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余命が気になって眠れない夜に|がんの不安を朝へ持ち越すメモ

このテーマの総論:あとどれくらい生きられるか知りたい|がんの余命5つの質問に回答

この記事には、余命や生存率などの数字の話が出てきます。数字は多くの方をまとめた統計で、一人ひとりの予測ではありません。読むのがつらいときは、途中で閉じても大丈夫です。

この記事の結論

夜中に余命を検索して息が浅くなったら、ページを閉じて、最初の数分は体を落ち着けることに使ってください。浮かんだ問いは「医師に聞くこと」「話したい人」「今日したいこと」の3欄のメモに書き移し、答えは朝に、知っている人に聞きます。今すぐ誰かに届けたいときは夜でも文字で送れる先があり、朝には電話で話せます。

理由と根拠は、このあと本文でくわしくお伝えします。 主な出典:国立がん研究センター がん情報サービス「用語集:生存率」;国立がん研究センター「… ほか6件 参考・出典を見る 先に「次の一歩」を見る

深夜2時、家族の寝息を聞きながら「余命」「あと何日」と検索し、出てくる数字に息が浅くなっている。そんな夜は、答えを探すのをいったんやめて、問いを朝へ持ち越してかまいません。夜は、昼なら気がまぎれていた心配が、静けさの中で前に出てきやすい時間です。眠れない夜がどのくらいあるかは人によって違い、こうした夜があること自体は、少しもおかしなことではありません。

この記事では、検索の手を止めた最初の数分の過ごし方と、浮かんだ問いを「医師に聞くこと」「話したい人」「今日したいこと」の3つの欄に書き移す「朝へ持ち越すメモ」の作り方、そして今すぐ文字で送れる場所と、朝に話せる電話をまとめました。夜を越すための一般的な工夫は、朝まで自分を守る6つの方法で紹介しています。

眠れずに、画面の明かりだけを見ている方へ

  • 深夜2時。家族は寝ているのに、「余命」「あと何日」と検索する手が止まらない。
  • 出てくる数字を読むたびに、息が浅くなって、胸がどきどきしてくる。
  • 誰かに話したい。でも、こんな時間に連絡できる人なんていない。

がんの余命が気になって眠れません。夜中に考えが止まらないとき、どうすればいいですか?

まず、新しい数字を読み足すのをやめてください。最初の数分は、体を落ち着けることだけに使います。そのあと、頭に浮かんでいる問いを3つの欄のメモに書き移し、答えを探すのは朝にします。今すぐ誰かに届けたいときは、夜でも文字で送れる先があります。

夜中の検索は、答えを見つけるためというより、分からないままでいることに耐えられなくて始まることが多いものです。けれど、画面の向こうにあるのは、あなたのことを知らない誰かの経過と、何年も前に診断された方々の統計です。読み進めるほど、問いは増えても、答えは増えていきません。

だから今夜の目標は、眠ることでも、不安を消すことでもありません。問いを手放さないまま、答えを探す場所を「夜の画面」から「朝の誰か」へ移すことです。そのための道具が、この記事でお伝えする「朝へ持ち越すメモ」です。

こんな時間まで検索してしまう自分を、責めなくてかまいません。少しでも先を知って、自分や家族を守ろうとしている動きです。家族の前では平気な顔をしている方も、この夜のあいだは、泣いていいのです。

夜中に余命の数字を読むと、なぜ息が浅くなるのですか?

夜に読む数字は、説明してくれる人がいないまま、むき出しで目に飛び込んでくるからです。昼なら主治医に「私の場合は」と聞き返せる数字も、夜は自分ひとりで受け止めることになり、体は危険が迫ったときのように身構えます。

検索で出てくる生存率や生存期間中央値は、過去に同じ病気と診断された方々の集団から計算された数字です。生存率は集団の数字で、ご本人の余命を示すものではありませんが、夜の画面の上では、それがそのまま自分の残り時間のように見えてしまいます。

怖い数字を見ると、胸がどきどきし、呼吸が浅く速くなります。息が浅くなると、体は「何かが起きている」と受け取り、不安がさらに強まります。考えが止まらない夜には、心と体が、互いの緊張を受け渡しながら高ぶっていることが少なくありません。

数字そのものの意味や、数字と距離を取る考え方は、余命の数字に振り回されないための距離の取り方で詳しく取り上げています。今夜は、数字の意味を確かめようとしないで大丈夫です。

検索の手を止めたら、最初の数分は何をすればいいですか?

開いているページを全部閉じて画面を消し、体を起こして足の裏を床につけます。息が浅いことに気づけたら、それで十分な一歩です。最後に読んだ言葉を、数字を使わずに一行だけ紙に書いたら、メモへ進みます。

「あと1ページだけ」は、今夜はやめておきます。ページを閉じるのは、読むのをやめるためだけではありません。朝いちばんにスマホを開いたとき、夜中の数字の画面が待っていないようにするためでもあります。

次に、体を起こします。横になったままだと、考えはぐるぐると同じところを回りがちです。ベッドの端に座り、足の裏を床につけて、床の冷たさや、布団の重さを確かめます。水をひと口飲むのもよい方法です。体が「今ここ」にあることを思い出すと、画面の中の数字との間に、少し距離ができます。

息が浅いと気づいたら、吐く息のほうに注意を向けてみます。整え方にはいくつかのやり方がありますが、合うものを一つ選べば十分で、うまくできなくてもかまいません。

最後に、紙に一行だけ書きます。「生存率を見て、怖くなった」。数字そのものは書き写しません。朝になって読み返したとき、説明のない数字だけが目に入るのを防ぐためです。

ただ、息苦しさや胸の痛みが強く、いつもと違うと感じるときは、不安のせいだと決めつけないでください。通院先から聞いている夜間の連絡先に電話し、命に関わると感じたら119番に電話します。

  1. 10分開いているページをすべて閉じ、画面を消して伏せる
  2. 21分体を起こし、足の裏を床につける。水をひと口飲む
  3. 32分息が浅いことに気づき、吐く息に注意を向ける
  4. 43分最後に読んだ言葉を、数字を使わずに一行だけ紙に書く
  5. 55分「朝へ持ち越すメモ」の3つの欄を開く
検索の手を止めてからの、最初の5分の過ごし方(一例)

「朝へ持ち越すメモ」は、どう作ればいいですか?

紙を一枚用意し、「医師に聞くこと」「話したい人」「今日したいこと」の3つの見出しを書きます。夜中に浮かんだ問いや検索しかけた言葉を、それぞれの欄に一行ずつ書き移します。答えは書かず、数字も書き写さないのがこつです。

メモは、スマホではなく紙に書きます。スマホのメモ帳を開くと、指が検索のほうへ戻ってしまいやすいからです。枕元に、小さなノートとペンを置いておきます。

書き方のこつは、一つの怖さを、3つの方向に分けることです。たとえば「余命 あと何日」と検索しかけたなら、医師に聞くことの欄には「今の私は、どんな変化に気をつけて過ごせばいいですか」。話したい人の欄には「妻に、夜が怖いと言いたい」。今日したいことの欄には「明るいうちに、犬の散歩に出る」。

夜中の問いには、体と病気の問い、人とのつながりの問い、残りの時間の使い方の問いが、絡まったまま入っています。検索では、そのどれにも本当の答えは出ません。3つに分けておくと、それぞれを、答えを持っている人や場所に届けられるようになります。

全部の欄を埋める必要はありません。一行だけでも、空欄があっても、それで今夜のメモとしては十分です。

夜中に浮かんだ言葉医師に聞くこと話したい人今日したいこと
「余命 あと何日」「今の私は、どんな変化に気をつけて過ごせばいいですか」妻に「夜が怖い」と言う明るいうちに、犬の散歩に出る
「生存率 見方」「数字を使わずに、今の私の状態を教えていただけますか」外来の看護師好きなパン屋で朝ごはんを買う
「最期 苦しい」「痛みや息苦しさが出たら、どんな手当てがありますか」同じ病気を経験した友人気に入っている毛布を干す
「家族 迷惑」「家で過ごすには、どんな支えがありますか」遠くに住む姉娘の好きな料理を一緒に作る
夜中に浮かんだ言葉を、3つの欄に書き移した例

「今日したいこと」の欄には、何を書けばいいですか?

今日のうちにできる、小さくて具体的なことを一つ書きます。明るいうちに外の空気を吸う、好きな人に電話する、食べたいものを買う。「あと何日」と検索してしまう夜の奥には、残りの時間をどう使いたいかという問いが隠れていることが多いからです。

「あと何日」という問いは、時間の長さを尋ねているように見えます。けれど、その奥でほんとうに揺れているのは、「その時間を、どう過ごせばいいのか」という問いであることが少なくありません。こちらの問いには、統計の表ではなく、あなた自身が答えられます。

書くのは、大きな計画でなくてかまいません。「旅行に行く」ではなく「旅行のパンフレットを一冊もらってくる」。「家族に感謝を伝える」ではなく「夕食のとき、おいしいと言う」。今日の中に置ける大きさにすると、朝になって実際に動かせます。

何も浮かばない夜は、空欄のままでかまいません。「ゆっくり休む」と書くのも、立派な今日したいことです。この欄は、あなたに何かを頑張らせるためのものではなく、夜中の問いの一部を、今日という一日に戻してあげるための欄です。

  • 明るいうちに、外の空気を吸う
  • 好きな人に、用事のない電話をかける
  • 食べたいものを、ひと口分だけ買ってくる
  • 昔の写真を、一枚だけ選んで飾る
  • 好きな曲を、一曲だけ最後まで聴く
  • 何もしないで、昼寝をする
「今日したいこと」の欄に書ける、小さなことの例

書いたメモは、朝どう使えばいいですか?

明るくなってから、3つの欄を一度だけ読み返します。夜ほど急がなくなった行は線で消し、残った行から、それぞれの欄で一つずつ動かします。医師に聞くことは次の診察の紙に写し、話したい人には一言送り、今日したいことは今日の予定に入れます。

朝になると、夜には一刻を争うように思えた問いが、少し違って見えることがあります。その変化を確かめるために、読み返すのは一度だけにします。線で消した行は、夜の不安が書かせた行です。消せたこと自体が、夜を越えたしるしです。

医師に聞くことの欄に残った行は、次の診察で渡す紙に写します。待てない体の心配は、外来の看護師に電話で相談してかまいません。病気や治療の一般的なことを確かめたいときは、全国のがん診療連携拠点病院などにあるがん相談支援センターも使えます。家族も、その病院に通っていない人も、無料・匿名で利用でき、話したことが相談した人の同意なく担当医に伝わることはありません。

話したい人の欄に書いた相手には、用件を説明しなくていいので、短い一言を送ります。「昨日の夜、ちょっと怖くなった。今度、話を聞いてくれる?」。今日したいことの欄からは一つだけ選び、それをする時間を決めます。できなかったら、その行をそのまま明日の欄に移せば十分です。

  1. 1明るくなってから読むカーテンを開け、朝食のあとなど落ち着いた時間に一度だけ読み返す
  2. 2線で消す朝になって急がなくなった行に、線を引く
  3. 3医師に聞くことを写す次の診察で渡す紙に写す。待てない体の心配は外来の看護師に電話で相談する
  4. 4話したい人に一言一人に、短い一言を送る。会う約束でも、声を聞くだけでもよい
  5. 5今日したいことを一つ一つだけ今日の予定に入れる。できなかったら明日に回す
朝に「持ち越したメモ」を使う流れ

今すぐ誰かに話したいときは、どこに連絡できますか?

家族を起こさずに文字で残すなら、がんと家族の相談室のLINEが使えます。夜に届いたものは、翌朝いちばんに読んで返事をします。今すぐ人の声を聞きたいなら、よりそいホットライン(0120-279-338)に24時間・無料でかけられます。相談室の電話は、夜は自動音声で受け付けて、翌朝9時までに折り返します。

相談室のLINEは無料で、匿名でも使えます。「眠れません」の一言でも、スタンプひとつでもかまいません。電話(080-4178-5017)は、平日9:00〜18:00なら担当が直接出て、その時間の外にかけた場合は自動音声で受け付けたうえで、翌朝9時までに担当から折り返します。朝の電話では、評価も助言もせずに、ただ聞く20分を選ぶこともできます。

2026年9月の実績(運営者集計)では、相談室に寄せられた電話相談・問い合わせ1,200件のうち、400件がご本人からでした。ひとりで抱えきれない思いを言葉にしてくれた方が、あなたのほかにもいます。

よりそいホットラインは、がん専門の窓口ではありませんが、時間を問わず、誰かの声を聞きたい夜に頼れます。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)は、かけた場所の都道府県などの公的な心の相談につながる番号で、受付の曜日と時間は地域によって違い、通話料がかかります。明るくなったら、国立がん研究センターのがん情報サービスサポートセンター(0570-02-3410)にも、平日10時〜15時に電話で相談できます。声を出せない夜のつながり方は、声を出せない深夜に誰かと話したいときの出口でも紹介しています。

  1. Q1今すぐ、人の声を聞きたいですか

    はい24時間・無料のよりそいホットライン(0120-279-338)へかける

    いいえ次の問いへ進む

  2. Q2家族を起こさずに、文字で残しておきたいですか

    はい相談室のLINEに一言送る。翌朝いちばんに読んで返事が届く

    いいえメモの「話したい人」の欄に書いて、朝に一人へ送る

  3. Q3朝になったら、誰かと声で話したいですか

    はい相談室の電話で受け付けを済ませておく。翌朝9時までに担当から折り返す

    いいえ朝にメモを読み返し、話したい人の欄から一人を選ぶ

今、どこに一言を置くか迷ったときの分かれ道

眠れない夜が続くときや、消えてしまいたいと感じるときは?

ひとりで抱えずに、主治医や看護師、がん相談支援センターに「夜、余命のことを考えて眠れない」と、そのまま伝えてください。眠れなさも気持ちのつらさも、和らげる手立てを相談してよいものです。消えてしまいたい気持ちがあるときは、朝を待たずに電話してください。

眠れない夜が重なると、昼間の体力も気力も削られていきます。それは、気の持ちようで片づけるものではありません。診察のときに「夜中に余命のことを考えて、眠れない日が続いています」と言えば、それだけで相談は始まります。言いにくければ、朝のメモの「医師に聞くこと」の欄に書いて、紙ごと渡してもかまいません。

もしも「消えてしまいたい」という気持ちが浮かんでいるなら、その気持ちのまま、24時間かけられるよりそいホットラインや、受け付けている時間ならこころの健康相談統一ダイヤルに話してください。今まさに自分の身が危ないと感じるときは、119番に電話してください。

知人の訃報を聞いた夜から検索が止まらなくなった方は、どう変わった?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
50代・男性・ご本人(妻と高校生の娘と3人暮らし。治療を続けながら仕事も続けている)
相談のあとに変わったこと
毎晩2時間近く続いていた夜中の検索が、数分で手を止められるようになった。枕元のメモから、妻に「夜が怖い」と打ち明け、週末には娘と犬の散歩に出る約束ができた。

1. 相談のあとに変わったこと

相談から3週間、夜中に目が覚めても、彼は検索のページを開く前に、枕元のノートを手に取るようになった。開いてしまった夜も、ページを閉じて足を床につけ、数分で手を止められる。ノートの3つの欄から、妻には「夜が怖い」と打ち明け、次の診察では「知人と同じ経過をたどるのか」を主治医に尋ねた。主治医は、同じ病名でも経過は人によって違うことを、彼の今の治療に沿って説明した。週末には、娘と犬の散歩に出る約束ができた。「夜中の自分に、朝の自分へ渡す仕事ができた」と彼は話す。

2. 相談を考えた背景

同じ病気で治療を受けていた知人の訃報を、仕事の帰りに聞いた。その夜、妻と娘が眠ったあとも、目を閉じることができなかった。

3. 相談する前に困っていたこと

午前1時半から3時半ごろまで、「余命 あと何日」「同じがん 平均」と検索を続ける夜が10日ほど続いた。数字を読むたびに息が浅くなり、胸がどきどきした。やめようとしても、もう一つだけと次のページを開いてしまう。妻を起こすのは悪いと思い、主治医に眠れないと伝えるのも、治療と関係のない話のような気がしてためらっていた。

4. ここを選んだ理由・決め手

ある夜、検索の途中でがんと家族の相談室のページにたどり着き、LINEならスタンプひとつでもよいと書かれているのを見つけた。声を出さずに送れることが決め手になり、「眠れません」とだけ送った。翌朝いちばんに返事が届き、昼休みの時間帯を選んで、フォームから電話を頼んだ。

5. 相談で話したこと・その後

電話の担当は、まず彼の話をさえぎらずに聞いた。知人と同じ経過をたどるのかという問いには、「それは主治医の先生に確かめることです」と言い、予測はしなかった。そのうえで、3つの欄のメモの作り方を一緒に確かめた。「今日したいこと」の欄は、最初は何も浮かばなかった。担当は「空欄のままでいい」と伝えた。次の夜も20分ほど検索してから、ようやくノートを思い出した。それでも、3晩目には「娘と犬の散歩」と書けた。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

医療者に聞く質問例

  • 夜中に余命のことを考えて、眠れない日が続いています。こうした相談は、どなたにすればいいですか。
  • 夜中に書いたメモを持ってきました。ここに書いたことを、順番に聞いてもいいですか。
  • インターネットで見た数字が、私に当てはまるのかが気になっています。数字を使わずに、今の私の状態を教えていただけますか。
  • 眠れないことと、今の治療や飲んでいる薬に、関係はありますか。
  • 夜中に体のことで不安になったときは、どこに連絡すればいいですか。

とはいえ、朝へ問いを持ち越すあなたに伝えたい2つのこと

① 気持ちのこと──検索してしまった夜も、自分を守ろうとしていた夜です

メモを作っても、また検索してしまう夜は来ます。そんな夜を、失敗の数として数えないでください。画面を開いたのは、怖さの中で何とか足場を探そうとしたからです。閉じるまでの時間が少し短くなった、メモを一行書けた、朝に一つだけ動かせた。変化は、そのくらいの小ささで十分です。眠れない夜があっても、あなたが弱いわけではありません。

② 実務のこと──メモの置き場所と、朝に開く時を決めておく

メモを続けるには、置き場所と開く時を決めておくのが近道です。ノートとペンは枕元の決まった場所に置き、スマホとは別の場所にします。朝に開く時は、朝食のあと、薬を飲んだあとなど、毎日必ずある場面に結びつけておくと忘れません。そして、次の診察の前の日には、それまでの「医師に聞くこと」の欄を見返し、聞きたいことを3つに絞って、診察に持っていく紙に写します。夜のメモが、診察の準備に変わる仕組みです。家族にメモの存在を伝えるかどうかは、ご自身で決めてかまいません。

今日できること

今夜から明日の朝にかけて、できる3つのこと

  1. ページを閉じて、紙を出す

    開いている検索のページを全部閉じ、紙とペンを手の届くところに置きます。スマホは画面を伏せて、少し離れた場所へ移します。

  2. 3つの見出しを書く

    紙に「医師に聞くこと」「話したい人」「今日したいこと」と書き、今夜浮かんだ言葉を、数字を使わずに一行ずつ書き移します。

  3. 朝、一つだけ動かす

    明るくなったら一度だけ読み返し、どれか一つの欄から一つだけ、今日のうちに動かします。

よくある質問

書こうとしても、言葉が出てきません。

一語だけでかまいません。「怖い」でも「あと何日」でも、浮かんだ言葉をそのまま書けば、それが朝の手がかりになります。どうしても書けない夜は、空欄のままで大丈夫です。誰かに知っておいてほしいときは、相談室のLINEにスタンプを一つ送るだけでもかまいません。

メモを書いていると、かえって目が冴えてしまいます。

長く書き込まず、一行ずつで止めてください。明かりは手元を照らす小さなものにして、書き終えたら紙を伏せ、少し離れた場所に置きます。眠れなくても、体を横にして休めていれば、それで今夜は十分です。書くこと自体がつらい夜は、無理に続けなくてかまいません。

家族にメモを見られたくありません。

見せるかどうかは、ご自身で決めてよいことです。鍵のかかる引き出しにしまう、手帳の後ろのページに書くなど、置き場所を工夫してください。「話したい人」の欄に家族の名前を書きにくいときは、相談室やがん相談支援センターなど、家族以外の相手を書いてもかまいません。

検索で見た数字が、頭から離れません。

その数字は、過去に同じ病気と診断された方々の集団から計算されたもので、あなた一人の先行きを言い当てるものではありません。国立がん研究センターの院内がん登録の閲覧システムも、表示している生存率は過去の期間に診断された方のもので、これから治療を受ける人には当てはまらない可能性がある、と注意しています。頭から離れない数字は、メモの「医師に聞くこと」の欄に、数字を使わない問いに直して書いておきましょう。

夜中に、体の具合が急に悪くなったときは?

不安のせいだと決めつけず、通院先から聞いている夜間の連絡先に電話してください。訪問看護を受けている方は、訪問看護ステーションへ。息ができない、呼びかけに答えられないなど、命に関わると感じたら119番です。救急車を呼ぶか迷うときに相談できる#7119は、実施していない地域もあるので、使えるかを昼のうちに確かめておくと安心です。

家族に「眠れない」と言うと、心配をかけそうで言えません。

言えない気持ちも自然なものです。ただ、家族のほうも、あなたが夜に眠れていないことに、うすうす気づいているかもしれません。「夜、少し怖くなることがある」と一言だけ伝えておくと、家族も声をかけやすくなります。家族に言いにくいうちは、メモの「話したい人」の欄に、相談窓口を書いておいてもかまいません。

夜中に書いたメモを、朝いっしょに読みませんか

夜中に書いたメモの一行か、今の気持ちをひとことお書きください。お名前はニックネームでかまいません。送信すると受付確認のメールがすぐ届き、選んでいただいた時間帯に、担当から折り返しのお電話をします。メモの「医師に聞くこと」の欄を、次の診察で使える質問3つに一緒にまとめます。

  1. 入力は1分ほどお名前はニックネームで構いません。ご相談の内容は、ひとことでも大丈夫です。
  2. すぐに受付メール送信すると、受け付けたことをお知らせするメールが届きます。
  3. ご希望の時間にお電話電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。スタッフが名前を名乗っておかけします。

    必須は4項目(お困りの内容・施設名・お名前・メールアドレス)です。分かる範囲でご記入ください。写真があると、状況の確認が早くなります。

    1. 1営業日以内にご連絡(お急ぎの場合は当日中)

    2. 現地の確認は無料です(所要30分〜2時間)

    3. お見積りの後にお断りいただいても構いません

    1ご相談の内容
    ご相談の種類任意

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    対象の設備・箇所任意・複数可

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    全体が分かる引きの写真、症状が分かる寄りの写真、銘板(メーカー・型式のシール)の3枚があると、機種と範囲がその場で分かります。入居者の方が写らないようにお撮りください。1枚2MBまで(JPG・PNG・GIF・WebP・PDF)。スマートフォンの写真はそのまま選べます。大きい写真は送信前に自動で縮小します。

    2施設について

    3ご連絡先

    ご希望の連絡方法任意

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    4詳しく書ける方へ任意いつから・何回目か・何か所か・何名の施設か。分かるとお見積りまでの日数が短くなります

    同じ症状は

    補助金の利用

    他社のお見積り

    他社の金額をお伺いすることはありません。相見積の場合は、各社に同じ条件をお伝えします。

    送信すると、受付番号を記した受付完了メールが自動で届きます(ご入力の内容は記載しません)。受付とご連絡は、運営会社のスキマグループ合同会社が行います。ご相談・現地の確認・お見積りまで費用はかかりません。

    お急ぎのときは、お電話で:080-4178-5017(平日9:00〜18:00は担当が直接お受けします。それ以外は自動音声で受け付け、翌朝9時までに折り返します)/文字で相談したいときはLINEで

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    次の一歩

    数字より先に、「幅」と「今できること」を聞いてみる

    余命の数字は、多くの方の経過をまとめた統計で、あなた一人の予測ではありません。知りたいかどうかは、ご本人が決めてよいことです。知りたいときは、数字そのものより「どのくらいの幅で見ているか」を主治医に尋ねると、受け止めやすくなります。

    主治医や看護師に聞いてみる一言

    「今の状態を、月単位・週単位のような幅で見ると、どのあたりでしょうか。」

    1. 聞きたいこと・聞きたくないことを、先にご家族と話しておく
    2. 主治医に聞くのがつらいときは、看護師やがん相談支援センターに「どう聞けばよいか」から相談する
    3. 数字を調べ続けて眠れない夜は、結論を朝に回して、誰かに話す

    手元にあると話しやすいもの

    • 聞きたいこと・聞きたくないことを書いたメモ
    • 次の診察の日時

    公的な相談先

    がん相談支援センター
    全国のがん診療連携拠点病院などにある相談窓口です。どなたでも無料で、その病院にかかっていなくても相談できます。
    がん情報サービス(国立がん研究センター)
    出典のはっきりしたがんの情報と、お近くのがん相談支援センターの探し方がまとまっています。

    このサイトでできること

    体調の急な変化は、まず主治医・病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は119番へ。

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    参考・出典

    監修者 木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の
    支援に関する監修者

    木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の支援に関する監修者

    県立がんセンターでの勤務経験を経て、がん患者さんとそのご家族が直面する療養上の悩みや意思決定の葛藤に向き合ってきました。

    がんと診断されたご本人を支えるご家族には、「一日でも長く生きていてほしい」という切実な願いがあります。一方で、緩和ケアでは、痛みや苦痛を和らげること、その人らしい生活を大切にすること、ご本人の希望を尊重することなど、さまざまな視点から療養の方向性を考える必要があります。

    こうしたご家族の願いと医療・療養方針との間に生まれる葛藤を理解し、年間約200名のがん患者さんとそのご家族に関わる中で、それぞれの状況に応じた支援のあり方や、その先に進むための選択肢をともに考えてきました。

    「がんと家族の相談室」では、がん患者さんご本人だけでなく、支えるご家族も孤立せず、必要な情報や相談先につながれることを大切にしています。医療情報を伝える際には、医学的な正確性に配慮するとともに、ご家族が抱える不安や迷いにも目を向け、療養生活の中で次の一歩を考えるための情報発信を目指しています。

    監修は医療情報の正確性と表現の妥当性に関するものであり、個別の診断・治療・余命の判断を行うものではありません。ご本人の症状や治療については、担当の医師・看護師にご確認ください。

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