。どちらも、夜のうちに担当が返事をする仕組みではありませんが、朝からの相談につながります。

厚生労働省のサイト「まもろうよ こころ」には、電話やSNSの相談窓口がまとめられていて、文字で相談できる先も探せます。受付時間は窓口ごとに違うので、夜に開いているかを確かめてから使ってください。

隣の部屋で夫が眠っているなら、文字を打つ場所を台所や洗面所に移すと、画面の明かりや気配で起こさずにすみます。もう一つ、配偶者ならではの注意があります。朝、テーブルに置いたスマホに相談先からの返事が表示され、本人の目に入ることです。LINEやメールの通知は、ロック画面に中身が出ない設定にしておくと安心です。

夜のうちにどうしても声を聞きたくなったら、玄関の外や車の中など、本人から離れた場所に移ってから、よりそいホットラインにかけてください。「消えてしまいたい」と感じる夜は、文字で朝を待たずに、その場でよりそいホットラインへ。今にも危ないと感じたら119番です。

翌朝の折り返しは、本人に聞かれずに受けられますか?

受けられるように準備できます。フォームなら電話を受ける時間帯を自分で選べるので、家の外にいられる時間を書いておきます。夜に自動音声へ残した電話は、翌朝9時までに担当から折り返しがあるため、朝に外へ出られない日はLINEかフォームを使います。

夜の電話を自動音声に残すと、担当からの折り返しは翌朝9時までにかかってきます。その時間に本人と同じ部屋にいることが多いなら、朝の電話は受けにくいかもしれません。そういう日は、電話ではなくLINEに一言残すか、フォームで「平日の12時台」のように自分で時間帯を指定すると、外に出てから落ち着いて話せます。

フォームを送ると、受付確認のメールがすぐに届きます。本人とアドレスを共有している場合は、自分だけが見るアドレスで受け取れるようにしておきます。お名前はニックネームでよく、電話番号は必須ですが、折り返しのお電話にだけ使います。

  • フォームの希望の時間帯には、家の外にいられる時間を書く
  • 朝に外へ出られない日は、電話の自動音声ではなくLINEかフォームを使う
  • 受付確認のメールは、本人と共有していないアドレスで受け取る
  • LINEやメールの通知は、ロック画面に中身が出ない設定にする
  • 電話に出る場所(車の中、近所の公園など)を先に決めておく
  • 本人が近づいたときの一言を決めておく(例:「また、あとでかけ直します」)
折り返しの電話を、本人に聞かれずに受けるための準備

何から話せばいいか分からないときは、どう準備すればいいですか?

話す内容を3行のメモにします。「今日いちばん話したいこと」「話せる時間と場所」「相手にしてほしいこと」。この3行があれば、短い電話でも本題に入りやすく、途中で切ることになっても、続きを頼みやすくなります。

  1. 11行目:今日いちばん話したいこと例:「夫の前で泣けなくて、気持ちが限界に近い」「子どもにどう話すか迷っている」
  2. 22行目:話せる時間と場所例:「車の中から、15分くらいなら話せます」
  3. 33行目:相手にしてほしいこと例:「今日は聞いてもらうだけでいい」「何から手をつけるか一緒に整理したい」
電話の前に書いておく、3行のメモ

1行目は、一つに絞るのがこつです。配偶者の心配は、見通しを聞けないこと、お金のこと、子どものこと、仕事を休むかどうかと、いくつも重なっています。全部を一度に話そうとすると、短い時間では何も決まらないまま電話が終わってしまいます。今日いちばん重たいものを一つ選び、残りは次の電話に回します。

2行目を最初に伝えておくと、相手は時間に合わせて話を進めてくれます。外にいられる時間に限りがある配偶者には、とくに役に立つ一言です。3行目は、相手との行き違いを防ぎます。聞いてほしいだけなのに助言が続くと、かえって疲れてしまうからです。

話の中身によって、向いている相談先も違います。治療費や仕事の制度のことは、がん相談支援センターや、病院の医療ソーシャルワーカーが相談に応じています。医師の説明の意味が分からなかったときは、がんと家族の相談室でも、医療者の言葉の一般的な意味をお伝えし、次の診察で聞く質問を3つにまとめてお送りできます。診断や今後の予測はしません。病状そのものの見通しは、主治医に確かめることです。

夜中に本人の体調が急に変わったら、相談電話にかけていいですか?

体の急な変化は、相談電話ではなく医療の連絡先へ。主治医や病棟、訪問看護の夜間の番号にかけ、命に関わると感じたら119番です。救急車を呼ぶか迷うときの#7119は、実施していない地域もあります。

相談室の夜の電話は自動音声が受け付ける仕組みなので、その場で担当が応じることはありません。よりそいホットラインも、気持ちの悩みを受ける窓口で、体の変化を判断する場所ではありません。息が苦しそう、痛みが急に強くなった、呼びかけへの反応がいつもと違う。こうした変化に気づいたら、相談窓口ではなく、本人の体を診ている医療者に電話をかけます。#7119は、救急車を呼ぶか、すぐ病院に行くか迷ったときに、医師・看護師・救急救命士に相談できる仕組みですが、住んでいる地域で使えるかは昼のうちに確かめておきます。

このときばかりは、本人に聞かれることを気にしなくてかまいません。本人の横で、見たままを伝えてください。夜間にかける番号と順番は、昼のうちに紙に書いて、電話のそばに置いておくと慌てずにすみます。

電話で相談していることを、本人に伝えたほうがいいですか?

伝えるかどうかは、あなたが決めてかまいません。伝えるなら、相談の中身ではなく「話を聞いてもらえる場所がある」ことだけを伝える方法があります。そうすると、外で電話する時間をつくるのも、ずっと楽になります。

相談していることを隠し続けると、電話の時間をつくるたびに理由を考え、帰ってから表情を整えることになります。それが続くと、相談そのものが負担になってしまいます。本人に一度、たとえば「私も話を聞いてもらえる場所を見つけたよ。ときどき外で電話してくるね」と伝えておけば、次からは「電話してくるね」の一言で家を出られます。

伝えたあとも、話の中身まで本人に報告する必要はありません。がん相談支援センターでは、相談した人の同意なしに内容がほかの人に伝わることはなく、相談室でも、ご希望があれば記録を残さずにお話を聞きます。本人が「自分のことを外で話されるのは嫌だ」と感じそうなら、名前を出さずに話す工夫で、本人の気持ちと自分の相談を両立させることもできます。

夜の電話をやめて、昼休みの車の中で話すようになった夫は、どう変わった?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
50代・夫の立場(50代の妻が自宅で療養中で、訪問看護を利用。夫は会社員で、平日の昼は職場、夜は家で妻と二人。成人した娘が県外にいる)
相談のあとに変わったこと
夜は文字で一言残し、平日の昼休みに車の中で電話する形ができた。夜中に一人で起きている時間が減り、娘への連絡の段取りも決まった。

1. 相談のあとに変わったこと

相談を始めて1か月。この方は毎週火曜と金曜の昼休み、会社の駐車場に止めた車の中で電話をかけるようになりました。夜、妻が眠ったあとに気がかりをLINEに2、3行送り、翌朝、通勤の電車で返事を読む。昼休みの電話では、その続きを話します。午前2時ごろまで眠れずにいた夜は、週に4日ほどあったのが1日あるかどうかになりました。「車の中が、自分のための部屋になった」と話しています。

2. 相談を考えた背景

妻が家で療養するようになって2か月。日中は訪問看護の看護師が来てくれますが、夜は夫婦二人きりです。住まいは2LDKのマンションで、どの部屋にいても声が届きます。妻の前では明るくしていても、夜になると不安が一気に押し寄せてきました。

3. 相談する前に困っていたこと

ある夜、ベランダから24時間の相談電話にかけてみましたが、話しているうちに妻が目を覚まし、慌てて電話を切りました。「妻 がん 夜 電話相談」と検索しても、がんに詳しい窓口の多くは昼の受付で、会社にいる時間とどう合わせればいいのか分からないままでした。

4. ここを選んだ理由・決め手

決め手は、夜は声を出さずにLINEで送れて、昼の電話は自分で時間帯を選べたことです。病院のがん相談支援センターも考えましたが、受付時間と昼休みが合いませんでした。最初のLINEは「妻のことで」の一言だけ。翌朝いちばんに返事が届き、フォームから平日の12時台を指定して申し込みました。

5. 相談で話したこと・その後

初めての電話で、担当は名前を名乗り、しばらくは口を挟まずに話を聞きました。そのあと、県外の娘にいつ、どう連絡するかを一緒に整理し、娘には週末の電話で今の様子を伝えることに決めています。担当は、妻の病状の見立てや今後の予測はしていません。話したいことは3行のメモにしてから電話するようになり、昼休みの30分で収まるようになりました。妻には「ときどき外で相談の電話をしている」とだけ伝えています。妻は「それなら、あなたも少し楽になるね」と言ったそうです。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

医療者に聞く質問例

  • 夜中に体調が変わったときは、どの番号に、どの順番で電話すればよいですか。
  • この病院に、家族が相談できる窓口はありますか。受付は何時から何時までですか。
  • 通院の待ち時間に、家族だけで相談の面談を受けることはできますか。
  • 家族が病状について電話で尋ねたいとき、連絡してよい時間帯はありますか。
  • 家で過ごす日に気をつけたい変化と、すぐに連絡してほしい変化を教えていただけますか。

とはいえ、夜にひとりで不安を抱える配偶者の方に伝えたい2つのこと

① 気持ちのこと──夜に話したくなるのは、昼を持ちこたえてきたから

夜になって話したい気持ちが押し寄せるのは、昼のあいだ、本人の前で気持ちを抑えてきたからです。夜にしか自分の番が回ってこない暮らしを、責めなくていいのです。国立がん研究センターのがん情報サービスも、家族のことを「ご家族は、『第二の患者』ともいわれます」と紹介しています。夜に言葉を残し、昼に声で話す。その往復ができれば、朝まで不安と二人きりで過ごす夜は、少しずつ減っていきます。

② 実務のこと──相談の電話を、看病の予定表に書き込んでおく

相談の電話は、空いた時間にかけようとすると、いつまでも後回しになります。訪問看護の日や通院の日を書いた予定表に、「火曜の昼休みは電話」のように相談の時間も書き込んでおきます。外に出る時間を家族や本人と共有しておけば、毎回理由を作らずに家を出られます。県外の子どもやきょうだいと交代できる日があるなら、その日を電話の日にするのも一つの方法です。

今日できること

声を聞かれずに相談するために、今夜から明日できる3つのこと

  1. 3行のメモを書く

    今日いちばん話したいこと、話せる時間と場所、相手にしてほしいことを、スマホのメモに1行ずつ書きます。

  2. 明日の「外の15分」を決める

    昼休み、買い物の帰り、通院の待ち時間のどれかを選び、電話をかける場所まで決めておきます。

  3. 今夜は文字で一言残す

    相談室のLINEに「夫のことで」とだけ送るか、フォームで明日の外にいる時間帯を指定して申し込みます。

よくある質問

名前を言わずに電話相談できますか?

できます。病院のがん相談支援センターも、国立がん研究センターのがん情報サービスサポートセンターも、名前を言わずに相談できる窓口です。がんと家族の相談室のLINEも匿名で送れます。フォームのお名前はニックネームで大丈夫ですが、電話番号は折り返しのお電話のために必要で、それ以外には使いません。

夜中に電話をかけるのは、迷惑ではありませんか?

迷惑ではありません。よりそいホットラインは、夜中に誰かと話したい人のために24時間開いている電話です。相談室の電話も、夜は自動音声が受け付けて、翌朝9時までに担当から折り返す仕組みになっているので、時間を気にせずに用件を残せます。

がん相談支援センターは、夜や土日も開いていますか?

受付の曜日や時間は、センターごとに違います。がん情報サービスの「相談支援センターを探す」で近くのセンターを調べ、案内に書かれた受付時間を確かめてください。夜しか時間がとれない日は、相談したいことをメモにまとめておき、昼休みなど翌日の受付時間内にかけると話が早く進みます。

電話がつながらなかったら、どうすればいいですか?

混み合う時間帯は、つながりにくいことがあります。がん情報サービスサポートセンターは、原則1日1回20分以内の相談で、時間を変えてかけ直すとつながることがあります。それでも難しい日は、別の窓口を試すか、相談室のLINEに一言残しておいてください。つながらなかったのは、あなたが断られたということではありません。

お金や子どものことも、電話で相談していいですか?

相談してかまいません。がん相談支援センターには生活全般の相談ができるソーシャルワーカーなどがいて、治療費や仕事のことも話せます。入院中や通院中の病院に医療ソーシャルワーカーがいれば、制度や療養の相談にも応じています。相談室では、お金の見通しや会社への伝え方など、今の判断を一緒に整理します。

050で始まるIP電話からでも、かけられますか?

よりそいホットラインは、050のIP電話からは050-3655-0279にかけます。こころの健康相談統一ダイヤルは、050のIP電話からはかけられません。がん情報サービスサポートセンターには0570-02-3410のほか、同じ窓口につながる03-6706-7797もあります。

家の外にいられる時間に、こちらからお電話します

本人と離れていられる時間帯と、ご希望の連絡方法を書いて送ってください。送信後すぐに受付確認のメールが届き、ご指定の時間帯に担当が電話をかけます。3行のメモがあれば、その1行目から一緒に整理していきます。

  1. 入力は1分ほどお名前はニックネームで構いません。ご相談の内容は、ひとことでも大丈夫です。
  2. すぐに受付メール送信すると、受け付けたことをお知らせするメールが届きます。
  3. ご希望の時間にお電話電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。スタッフが名前を名乗っておかけします。

    必須は4項目(お困りの内容・施設名・お名前・メールアドレス)です。分かる範囲でご記入ください。写真があると、状況の確認が早くなります。

    1. 1営業日以内にご連絡(お急ぎの場合は当日中)

    2. 現地の確認は無料です(所要30分〜2時間)

    3. お見積りの後にお断りいただいても構いません

    1ご相談の内容
    ご相談の種類任意

    今まさに設備が止まっている・水が漏れているときは、いちばん上を選んでください。すぐにできることを表示します。

    水が漏れている場合は、先に止水栓か元栓を閉めてください。電気設備に水がかかっている場合は、ブレーカーを落としてください。写真はLINEから送っていただくのが最短です(24時間受付)。

    対象の設備・箇所任意・複数可

    写真任意・3枚まで

    全体が分かる引きの写真、症状が分かる寄りの写真、銘板(メーカー・型式のシール)の3枚があると、機種と範囲がその場で分かります。入居者の方が写らないようにお撮りください。1枚2MBまで(JPG・PNG・GIF・WebP・PDF)。スマートフォンの写真はそのまま選べます。大きい写真は送信前に自動で縮小します。

    2施設について

    3ご連絡先

    ご希望の連絡方法任意

    連絡のつきやすい時間帯任意・複数可

    4詳しく書ける方へ任意いつから・何回目か・何か所か・何名の施設か。分かるとお見積りまでの日数が短くなります

    同じ症状は

    補助金の利用

    他社のお見積り

    他社の金額をお伺いすることはありません。相見積の場合は、各社に同じ条件をお伝えします。

    送信すると、受付番号を記した受付完了メールが自動で届きます(ご入力の内容は記載しません)。受付とご連絡は、運営会社のスキマグループ合同会社が行います。ご相談・現地の確認・お見積りまで費用はかかりません。

    お急ぎのときは、お電話で:080-4178-5017(平日9:00〜18:00は担当が直接お受けします。それ以外は自動音声で受け付け、翌朝9時までに折り返します)/文字で相談したいときはLINEで

    私たちは医療機関ではないため、診断・治療・余命の判断はできません。体調の急な変化は、まず主治医や病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は、迷わず119番へ。

    次の一歩

    いちばん近い人だからこそ、ひとりで抱え込まない

    パートナーの病気は、暮らし・お金・お子さんのこと・仕事が一度に重なりやすいものです。病状のことは主治医へ、お金や制度のことはがん相談支援センターや病院の医療ソーシャルワーカーへ。相談先を分けると、ひとつずつ進められます。

    主治医や看護師に聞いてみる一言

    「これからの生活のことは、どなたに相談すればよいですか。」

    1. パートナー本人が何を知りたいか、どこまで話したいかを確かめる
    2. 医療費や仕事の制度(高額療養費制度・傷病手当金など)を、相談先で確かめる
    3. お子さんへの伝え方に迷うときも、ひとりで決めずに相談する

    手元にあると話しやすいもの

    • 健康保険の資格が分かるもの(マイナ保険証・資格確認書など)
    • 医療費の領収書

    公的な相談先

    医療ソーシャルワーカー(病院の相談室など)
    医療費や制度、退院後の暮らし、在宅療養の準備を一緒に考える専門職です。
    加入している健康保険の窓口
    高額療養費制度や傷病手当金などの手続きを確かめられます。

    このサイトでできること

    体調の急な変化は、まず主治医・病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は119番へ。

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    参考・出典

    監修者 木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の
    支援に関する監修者

    木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の支援に関する監修者

    県立がんセンターでの勤務経験を経て、がん患者さんとそのご家族が直面する療養上の悩みや意思決定の葛藤に向き合ってきました。

    がんと診断されたご本人を支えるご家族には、「一日でも長く生きていてほしい」という切実な願いがあります。一方で、緩和ケアでは、痛みや苦痛を和らげること、その人らしい生活を大切にすること、ご本人の希望を尊重することなど、さまざまな視点から療養の方向性を考える必要があります。

    こうしたご家族の願いと医療・療養方針との間に生まれる葛藤を理解し、年間約200名のがん患者さんとそのご家族に関わる中で、それぞれの状況に応じた支援のあり方や、その先に進むための選択肢をともに考えてきました。

    「がんと家族の相談室」では、がん患者さんご本人だけでなく、支えるご家族も孤立せず、必要な情報や相談先につながれることを大切にしています。医療情報を伝える際には、医学的な正確性に配慮するとともに、ご家族が抱える不安や迷いにも目を向け、療養生活の中で次の一歩を考えるための情報発信を目指しています。

    監修は医療情報の正確性と表現の妥当性に関するものであり、個別の診断・治療・余命の判断を行うものではありません。ご本人の症状や治療については、担当の医師・看護師にご確認ください。

    今の気持ちを、LINEでひとこと

    「怖い」「眠れない」「先生の説明が分からなかった」。ひとことで構いません。評価も助言もせず、お返事します。

    夜に書いたLINEは、翌朝いちばんに読みます。匿名で、スタンプひとつでも。

    話してみる相談料0円
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