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匿名で相談できるがんのサイト・窓口|名前が必要になる場面も解説

このテーマの総論:がん相談窓口・相談先の一覧|本人・家族・夜で選べる公的と民間

この記事の結論

がんのことは、名前を伏せたまま文字で相談できます。がん情報サービスサポートセンターは匿名で受け付け、平日の昼はチャットも使えます。がんと家族の相談室はLINEなら名乗らずに、フォームならニックネームで送れます。名前が要るのは、手配や代行など、誰かが代わりに動く段階からです。

理由と根拠は、このあと本文でくわしくお伝えします。 主な出典:国立がん研究センター がん情報サービス「『がん相談支援センター』とは」/同「相談… ほか4件 参考・出典を見る 先に「次の一歩」を見る

名前を出さずにがんのことを相談できる場所は、あります。文字でやりとりできる窓口に絞っても、国立がん研究センターの「がん情報サービスサポートセンター」が平日の昼に受け付けているチャット、厚生労働省のサイト「まもろうよ こころ」に集められたSNSの相談窓口、がんと家族の相談室のLINEとフォームが挙げられます。

ただ、「匿名」で守られる範囲は、窓口ごとに少しずつ違います。名前の欄がなくても、返事を受け取るための電話番号やアカウントは相手に届きますし、本文に書いた勤め先や病院の名前は、名前そのもの以上にあなたを指し示す手がかりになります。この記事では、職場にも親族にもまだ話していない方の目線で、文字の窓口でどこまで名前を伏せていられるか、どの段階から名前が必要になるのか、送信する前に画面のどこを確かめればいいかを整理しました。

名前を出さずに相談できる場所を探している方へ

  • 職場にも親にも、まだ話していない。相談した記録がどこかに残って、めぐりめぐって知られるのが怖い。
  • フォームに「お名前(必須)」とあるのを見ただけで、画面を閉じてしまった。
  • 本当のことを話したい。でもその前に、ここが安全な場所かどうかだけは確かめておきたい。

がんのことを匿名で相談できるサイトや窓口はありますか?

あります。文字で相談するなら、がん情報サービスサポートセンターのチャット、「まもろうよ こころ」に載っているSNSの相談窓口、がんと家族の相談室のLINEとフォームが候補です。どこまで名前を伏せられるかは、窓口ごとの案内で確かめます。

がんの解説ページを読んでいるだけなら、あなたのことは誰にも届きません。名前や連絡先をどこまで出すかを考える必要が出てくるのは、人とやりとりする窓口に何かを書き込むときです。文字で使える窓口から順に見ていきます。

がん情報サービスサポートセンター:平日の昼にチャットで

国立がん研究センターの相談窓口で、匿名で相談できます。2026年5月からはチャットでも受け付けるようになり、時間は平日の12時〜15時です。電話なら0570-02-3410(ナビダイヤル)か、同じ窓口につながる03-6706-7797に、平日10時〜15時にかけられます。相談そのものは無料で、電話の場合は通話料がかかり、原則として1日1回、20分以内です。職場の席では電話しにくい人でも、昼休みに外のベンチでチャットを開く、という使い方ができます。

「まもろうよ こころ」のSNS相談:気持ちのつらさを文字で

厚生労働省のサイト「まもろうよ こころ」には、電話やSNSで相談できる窓口がまとめて紹介されています。がん専門の窓口ではなく、眠れない、気持ちが沈むといったつらさを広く受け止める先です。受付の時間帯や、名前やメールアドレスを尋ねられるかどうかは窓口によって違うので、一覧から開いた先の案内を読んでから始めてください。

がんと家族の相談室:LINEとフォーム

LINEは無料で、名乗らずに使えます。夜に届いたメッセージは翌朝いちばんに担当が読んで返事をし、言葉にならなければスタンプひとつでもかまいません。フォームは、お名前の欄をニックネームにできます。必ず書いていただくのは折り返しのお電話番号で、これは折り返しのお電話にだけ使います。

文字ではないけれど、匿名で使える公的な窓口

全国のがん診療連携拠点病院などに置かれたがん相談支援センターは、主に面談か電話で、無料・匿名で相談できます。そこで話した中身が、相談した人の同意がないまま担当医などに伝わることはありません。電話で名乗らずに話すときのことは、電話で名乗らずに相談できる範囲にまとめました。

窓口名前相手に届く連絡先返事の来かた
サポートセンターのチャット匿名で相談できる窓口の案内で確かめる平日12時〜15時の受付時間内
まもろうよ こころのSNS相談窓口ごとに異なる窓口ごとに異なる窓口ごとの受付時間内
相談室のLINE名乗らなくてよい使っているLINEのアカウント夜の分は翌朝いちばんに返事
相談室のフォームニックネームでよい電話番号(折り返し専用)希望の時間帯に担当から電話
文字で相談できる主な窓口の、名前・連絡先・返事の来かた

「匿名でOK」の窓口では、どこまで名前を伏せていられる?

名前を書かずにすむことと、何も残らないことは別のことです。文字の窓口では、名前は伏せられても、返事を受け取るための経路と、あなたが書いた文章そのものは相手の手元に届きます。

この違いを知っておくと、必要以上に怖がらずにすみ、反対に、うっかり書きすぎることも防げます。名前の伏せ方には、次のような深さの段階があります。

  1. 1読むだけ解説ページを読む段階。相手には何も届かない
  2. 2名前を書かずに送るLINEやチャット。アカウントと書いた文章は相手に届く
  3. 3ニックネームで申し込むフォームなど。折り返しの電話番号やメールアドレスを残す
  4. 4名前を出して頼む手続きや手配、主治医への伝達など、誰かが代わりに動く段階
文字の窓口で、名前を伏せていられる深さの段階

LINEで送る場合、名乗らなくても、使っているアカウントの表示名とアイコンが相手の画面に出ることがあります。表示名が本名で、それが気になるなら、送る前に表示名を変える方法もあります。ただし表示名を変えると、家族や友人など、ほかの相手の画面でも変わります。フォームで送る場合は、入力した電話番号やメールアドレスが相手に届きます。がんと家族の相談室のフォームでは送信の直後に受付確認のメールが届くので、その宛先が家族と共有しているアドレスになっていないかも、確かめておくと安心です。

もうひとつ見落とされやすいのが、本文です。「○○病院の△△先生に言われた」「○○支社で営業をしていて」と書けば、名前の欄を空けておいても、読む人にはかなり絞り込めてしまいます。相談の中身には、病院名も勤め先も主治医の名前も要りません。

名前が必要になるのは、どんな場面ですか?

相談相手が、あなたの代わりに誰かと連絡を取ったり、手続きや手配を進めたりする段階からです。話を聞いてもらう、医療者の言葉の意味を知る、次に聞くことを整理するといった相談は、名前を伏せたままで進みます。

名前が要る理由は単純で、代わりに動く人は、誰のために動いているのかを先方に示さなければならないからです。公的な制度の申請は本人確認が前提ですし、介護や在宅療養のサービスを手配するなら、事業者があなたに連絡を取り、契約を結ぶことになります。がん相談支援センターで話したことは、相談した人の同意がない限り担当医などに伝わりません。裏を返せば、主治医に伝えてほしいときは、同意したうえで誰の話かを明かす必要があります。

名前を伏せたままでできること

  • 気持ちを聞いてもらう
  • 医療者の言葉の一般的な意味を知る
  • 次の診察で聞くことを整理する
  • どの窓口に何を聞けばいいかを知る

名前が必要になりやすいこと

  • 公的な制度の申請や、勤め先への届け出
  • 介護や在宅療養などのサービスの手配
  • 相談員から主治医に話を伝えてもらうこと
  • 事業者との契約や、訪問の日程の調整
名前を伏せたままでできる相談と、名前が必要になる場面

がんと家族の相談室でいえば、評価も助言もせずに聞く20分、先生の言葉の一般的な意味をお伝えして次の診察で聞く質問を3つにまとめること、今夜の判断を一緒に整理することは、ニックネームのままでお受けできます。その先の相談先への橋渡しは、ご希望とご同意がある分だけ行うものです。名前を伝えるかどうかも、その段階になってから、あなたが決められます。

送信する前に、画面のどこを確かめればいい?

運営している会社や団体の名前、入力欄の「必須」の印、電話番号やメールの使い道、個人情報の扱いの説明、返事の来かた。この5つが画面の中で見つかれば、その窓口でどこまで名前を伏せられるか、おおよその見当がつきます。

匿名かどうかは、「匿名OK」という大きな文字より、入力欄の小さな注記に表れます。名前の欄に「必須」の印があっても「ニックネーム可」と添えてあれば、本名は要りません。電話番号の欄に「折り返しにのみ使用」とあれば、それ以外の連絡には使わないという約束です。何に使うかが書かれていない欄があれば、空けたまま送れるか試すか、先に問い合わせてから埋めても遅くありません。

  • 運営している会社や団体の名前と所在地が書かれているか
  • 「必須」の印がついているのは、どの欄か
  • 電話番号やメールアドレスを、何に使うと書かれているか
  • 個人情報の扱い(プライバシーポリシー)のページが読めるか
  • 返事がいつ、どの方法で来るか書かれているか
  • 医療の判断や余命の予測をしない、と書かれているか
送信ボタンを押す前に、画面で確かめたいこと

がんと家族の相談室について書いておくと、運営はスキマグループ合同会社で、医療機関でも葬儀社でもありません。フォームのお名前はニックネームでよく、電話番号は折り返しのお電話にだけ使います。送ったあとはすぐに受付確認のメールが届き、ご希望の時間帯に担当からお電話します。送る前に、相談室の個人情報の扱いも読めます。画面を確かめたうえで、「記録は残りますか」「誰に伝わりますか」と相手に直接たずねてから本音を話したい方は、本音を話す前の確かめ方を参考にしてください。

職場や家族に知られないように、送る側でできることは?

会社のパソコンや会社のメールアドレスを使わないこと、スマホの通知に本文が出ないようにしておくこと、本文に勤め先や病院の名前を書かないこと。窓口の側の約束とは別に、この3つで周りに伝わるきっかけを減らせます。

知られるきっかけは、窓口の側より、自分の身の回りにあることが少なくありません。昼休みに会社のパソコンで相談先を調べれば、閲覧の記録が会社の側に残ることがあります。家族と共有しているタブレットでLINEを開けば、トークの一覧に窓口の名前が並びます。机に伏せて置いたつもりのスマホの画面に、返事の冒頭が通知で浮かぶこともあります。

自分のスマホから履歴を消しても、相手の手元に届いた内容まで消えるとは限りません。だからこそ、送る前に「書かなくても相談になること」は書かない、と決めておくのがいちばん確かな守り方です。

書いても絞り込まれにくいこと

  • 年代と、本人か家族か
  • がんと言われたおおよその時期
  • 今いちばん困っていること
  • まだ誰に話していないか

伏せておけること

  • 勤め先の名前や部署
  • 病院の名前や主治医の名前
  • 住んでいる町の名前
  • 本人と分かる珍しい出来事
相談の文章に、書いても絞り込まれにくいことと、伏せておけること

匿名のままで、ちゃんと相談になりますか?

なります。相談に必要なのは、あなたが誰かではなく、何に困っているかです。年代、本人か家族か、いちばん困っていることの3つが分かれば、聞き手は話を受け止め、次の一歩を一緒に考えられます。

名前を伏せると、どこか「仮の相談」になってしまう気がするかもしれません。けれど、聞く側にとって大事なのは、あなたの気持ちと状況の筋道です。名前がなくても、怖さの中身や、職場に言えずにいる事情は十分に伝わります。最初の一文は、たとえばこんな形で始められます。

  • 「40代の本人です。名前は伏せたまま相談したいです。職場にはまだ話していません」
  • 「がんと言われたばかりで、まだ誰にも話していません。まず、話を聞いてもらえますか」
  • 「名前は出さずに、先生に言われた言葉の意味だけ知りたいです」

職場のことで迷っているなら、仕事の相談は、働き方に関係なくがん相談支援センターでもできます。病院によっては、治療と仕事の両立を手伝う両立支援コーディネーターという支援役もいます。職場に話すかどうか、話すなら誰にどこまでかは、匿名のまま相談して、自分の中で順番が決まってから動いても遅くありません。

今夜は、どの窓口から始めればいい?

電話番号まで残したくないならLINEかチャット、明日の都合のよい時間に声で話したいならフォーム、手続きまで進めたいなら名前を出して病院の窓口へ。今の気がかりと、出してよい情報の量で選びます。

迷ったときは、下の分かれ道を上から順にたどってみてください。どこを選んでも、あとから別の窓口に移ることができます。

  1. Q1息苦しさや強い痛みなど、体調の急な変化がありますか

    はい相談窓口ではなく、主治医や病棟へ。命に関わると感じたら119番

    いいえ次の質問へ進む

  2. Q2電話番号も、今はまだ残したくありませんか

    はい夜なら相談室のLINEへ。平日の昼ならサポートセンターのチャットも使える

    いいえフォームにニックネームと電話番号を書き、話せる時間帯を選ぶ

  3. Q3気持ちを聞いてほしいより、手続きや手配を進めたいですか

    はい名前を出して、通院先のがん相談支援センターや医療ソーシャルワーカーへ

    いいえ匿名のまま、話を聞いてもらうところから始める

今の自分に合う、匿名の入口を選ぶ分かれ道

家族が寝静まった夜11時、寝室の布団の中で画面を見ているなら、今夜は一文だけLINEに送り、返事は朝に受け取る形が向いています。平日の昼休みに会社の外へ出られるなら、その時間にチャットを開く方法もあります。どちらの場合も、最初の一文に名前は要りません。

名前を書く欄で手が止まっていた人は、どう相談を始めた?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
40代・本人(診断から2週間。会社員で、職場にも、離れて暮らす両親にも、まだ話していない)
相談のあとに変わったこと
ニックネームと個人のスマホの番号だけで折り返しの電話を受け、仕事の相談先が決まった。名前を伏せたまま話せたことで、3週間後には、直属の上司ひとりにだけ話す日を自分で決めていた。

1. 相談のあとに変わったこと

相談から10日後の昼休み、彼は会社から1駅離れた公園のベンチで、通院先の病院のがん相談支援センターに電話をかけました。最初に「名前は言わずに、仕事のことを相談したい」と伝えると、そのまま話を聞いてもらえ、病院に両立支援コーディネーターがいることも教わりました。診断から2週間、毎晩布団の中で「がん 匿名 相談」と検索しては、どのページも名前の欄で閉じていた彼が、10日のうちにLINE、折り返しの電話、病院の相談窓口と、3回の相談を重ねたことになります。「名前を言わなくても、ちゃんと人として話を聞いてもらえると分かった」と彼は振り返ります。

2. 相談を考えた背景

がんが見つかったのは、健康診断の再検査でした。治療は通院で始まる予定で、職場では次の異動の話が出たばかり。遠方の両親には、心配をかけたくない一心で何も伝えていませんでした。病気のことを知っているのは、診察室で説明を受けた彼ひとりでした。

3. 相談する前に困っていたこと

相談先を探しても、気になるのは、そこに書いた内容の行方でした。会社のパソコンで病気のことを調べてしまい、慌てて閲覧履歴を消した夜もあります。がん情報サービスサポートセンターのチャットが平日の昼に開いていることは知っていましたが、昼休みも同僚と並んだ席にいて、画面を開く気になれませんでした。

4. ここを選んだ理由・決め手

相談室を選んだのは、LINEなら名乗らずに送れること、フォームの電話番号は折り返しのお電話にだけ使うことが、はっきり書かれていたからです。医療の判断や予測はしない、という一文も決め手になりました。「名前の欄にニックネームでいいと書いてあるのを見て、初めて送信ボタンまで指が進んだ」。最初に送ったのは、深夜0時すぎの「40代、本人です。名前は伏せたいです。職場に言えていません」の3行でした。

5. 相談で話したこと・その後

翌朝に返事が届き、彼はフォームにニックネームと個人のスマホの番号を書いて、翌日の昼休みの電話を申し込みました。担当は本名を尋ねず、病状の見通しにも触れずに、彼の話を最後まで聞きました。話しながら困りごとを「仕事」「両親への伝え方」「眠れなさ」に分け、仕事は通院先のがん相談支援センターで聞けること、両親への伝え方は今すぐ決めなくていいことを一緒に確かめました。電話番号を書くときには最後までためらいがあったそうです。通話のあと、彼はスマホの通知に本文を表示しない設定に変え、そのころから夜中に検索する回数が少しずつ減っていきました。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

病院の医療者や相談員に聞く質問例

  • この病院のがん相談支援センターは、名前を言わずに相談できますか。
  • 相談した内容は、自分が同意しない限り、主治医や家族に伝わらないと考えてよいですか。
  • 仕事のことを相談できる人(両立支援コーディネーターなど)は、この病院にいますか。
  • 病院から職場や家族に連絡が行くのは、どんな場合ですか。
  • 診断書などの書類を職場に出すかどうかは、自分で決めてよいですか。

とはいえ、名前を伏せて相談したいあなたに伝えたい2つのこと

① 気持ちのこと──伏せておくのは、うそをつくことではない

誰にも話していない今の状態を、後ろめたく感じる人がいます。けれど、誰に、いつ、どこまで話すかを自分で決めるのは、病気になっても手放さなくていい権利です。名前を伏せて相談するのは、隠しごとではなく、自分のペースを守るための順番づけです。夜中に布団の中で匿名の窓口を探している自分を、責めないでください。家族の前で平気な顔をしている人も、名前のない場所でなら泣いてかまいません。気持ちの落ち込みが強く、眠れない日が続くときは、主治医やがん相談支援センター、こころの相談窓口にも、そのまま伝えてください。

② 実務のこと──「名前を出す窓口」と「出さない窓口」を分けて持つ

匿名の窓口だけで、治療と暮らしのすべてを進めることはできません。医療費の上限の確かめや、仕事を休むための手続きは、どこかの段階で名前を出して進めることになります。そこで、相談先を2つの役割に分けて持っておくと迷いません。名前を出さない窓口は、気持ちを話す場所と、身近な人に話す前の練習の場所。名前を出す窓口は、通院先のがん相談支援センターや医療ソーシャルワーカー、加入している健康保険のように、手続きを一緒に進める場所です。職場に話す時期が来たときのために、厚生労働省の「治療と就業の両立支援指針」も知っておくと心強いはずです。2026年4月1日から適用され、治療と仕事の両立を支えることは、2026年度から事業主の努力義務になりました。話すと決めた日には、こうした仕組みを味方にできます。

今日できること

名前を伏せたまま相談を始めるために、今夜から明日のうちにできる3つのこと

  1. 通知の表示を確かめる

    スマホの設定を開き、LINEやメールの通知に本文が出ないようにします。机に置いたスマホに、返事の冒頭が浮かぶのを防げます。

  2. 名前のない最初の一文を書く

    「年代・本人であること・まだ誰に話していないか・いちばん困っていること」をメモに書きます。病院や勤め先の名前は入れません。

  3. 1か所にだけ送る

    夜ならLINEに、その一文を送ります。平日の昼に職場を離れられるなら、サポートセンターのチャット(12時〜15時)も使えます。

よくある質問

LINEで相談すると、表示名やアイコンは相手に見えますか?

LINEのアカウントを使って送るため、表示名やアイコンは、相手の画面にも表示されることがあります。名乗らなくても相談はできますが、表示名が本名で気になる場合は、送る前に表示名を変える方法があります。その場合、家族や友人の画面でも表示名が変わる点には気をつけてください。

フォームのお名前の欄は、本名でなくてもいいですか?

がんと家族の相談室のフォームは、ニックネームでかまいません。必ず書いていただくのは折り返しのお電話番号で、折り返しのお電話にだけ使います。受付確認のメールは送信した直後に届き、お電話はご希望の時間帯に担当からおかけします。

匿名で相談した内容が、主治医や職場に伝わることはありますか?

がん相談支援センターで相談した内容は、相談した人の同意がないまま担当医などに伝わることはありません。がんと家族の相談室は医療機関ではなく、評価も助言もしない20分の相談では、ご希望により記録を残さずにお聞きします。ほかの相談先への橋渡しも、ご希望とご同意がある分だけです。

電話番号も残したくありません。文字だけで相談できますか?

できます。がんと家族の相談室のLINEは名乗らずに使え、夜に届いたものは翌朝いちばんに読んでお返事します。平日の12時〜15時なら、がん情報サービスサポートセンターのチャットも使えます。気持ちのつらさを文字で話したいときは、厚生労働省「まもろうよ こころ」に並ぶSNSの相談窓口もあります。

掲示板やSNSに匿名で書き込んで相談するのは、安全ですか?

誰でも読める場所への書き込みは、相談窓口とは違って、読む人を選べません。病院のある地域や治療の時期などが重なると、知り合いが読めば分かってしまうこともあります。返ってくる答えも、その人自身の経験にもとづくものです。見通しや治療のことは主治医に、気持ちのことは相談窓口に持っていくほうが、あなたを守りやすくなります。

一度匿名で相談したあと、名前を伝えてもいいですか?

かまいません。手続きや手配に進みたくなったとき、同じ相手と続けて話したくなったときなど、伝えたいと思った時点で伝えれば十分です。名前を出すかどうかは、相談の段階ごとに決め直せます。

夜中に、名前を出さずに話せるところはありますか?

夜中に声で話したいときは、よりそいホットライン(0120-279-338)が24時間・無料で受け付けています。混み合ってつながりにくいこともあります。がん専門の窓口ではないので、名前をどこまで伝えるかは話し始めに確かめてください。朝まで待てるなら、相談室のLINEに一言どうぞ。体調の急な変化があるときは主治医や病棟へ連絡し、命に関わると感じたら119番に電話してください。

ニックネームのままで、話してみませんか

お名前の欄はニックネームにして、折り返しのお電話番号を書いて送ってください。送信するとすぐ受付確認のメールが届き、ご希望の時間帯に担当からお電話します。何をどこまで話すかは、話しながらあなたが決めていけます。

  1. 入力は1分ほどお名前はニックネームで構いません。ご相談の内容は、ひとことでも大丈夫です。
  2. すぐに受付メール送信すると、受け付けたことをお知らせするメールが届きます。
  3. ご希望の時間にお電話電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。スタッフが名前を名乗っておかけします。

    必須は4項目(お困りの内容・施設名・お名前・メールアドレス)です。分かる範囲でご記入ください。写真があると、状況の確認が早くなります。

    1. 1営業日以内にご連絡(お急ぎの場合は当日中)

    2. 現地の確認は無料です(所要30分〜2時間)

    3. お見積りの後にお断りいただいても構いません

    1ご相談の内容
    ご相談の種類任意

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    私たちは医療機関ではないため、診断・治療・余命の判断はできません。体調の急な変化は、まず主治医や病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は、迷わず119番へ。

    次の一歩

    相談先は、「何を相談したいか」で選ぶ

    治療のことは主治医や病棟の看護師へ。制度や暮らし、仕事のことは、がん相談支援センター(無料・どなたでも利用できます)へ。気持ちを話したいとき、何から相談すればよいか分からないときは、この相談室の電話・LINE・フォームへ。どこか一か所に連絡すれば、次の相談先を一緒に探せます。

    相談の最初に使えるひとこと

    「何を相談すればよいか分からないのですが、話を聞いてもらえますか。」

    1. 相談したいことを「治療」「制度・お金」「気持ち」に分けてみる
    2. 「治療」は主治医へ、「制度・お金」はがん相談支援センターへ、「気持ち」は話せる相手へ、と入口を決める
    3. 夜間や休日は、この相談室の自動音声の受付やLINEにひとこと残しておく

    手元にあると話しやすいもの

    • 相談したいことを「治療」「制度・お金」「気持ち」に分けたメモ
    • 連絡しやすい時間帯

    公的な相談先

    がん相談支援センター
    全国のがん診療連携拠点病院などにある相談窓口です。どなたでも無料で、その病院にかかっていなくても相談できます。
    自治体のこころの相談窓口
    精神保健福祉センターや保健所などで、気持ちのつらさを相談できます。

    このサイトでできること

    体調の急な変化は、まず主治医・病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は119番へ。

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    参考・出典

    監修者 木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の
    支援に関する監修者

    木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の支援に関する監修者

    県立がんセンターでの勤務経験を経て、がん患者さんとそのご家族が直面する療養上の悩みや意思決定の葛藤に向き合ってきました。

    がんと診断されたご本人を支えるご家族には、「一日でも長く生きていてほしい」という切実な願いがあります。一方で、緩和ケアでは、痛みや苦痛を和らげること、その人らしい生活を大切にすること、ご本人の希望を尊重することなど、さまざまな視点から療養の方向性を考える必要があります。

    こうしたご家族の願いと医療・療養方針との間に生まれる葛藤を理解し、年間約200名のがん患者さんとそのご家族に関わる中で、それぞれの状況に応じた支援のあり方や、その先に進むための選択肢をともに考えてきました。

    「がんと家族の相談室」では、がん患者さんご本人だけでなく、支えるご家族も孤立せず、必要な情報や相談先につながれることを大切にしています。医療情報を伝える際には、医学的な正確性に配慮するとともに、ご家族が抱える不安や迷いにも目を向け、療養生活の中で次の一歩を考えるための情報発信を目指しています。

    監修は医療情報の正確性と表現の妥当性に関するものであり、個別の診断・治療・余命の判断を行うものではありません。ご本人の症状や治療については、担当の医師・看護師にご確認ください。

    今の気持ちを、LINEでひとこと

    「怖い」「眠れない」「先生の説明が分からなかった」。ひとことで構いません。評価も助言もせず、お返事します。

    夜に書いたLINEは、翌朝いちばんに読みます。匿名で、スタンプひとつでも。

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