本文へ メニューへ 相談窓口へ 相談窓口へ

本音を匿名で話せる場所|がんの不安を名前を言わずに話すには

このテーマの総論:誰かに話したい、がんのこと|話せる相手と最初の一言

この記事の結論

名前を言わずに話せる窓口はあります。がん相談支援センターやがん情報サービスサポートセンターは匿名で相談でき、がんと家族の相談室もLINEなら名乗らずに使えます。本音を出す前に「記録に残るか」「誰に伝わるか」を自分から確かめ、答えを聞いてから浅いところから順に話すと安心です。

理由と根拠は、このあと本文でくわしくお伝えします。 主な出典:国立がん研究センター がん情報サービス「『がん相談支援センター』とは」/同「相談… ほか4件 参考・出典を見る 先に「次の一歩」を見る

がんのことを、名前を言わずに話せる場所はあります。全国のがん相談支援センターや、国立がん研究センターのがん情報サービスサポートセンターは匿名で相談を受けていて、がんと家族の相談室もLINEなら名乗らずに使えます。それでも、名前を伏せたまま本音が言えないことがあります。怖いのは名前そのものより、話した中身が記録に残り、どこかへ伝わっていくことだからです。

その怖さには、場所を選ぶことに加えて、話す順番で備えられます。本音を出す前に「記録に残りますか」「誰かに伝わりますか」と自分からたずね、答えを聞いてから、浅いところから一段ずつ話していく。扱い方の細かいところは窓口ごとに違うので、確かめることが、そのまま自分を守る手立てになります。この記事では、記録や職場への伝わり方が怖くて本音を言えずにいるご本人に向けて、確かめる質問とその切り出し方、答えの聞き分け方、本音を出す順番をまとめました。電話で名乗らなくてよい範囲と受付時間は電話で名乗らずに相談できる範囲、LINEやサイトなど文字の窓口での匿名は文字で匿名相談できる窓口で扱っています。

名前を伏せても、本当のことが言えずにいる方へ

  • 本音を話したいのに、名前や病院名が記録に残ると思うと、電話口でも言葉を選んでしまう。
  • 職場や親族に伝わるかもしれないと思うと、いちばん言いたいことほど飲み込んでしまう。
  • 安全だと分かれば話せる気がする。でも、それをどう確かめればいいのか分からない。

がんのことを、名前を言わずに匿名で話せる場所はありますか?

あります。がん相談支援センターとがん情報サービスサポートセンターは匿名で相談でき、がんと家族の相談室もLINEなら名乗らずに使えます。ただ、扱いの細かいところは窓口ごとに違うので、本音を話す前に、記録と伝わり方を自分で確かめると安心です。

がん相談支援センターは、全国のがん診療連携拠点病院などにある相談窓口で、その病院に通っていない人も、無料・匿名で、面談か電話で相談できます。相談したことが、相談した人の同意なしに、担当医や病院のスタッフを含めたほかの人に知られることはありません。近くのセンターは、がん情報サービスの「相談支援センターを探す」で見つけられます。

病院を通さずに話したいときは、国立がん研究センターの「がん情報サービスサポートセンター」があります。電話は0570-02-3410 または 03-6706-7797、平日10時〜15時で、相談は無料ですが通話料がかかります。匿名で相談でき、原則1日1回20分以内です。平日12時〜15時には、文字で相談できるチャットも開いています。

こころのつらさを話す公的な窓口には、かけた地域の相談機関につながるこころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556。時間は地域ごとに異なり、通話料がかかります)があり、電話やSNSの相談先は厚生労働省の「まもろうよ こころ」にまとめられています。夜中に声で話したいときは、24時間・無料のよりそいホットライン(0120-279-338)もあります。これらの窓口で名前をどこまで尋ねられるかは窓口ごとに違うので、話し始めに確かめてください。

がんと家族の相談室は、LINEなら無料で、名乗らずに使えます。フォームのお名前はニックネームでよく、必ず書いていただく電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。評価も助言もせずに聞く20分は、ご希望があれば記録を残さずにお聞きします。

名前を伏せても、本音を話すのが怖いのはなぜですか?

怖さの中心が、名前ではなく「話した中身の行き先」にあるからです。記録に残った言葉が、いつか主治医や職場に届くのではないか。病名や勤め先の様子から、自分だと分かってしまうのではないか。そう思うと、いちばん言いたいことほど口に出せなくなります。

本音には、口にしたとたんに取り消せなくなるものが多くあります。「副作用がつらくて、治療をやめたいと思う日がある」「職場には持病とだけ言ってある」「家族には、病状を半分しか話していない」。どれも、誰かに聞いてほしい一方で、伝わる先を間違えると、自分の居場所を揺るがしかねない話です。治療をやめたいという言葉が主治医に伝われば、あきらめたと思われるのではないか。職場のことを話せば、いつか会社に知られるのではないか。

こうした怖さは、考えすぎではなく、自分の暮らしを守ろうとする、まっとうな用心です。ただ、用心したまま当てずっぽうに窓口を選んでも、怖さは消えません。電話がつながっても、言葉を選びすぎて、当たりさわりのない話だけで終わってしまいます。

怖さの答えは、想像では分かりません。その窓口で話した中身がどう扱われるのかを知っているのは、窓口の側です。だから、本音より先に、扱いのほうをたずねます。匿名で相談を受けている窓口にとって、扱いを確かめる質問は、珍しいものではありません。

本音を話す前に、何を確かめればいいですか?

確かめたいのは、名前、記録、伝わる先、例外、頼めること、の5つです。「名前を言わなくてもいいか」「記録に残るか、残るなら誰が見るか」「誰かに伝わることはあるか」「伝わるとしたらどんな場合か」「記録を残さないよう頼めるか」を、話の中身に入る前に聞きます。

記録の質問では、「残るか、残らないか」だけで終わらせず、「残るなら、誰が見るのか」まで聞くのがこつです。相談員が次の相談に役立てるための記録なのか、ほかの部署や病院の誰かが見られるものなのかで、安心の度合いは変わります。

いちばん大事なのは、「伝わるとしたら、どんな場合ですか」という例外の質問です。どんな窓口にも、扱いの決まりがあります。誠実な窓口なら、その決まりを言葉で説明してくれます。例外の答えを聞いておくと、その外側にある本音は、安心して話せるようになります。

  • 名前を言わずに相談してもいいか
  • 話した内容は記録に残るか。残るなら、誰が見るのか
  • 主治医や病院、家族、職場に伝わることはあるか
  • 伝わることがあるとしたら、どんな場合か
  • 記録を残さないでほしいと頼めるか
  • 電話番号やLINEのアカウントは、何に使われるのか
本音を話す前に、窓口に確かめたいこと

扱いの答えは、窓口によって違い、同じ窓口でも、面談か電話か文字かで違うことがあります。だから、一度別の窓口で聞いた答えを、次の窓口にそのまま当てはめずに、窓口ごとに聞き直してください。

確かめる質問は、どう切り出せばいいですか?

本題に入る前の最初の一分で、「本題の前に、二つだけ聞いてもいいですか」と前置きしてから尋ねます。理由を説明する必要はありません。前置きがあると、相手も、扱いの説明をしてから話を聞く準備ができます。

電話なら、相手が名乗ったすぐあとに聞きます。例:「本題の前に二つだけ聞かせてください。この電話の内容は記録に残りますか。誰かに伝わることはありますか」。この時点では、自分が本人であることも、病名も言わなくてかまいません。

LINEやチャットなら、一通目を質問だけにします。例:「相談の前に確認させてください。名前は伏せたいです。やりとりは、どこまで残りますか」。返事を読んでから、二通目で本題に入れば、答えに納得できなかったときは、そこで送るのをやめられます。

病院の相談室で向かい合うなら、座ってすぐに聞きます。例:「話す前に、ここで話したことが主治医に伝わるかどうか、教えてください」。答えがはっきりしないときは、言い方を変えてもう一度たずねます。例:「伝わるとしたら、どんな場合ですか」。

  1. 1前置きする「本題の前に、二つだけ聞いてもいいですか」
  2. 2扱いをたずねる名前、記録、伝わる先、例外を聞く
  3. 3答えを聞き分ける具体的な答えか、もう一歩聞くべき答えかを見る
  4. 4浅い話から始める伝わっても困らない状況や体のことから話す
  5. 5一段ずつ深める答えに納得できた分だけ、本音に近づく
  6. 6終わりに確かめる「今日の話は、どう扱われますか」ともう一度聞く
扱いを確かめてから、本音を出すまでの順番

返ってきた答えは、どう聞き分ければいいですか?

「誰が見るのか」「どんな場合に外へ出るのか」まで具体的に答えてくれたら、安心材料にしてよい答えです。「大丈夫ですよ」だけで中身が分からない答えや、その場ではっきりしない答えなら、本音は後回しにして、もう一歩たずねるか、別の窓口も考えます。

具体的な答えには、決まりがあることが表れています。記録が残る場合でも、誰が見るのか、外に出ないのはどんな範囲かが分かれば、どこまで話してよいかを自分で決められます。がん相談支援センターであれば、相談したことが相談した人の同意なしにほかの人に知られることはない、という説明と、窓口の答えが合っているかを照らし合わせることもできます。

反対に、「気にしなくて大丈夫ですよ」とだけ返ってきたら、悪意はなくても、あなたの質問への答えにはなっていません。責める必要はなく、「伝わるとしたら、どんな場合ですか」と、もう一度だけ具体的に聞き直します。それでもはっきりしなければ、その日は伝わっても困らない話だけにして、本音は別の日や別の窓口に回してかまいません。

返ってきた答えの例受け取り方次の一歩
「名前は伺いません。記録も残さずにお聞きできます」扱いがはっきりしている浅い話から始め、本音へ進む
「相談員が記録を残しますが、同意なく外には出しません」残る記録と、出ない範囲が分かる誰が見るのかを、もう一歩たずねる
「大丈夫ですよ、気にしないでください」中身が分からない「伝わるとしたら、どんな場合ですか」と聞き直す
「担当に確認しないと分かりません」その場では分からない本音は後回しにし、答えを聞いてから話す
返ってきた答えの例と、受け取り方・次の一歩(例。実際の答え方は窓口ごとに違います)

がんと家族の相談室について、先にお答えしておきます。評価も助言もしない20分は、ご希望があれば記録を残さずにお聞きします。フォームの電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。ほかの相談先への橋渡しは、ご希望とご同意がある分だけ行います。詳しい扱いは、個人情報の扱いでも読めます。

答えを聞いたあと、本音はどんな順番で出せばいいですか?

伝わっても困らない浅い話から始め、答えに納得できた分だけ一段ずつ深めます。一度に全部を話す必要はなく、途中で止めても、日を改めて続きから話してもかまいません。

本音には深さがあります。いちばん浅いのは、治療中であることや年代のような状況の話です。次に、副作用や眠れなさといった体と暮らしの話。その下に、怖い、悔しい、疲れたといった気持ち。さらに、誰にも言っていないこと。いちばん奥に、口にするのがためらわれる願いや考えがあります。

浅い段で話してみると、相手の受け止め方が見えてきます。話をさえぎらずに聞いてくれるか、あなたの言葉をそのまま受け取ってくれるか。そこで安心できたら、一段下りる。違和感があれば、その段で止める。本音を出すことは、相手を一段ずつ確かめながら進む作業です。

  1. 1状況治療中であること、年代、本人であること
  2. 2体と暮らし副作用のつらさ、眠れなさ、仕事との両立の困りごと
  3. 3気持ち怖い、悔しい、腹が立つ、疲れた
  4. 4誰にも言っていないこと職場に伏せていること、家族に話していない病状
  5. 5いちばん奥の本音治療をやめたいと思う日があること、誰にも言えない願い
本音の深さの段(浅いほうから一段ずつ)

どの段で話すときも、病院の名前、主治医の名前、勤め先の名前は要りません。本音の中身は、固有の名前ではなく、あなたの気持ちと状況です。

いちばん奥の段に、「消えてしまいたい」という気持ちがあるなら、その本音は、順番を待たずにその日のうちに話してください。よりそいホットライン(0120-279-338)には、24時間・無料で電話をかけられます。差し迫った命の危険を感じたときは、ためらわずに119番へ電話してください。

職場に伝わるのが怖いときは、何を確かめればいいですか?

窓口に「職場に連絡が行くことはありますか」と、そのままたずねるのが確かです。そのうえで、職場のことは勤め先の名前を出さず、困りごとの形で話せば相談になります。働き方の相談は、がん相談支援センターでも、働き方に関係なくできます。

職場に知られたくない理由は、人それぞれです。評価や異動に響くのが怖い、同僚に気を遣われたくない、まだ自分の中で整理がついていない。どれも、もっともな理由です。職場に話すかどうか、いつ、誰に、どこまで話すかは、あなたが決めてよいことです。

確かめるときは、遠回しにせず、「職場」という言葉を入れてたずねます。例:「この相談のことが、職場に伝わることはありますか」。相手の答えが、窓口の側から職場に連絡することがあるかどうかを、はっきり示しているかを聞き取ってください。

職場のことで迷っているなら、仕事の相談は、働き方に関係なく、がん相談支援センターでできます。治療と仕事の両立を手伝う両立支援コーディネーターという支援役を置いている病院もあります。名前を伏せたまま、話すか話さないかを決める前の段階から相談してかまいません。家族にも職場にも話せない気持ちの持っていき方は、関係のない第三者に話すという選択でも紹介しています。

本音を話したあとで不安になったら、どうすればいいですか?

話しすぎたかもしれない、と不安になることは、本音を出したあとにはよく起こります。気になることがあれば、その窓口に「今日の話はどう扱われますか」ともう一度たずね、残してほしくない話があれば、そう伝えてかまいません。

本音を出した直後は、心の中の扉が開いたままのような、心もとない感じが残ることがあります。それは、話したことが間違いだったという合図ではなく、長く閉じていた扉を開けたあとの、自然な揺れです。時間がたつにつれて、揺れが落ち着いていくこともあります。

不安が残るなら、確かめ直してかまいません。がんと家族の相談室の、評価も助言もしない20分では、ご希望があれば記録を残さずにお聞きします。話し始めに伝えておくのがいちばん確かですが、伝え忘れたときも、話し終えたところで「今日の話は残さないでください」と伝えてください。ほかの窓口でも、扱いをもう一度たずねることは、失礼ではありません。

  1. Q1話した内容の扱いが、まだはっきりしませんか

    はい同じ窓口に「今日の話は、どう扱われますか」ともう一度たずねる

    いいえ次の問いへ進む

  2. Q2残してほしくない話がありますか

    はい記録を残さないでほしいと、その窓口に伝える

    いいえ次の問いへ進む

  3. Q3不安で眠れない、気持ちが強く沈んでいますか

    はい今夜はよりそいホットラインへ。続くときは主治医や看護師にも伝える

    いいえ話せた自分をねぎらい、続きは日を改めて話す

本音を話したあとに不安になったときの分かれ道

記録が怖くて本音を飲み込んでいたご本人は、どう話し始めた?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
50代・ご本人(通院で抗がん剤治療中。夫と高校生の息子の3人暮らし。職場には「持病の通院」とだけ伝えている)
相談のあとに変わったこと
本題の前に「記録に残りますか」「誰かに伝わりますか」と確かめることから始め、3回目の電話で「治療をやめたいと思う日がある」と初めて口にできた。副作用のつらさは、自分で決めて主治医に伝えた。

1. 相談のあとに変わったこと

相談から2か月で、この女性は相談室に3回電話をしました。3回目の電話で、それまで誰にも言えなかった「副作用がつらくて、治療をやめたいと思う日がある」という言葉を、初めて最後まで口にしました。その翌週の診察では、副作用のつらさを主治医に自分から伝え、薬の飲み方の相談につながりました。今も、電話の最初には「今日も記録は残さないでください」と言うのが決まりです。「先に聞いておいたから、最後まで言えたんだと思います」。

2. 相談を考えた背景

がんと分かって8か月。女性は治療を受けながら働き続けていて、職場には「持病の通院」とだけ伝えていました。夫は支えてくれていましたが、心配そうな顔を見るほど、弱音は吐けなくなっていきました。

3. 相談する前に困っていたこと

一度、思い切って相談の電話をかけたことがあります。けれど話し始めたとたん、「今言ったことはどこかに書かれて、いつか主治医や会社に届くのでは」と思い、当たりさわりのない話だけで切ってしまいました。夜中に「がん 匿名 本音」と検索すると、匿名で相談できる窓口はいくつも見つかりました。それでも、「匿名」と書いてあるだけでは、記録がどうなるのかという肝心の問いには答えてもらえない気がしました。

4. ここを選んだ理由・決め手

相談室のページで目に留まったのは、評価も助言もしない20分はご希望があれば記録を残さないこと、電話番号は折り返しのお電話にだけ使うこと、という具体的な説明でした。知りたかった問いへの答えが、先に書いてあったのです。それでも念のため、最初はLINEで「相談の前に確認させてください。記録は残りますか。誰かに伝わることはありますか」とだけ送りました。

5. 相談で話したこと・その後

翌朝の返事で扱いを確かめ、女性はフォームから電話を申し込みました。1回目は、治療中であることと、副作用で眠れないことだけを話しました。2回目は、怖さと疲れを話しました。担当はどの回も、治療を続けるべきか、やめるべきかには一切触れず、病状の見通しも口にしませんでした。3回目に本音を話し終えたとき、女性は自分から「副作用のことは、先生に言ったほうがいいんですよね」とつぶやきました。担当は、希望があれば次の診察で聞く質問を3つにまとめられると伝え、女性はそれを頼みました。やめたいという気持ちをいつ主治医に話すかは、もう少し自分で考えると決めたそうです。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

医療者や相談員に聞く質問例

  • この病院のがん相談支援センターで話した内容は、主治医や病院のスタッフに伝わりますか。
  • 相談した内容は、どこに、どんな形で記録されますか。
  • 記録を残さずに話を聞いてもらうことはできますか。
  • 職場に病気のことが伝わる経路があるとしたら、どんな場合か教えてください。
  • 副作用のつらさを、診察で正直に話してもかまいませんか。

とはいえ、慎重なあなたに伝えたい2つのこと

① 気持ちのこと──慎重であることは、臆病さではありません

すぐに本音を出せない自分を、情けなく思わなくて大丈夫です。扱いを確かめてから話そうとするのは、自分の暮らしと、守りたい人を大切にしているからです。夜中に匿名の窓口を探し回っている自分を、責めないでください。家族の前で平気なふりをしているなら、扱いを確かめて安心できた場所では、泣いてかまいません。気持ちの落ち込みが強く続くときや、眠れない日が重なるときは、主治医やがん相談支援センター、こころの相談窓口にも、そのまま伝えてください。

② 実務のこと──記録に残したほうがいい本音と、残さず整える本音を分ける

記録に残ることは、いつも怖いことばかりではありません。痛み、副作用、眠れなさのような体のつらさは、診察の記録に残ってこそ、薬の調整やケアにつながります。一方で、治療をやめたいと思う日があるといった揺れる気持ちは、まず記録を残さない場所で話して整え、自分の考えがまとまってから、主治医に伝えるかどうかを決める、という順番もとれます。治療をどうするかは、最後には主治医と決めていくことです。紙を2列に分け、「記録に残して支えてもらうこと」と「記録を残さずに話して整えること」を書き分けておくと、どの窓口で何を話すかに迷わなくなります。

今日できること

扱いを確かめてから本音を話すために、今夜から明日にかけてできる3つのこと

  1. 確かめる質問をメモに書く

    「記録は残りますか」「誰かに伝わりますか」「伝わるとしたら、どんな場合ですか」の3つを、スマートフォンのメモに保存する。

  2. 一つの窓口に、質問だけを届ける

    相談室のLINEに扱いの質問だけを送るか、平日の昼にがん相談支援センターへ電話して、まず扱いだけをたずねる。

  3. 納得できたら、一段だけ話す

    答えに納得できたら、本音の段のいちばん浅いところ(状況や体のこと)から一つだけ話してみる。

よくある質問

「記録は残りますか」と聞くのは、失礼ではありませんか?

失礼ではありません。匿名で相談を受けている窓口にとって、扱いを確かめる質問はふつうのことです。理由を説明する必要もなく、「本題の前に、二つだけ聞いてもいいですか」と前置きすれば、相手も答えやすくなります。

がん相談支援センターで話したことは、カルテに書かれますか?

がん相談支援センターで相談したことは、相談した人の同意なしに、担当医や病院のスタッフを含め、ほかの人に知られることはないとされています。センターの中で相談の記録をどう扱っているかは、施設ごとに違うことがあるので、話す前にその場でたずねてください。

本音を話したら、治療を続けるよう説得されたり、やめるよう勧められたりしませんか?

がん相談支援センターは、治療の方針を担当医の代わりに決める場所ではありません。がんと家族の相談室も、医療の判断は一切せず、評価も助言もしない20分では、あなたの言葉をそのまま受け止めます。治療をどうするかは、最後には主治医と話して決めていくことなので、気持ちが整ったら、主治医に伝えるかどうかを自分で選んでください。

家族にも知られずに相談できますか?

がん相談支援センターは匿名で使え、相談した内容が、相談した人の同意なしにほかの人に知られることはありません。がんと家族の相談室も、LINEは名乗らずに使えます。窓口の側の扱いとは別に、自分のスマホの通知や、家族と共有している端末から伝わることがあるので、そちらも確かめておくと安心です。

あとから「記録を消してほしい」と頼めますか?

あとから消せるかどうかは、窓口ごとに違うので、その窓口にたずねてください。がんと家族の相談室の、評価も助言もしない20分では、ご希望があれば記録を残さずにお聞きするので、話し始めにそう伝えておいてください。

夜中に、名前を出さずに本音を吐き出したくなったら?

名前を出さずに書きたいなら、がんと家族の相談室のLINEに送ってください。夜に届いた分は、翌朝いちばんに担当が読んで返事をします。言葉にならなければ、スタンプひとつでもかまいません。今夜のうちに声で話したいなら、24時間・無料のよりそいホットライン(0120-279-338)があり、名前をどこまで伝えるかは話し始めに確かめてください。

名前も本音も、出す順番はあなたが決めてください

フォームのお名前はニックネームで、ご相談欄は「話す前に、記録の扱いを聞きたい」の一言で足ります。必須の電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。送ると受付確認のメールがすぐに届き、ご希望の時間帯に担当がお電話して、まず記録の扱いについてのご質問を伺い、そのうえで、あなたが話したい深さまでお聞きします。

  1. 入力は1分ほどお名前はニックネームで構いません。ご相談の内容は、ひとことでも大丈夫です。
  2. すぐに受付メール送信すると、受け付けたことをお知らせするメールが届きます。
  3. ご希望の時間にお電話電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。スタッフが名前を名乗っておかけします。

    必須は4項目(お困りの内容・施設名・お名前・メールアドレス)です。分かる範囲でご記入ください。写真があると、状況の確認が早くなります。

    1. 1営業日以内にご連絡(お急ぎの場合は当日中)

    2. 現地の確認は無料です(所要30分〜2時間)

    3. お見積りの後にお断りいただいても構いません

    1ご相談の内容
    ご相談の種類任意

    今まさに設備が止まっている・水が漏れているときは、いちばん上を選んでください。すぐにできることを表示します。

    水が漏れている場合は、先に止水栓か元栓を閉めてください。電気設備に水がかかっている場合は、ブレーカーを落としてください。写真はLINEから送っていただくのが最短です(24時間受付)。

    対象の設備・箇所任意・複数可

    写真任意・3枚まで

    全体が分かる引きの写真、症状が分かる寄りの写真、銘板(メーカー・型式のシール)の3枚があると、機種と範囲がその場で分かります。入居者の方が写らないようにお撮りください。1枚2MBまで(JPG・PNG・GIF・WebP・PDF)。スマートフォンの写真はそのまま選べます。大きい写真は送信前に自動で縮小します。

    2施設について

    3ご連絡先

    ご希望の連絡方法任意

    連絡のつきやすい時間帯任意・複数可

    4詳しく書ける方へ任意いつから・何回目か・何か所か・何名の施設か。分かるとお見積りまでの日数が短くなります

    同じ症状は

    補助金の利用

    他社のお見積り

    他社の金額をお伺いすることはありません。相見積の場合は、各社に同じ条件をお伝えします。

    送信すると、受付番号を記した受付完了メールが自動で届きます(ご入力の内容は記載しません)。受付とご連絡は、運営会社のスキマグループ合同会社が行います。ご相談・現地の確認・お見積りまで費用はかかりません。

    お急ぎのときは、お電話で:080-4178-5017(平日9:00〜18:00は担当が直接お受けします。それ以外は自動音声で受け付け、翌朝9時までに折り返します)/文字で相談したいときはLINEで

    私たちは医療機関ではないため、診断・治療・余命の判断はできません。体調の急な変化は、まず主治医や病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は、迷わず119番へ。

    次の一歩

    「ただ聞いてほしい」も、立派な相談です

    助言がほしいわけではなく、話を聞いてほしいだけ。それは相談として十分な理由です。この相談室では、評価も助言もしない20分の電話や、LINEでのひとことからお受けしています。ご本人でも、ご家族でも、匿名でも構いません。

    電話やLINEの最初に使えるひとこと

    「今日は、ただ話を聞いてほしいです。」

    1. 電話・LINE・フォームのうち、いちばん負担の少ない方法を選ぶ
    2. 家族や友人に話しにくいことほど、家族ではない相手に話してみる
    3. 気持ちの落ち込みが長く続くときは、主治医やがん相談支援センターにも伝える

    手元にあると話しやすいもの

    • 準備はいりません。話したいと思った気持ちだけで大丈夫です

    公的な相談先

    よりそいホットライン
    24時間・通話料無料でつながる電話相談です。
    がん相談支援センター
    全国のがん診療連携拠点病院などにある相談窓口です。どなたでも無料で、その病院にかかっていなくても相談できます。

    このサイトでできること

    体調の急な変化は、まず主治医・病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は119番へ。

    このテーマの記事をもっと読む(誰かに話したい)

    参考・出典

    監修者 木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の
    支援に関する監修者

    木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の支援に関する監修者

    県立がんセンターでの勤務経験を経て、がん患者さんとそのご家族が直面する療養上の悩みや意思決定の葛藤に向き合ってきました。

    がんと診断されたご本人を支えるご家族には、「一日でも長く生きていてほしい」という切実な願いがあります。一方で、緩和ケアでは、痛みや苦痛を和らげること、その人らしい生活を大切にすること、ご本人の希望を尊重することなど、さまざまな視点から療養の方向性を考える必要があります。

    こうしたご家族の願いと医療・療養方針との間に生まれる葛藤を理解し、年間約200名のがん患者さんとそのご家族に関わる中で、それぞれの状況に応じた支援のあり方や、その先に進むための選択肢をともに考えてきました。

    「がんと家族の相談室」では、がん患者さんご本人だけでなく、支えるご家族も孤立せず、必要な情報や相談先につながれることを大切にしています。医療情報を伝える際には、医学的な正確性に配慮するとともに、ご家族が抱える不安や迷いにも目を向け、療養生活の中で次の一歩を考えるための情報発信を目指しています。

    監修は医療情報の正確性と表現の妥当性に関するものであり、個別の診断・治療・余命の判断を行うものではありません。ご本人の症状や治療については、担当の医師・看護師にご確認ください。

    今の気持ちを、LINEでひとこと

    「怖い」「眠れない」「先生の説明が分からなかった」。ひとことで構いません。評価も助言もせず、お返事します。

    夜に書いたLINEは、翌朝いちばんに読みます。匿名で、スタンプひとつでも。

    話してみる相談料0円
    ページの先頭へ戻る