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誰に相談すればいい?親ががんになった子どもの相談先4つ

このテーマの総論:母が・父ががんになった|最初の1週間に子どもができること

この記事には、余命や生存率などの数字の話が出てきます。数字は多くの方をまとめた統計で、一人ひとりの予測ではありません。読むのがつらいときは、途中で閉じても大丈夫です。

この記事の結論

親ががんになった子どもの主な相談先には、がん相談支援センター、医療ソーシャルワーカー、こころの相談窓口、民間の相談窓口の4つがあります。がん相談支援センターは家族だけでも無料・匿名で使えます。相談したい内容で窓口を振り分け、最初のひと言を決めておくと、電話をかけやすくなります。

理由と根拠は、このあと本文でくわしくお伝えします。 主な出典:国立がん研究センター がん情報サービス「『がん相談支援センター』とは」/同「相談… ほか8件 参考・出典を見る 先に「次の一歩」を見る

親ががんになったとき、子どもの立場で相談できる場所はあります。病院の中には、がん相談支援センターと医療ソーシャルワーカー。病院の外には、こころの相談窓口と、がんと家族の相談室のような民間の相談窓口。この4つは、得意な相談が少しずつ違います。

どれか一つを正しく選ばなければ、と構える必要はありません。相談したい内容に合わせて使い分け、話してみて合わなければ、次の窓口へ移ってかまいません。窓口のほうから、より合う行き先を教えてもらえることもあります。

この記事では、相談したい内容ごとに病院の窓口と病院の外の窓口を振り分けた表と、それぞれの窓口で使える最初のひと言の例文をまとめました。友人や職場など身近な人への打ち明け方は別の記事に任せ、ここでは窓口の使い方に絞ります。

親のがんのことを、誰にも相談できずにいる方へ

  • 親のがんのことを相談したいのに、友人に話すと空気が重くなりそうで言い出せない。
  • 病院の先生は親の担当で、子どもの自分が相談していい相手ではない気がする。
  • 結局、誰にも言えないまま、ひとりで調べ続けている。

親ががんになり、誰に相談すればいいか分かりません。子どもの立場で相談できる場所はありますか?

あります。病院の中ではがん相談支援センターと医療ソーシャルワーカー、病院の外ではこころの相談窓口と民間の相談窓口が、子どもの立場からの相談を受けています。がん相談支援センターは、家族だけでも無料・匿名で使えます。

「先生は親の担当だから」とためらう気持ちは、もっともです。診察の時間は、まず親御さんの治療のためのものだからです。けれど多くの病院には、診察とは別に、患者さんと家族の困りごとを受ける窓口が置かれています。家族は本人を気づかって気持ちを後回しにしがちで、暮らしも回し続けなければならないことから、「第二の患者」ともいわれます(国立がん研究センター がん情報サービス)。子どもが自分の不安を相談するのは、筋違いではありません。

家族の立場で使える窓口の全体の比べ方は、家族が相談できる窓口の比較に、友人や職場に話しにくいときの話し相手の見つけ方は、身近な人への打ち明け方にまとめています。

4つの相談先は、それぞれ何が得意ですか?

がん相談支援センターは病気や治療、暮らしの情報、医療ソーシャルワーカーはお金や入退院、療養の場所の調整、こころの相談窓口は家族自身の気持ちの不調、民間の窓口は時間の融通や今夜の判断の整理に向いています。

がん相談支援センター

全国のがん診療連携拠点病院や小児がん拠点病院、地域がん診療病院にある、がんの相談窓口です。利用できるのは患者さんに限らず、家族や、その病院にかかっていない人も含まれ、費用は無料で、名前を明かさずに相談できます。方法は主に面談か電話です。相談した内容が、相談した人の同意なしに、担当医などへ伝わることはありません。「医療相談室」など別の名前の病院もあり、近くのセンターは、がん情報サービスの「相談支援センターを探す」で調べられます。治療を決める場所ではありませんが、病気や治療の一般的な情報、仕事やお金、暮らしの悩みまで幅広く受けています。

医療ソーシャルワーカー

病院などで、社会福祉の立場から、患者さんや家族が抱える経済的・心理的・社会的な問題の解決や調整を手助けする専門職です。療養中の不安、入退院や療養の場の変化、使える行政サービスなどの相談に応じます。すべての病院にいるとは限らず、相談室の名前も病院ごとに違うので、病棟や外来の看護師さんに「医療ソーシャルワーカーの方と話せますか」と尋ねるのが早道です。

こころの相談窓口

こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)は、かけた場所の都道府県・政令指定都市が行う公的な相談機関につながります。受け付けている曜日や時間帯は都道府県ごとに異なり、通話料がかかります。電話やSNSで話せる相談先は、厚生労働省のサイト「まもろうよ こころ」にまとめられています。眠れない日や食べられない日が続くときは、ご自身のかかりつけ医に話すのもひとつの道です。

民間の相談窓口

がんと家族の相談室は、病院でも葬儀社でもない、無料で使える民間の相談窓口です。先生の言葉の一般的な意味を伝えて次の診察で聞く質問を3つにまとめる、遠方の家族を呼ぶか・会社に何と言うかといった今夜の判断を一緒に整理する、評価も助言もせずにただ20分聞く、といったことをしています。介護や相続などの専門サービスへの橋渡しも、ご希望とご同意のある分だけ行います。診断や見通しの予測はしません。

相談先向いている相談つながり方
がん相談支援センター病気や治療の情報、仕事やお金、暮らしの悩み面談か電話。家族だけでも、その病院に通っていなくても無料・匿名
医療ソーシャルワーカー医療費や生活費、入退院、療養の場所の調整病棟や外来の看護師さん、病院の相談室を通して
こころの相談窓口眠れない、気持ちが沈むなど家族自身の不調統一ダイヤルや、厚生労働省「まもろうよ こころ」に載っている窓口
民間の相談窓口今夜の判断の整理、先生の言葉の置き換え、ただ聞いてほしいときがんと家族の相談室なら電話・LINE・フォーム
子どもの立場で使える4つの相談先の違い

相談したい内容ごとに、どこへ話せばいいですか?

親御さんの病気やお金、療養のことは病院の窓口、子ども自身の気持ちや夜の時間帯の相談は病院の外の窓口、と大きく分けると選びやすくなります。一つの困りごとを、病院の中と外の両方に話してもかまいません。

たとえば、入院費の見通しは医療ソーシャルワーカーに、それを聞いて眠れなくなった自分の気持ちはこころの相談窓口に、というように、同じ出来事でも話す中身で窓口が変わります。困りごとを一つずつ書き出し、表の行に当てはめていくと、「全部を一か所で解決しなければ」という思い込みから離れられます。

親御さん自身の仕事の悩みは、働き方に関係なく、がん相談支援センターで相談できます。厚生労働省は「治療と就業の両立支援指針」を2026年4月1日から適用していて、両立支援コーディネーターという支援役もいます。退院後の暮らしや介護のことなら、親御さんが高齢であれば、市町村が置いている地域包括支援センターが、家族介護者の相談を初期の段階から受けています。

相談したいこと病院の窓口病院の外の窓口
親の病気や治療の説明が分からないがん相談支援センターがんと家族の相談室(言葉の置き換えと質問の整理)
入院費や生活費の見通し医療ソーシャルワーカー、がん相談支援センター親御さんが加入している健康保険の窓口
退院後の暮らしや介護医療ソーシャルワーカー地域包括支援センター、市区町村の介護保険の窓口
親御さん自身の仕事がん相談支援センター厚生労働省「治療と仕事の両立支援ナビ」
自分の仕事と付き添いの両立医療ソーシャルワーカー勤め先の人事、がんと家族の相談室(会社への伝え方)
自分が眠れない、気持ちがつらいがん相談支援センター、病棟の看護師さんこころの健康相談統一ダイヤル、かかりつけ医
夜中にひとりで話したい体調の急な変化なら病棟や訪問看護へよりそいホットライン、相談室のLINE
相談したい内容ごとの、病院の窓口と病院の外の窓口

迷ったときは、どこから話せばいいですか?

迷ったら、親御さんの通院先か、近くの病院のがん相談支援センターから始めるのが近道です。病気や暮らしのことを幅広く受けていて、ほかの窓口のほうが合う相談なら、行き先を教えてもらえます。平日の日中に電話しにくいときは、時間を選べる窓口を使います。

最初の窓口で全部が片づかなくても、それは失敗ではありません。「その件なら、医療ソーシャルワーカーにおつなぎしますね」と言われたら、それは次の行き先が一つ決まったということです。電話を切ったら、窓口の名前と、次に話す相手、言われたことを一行ずつメモしておきます。話してみて、どうも合わないと感じたときは、日や時間帯を変えてかけ直すか、別の窓口に移ってかまいません。合わなかったのは、あなたの話し方のせいではありません。

  1. Q1話したいのは、親御さんの病気や治療、お金、療養のことですか

    はい通院先のがん相談支援センターへ。お金や退院の話は、医療ソーシャルワーカーにつないでもらう

    いいえ次の問いへ進む

  2. Q2話したいのは、子ども自身の気持ちや体の不調ですか

    はいこころの相談窓口やかかりつけ医へ。がん相談支援センターで話してもよい

    いいえ次の問いへ進む

  3. Q3今夜のうちに整理したいことがある、または夜しか時間が取れませんか

    はい相談室のフォームやLINEへ。親御さんの急な体調の変化は病棟や訪問看護、命に関わるときは119番

    いいえ平日の日中に、がん相談支援センターへ電話してみる

最初に話す窓口を選ぶ分かれ道

最初のひと言は、どう切り出せばいいですか?

「親ががんで治療中の、娘(息子)です」と立場を名乗り、相談したいことを一つだけ添えれば十分です。病名や経過を正確に説明できなくても、窓口の人が順に聞き返してくれます。

窓口ごとに、そのまま読み上げられる例を挙げます。

  • がん相談支援センターへ:「父が別の病院でがんの治療を受けています。娘ですが、家族だけでこちらに相談してもいいですか」
  • 看護師さんを通して医療ソーシャルワーカーへ:「母の入院が長くなりそうで、医療費と退院後の暮らしのことを相談したいです。医療ソーシャルワーカーの方とお話しできますか」
  • こころの相談窓口へ:「親ががんと分かってから、眠れない日が続いています。家族のことで、話を聞いてもらってもいいですか」
  • がんと家族の相談室へ:「父ががんで、何から相談すればいいのかも分からないのですが」

民間の窓口には、相談内容が決まっていない段階で連絡してもかまいません。がんと家族の相談室のLINEは匿名で使え、スタンプひとつ送るだけでも受け付けています。

  1. 1名乗る「親ががんで治療中の子どもです」と立場を伝える
  2. 2一つだけ伝えるいちばん困っていることを一つ話す
  3. 3聞き返しに答える分かる範囲で答え、分からないことは分からないと言う
  4. 4次の手を受け取る情報や、次に話す窓口の名前を教えてもらう
  5. 5メモして閉じる窓口名・次の相手・言われたことを一行ずつ書く
窓口に連絡してから、相談が進んでいく流れ

病院の窓口と民間の窓口は、どう使い分ければいいですか?

病院の窓口は、その病院や地域の医療・制度の情報と、院内の調整に強みがあります。民間の窓口は、時間帯の融通や、家族の今夜の判断を一緒に整理することに向いています。どちらか一方ではなく、組み合わせて使えます。

病院の窓口は、親御さんが治療を受けている現場とつながっているぶん、院内の誰に何を頼めばいいかを知っています。一方で、受付の時間は窓口ごとに決まっていて、仕事をしている子どもには電話をかけにくいこともあります。がんと家族の相談室は、平日9時〜18時は担当が直接電話を受け、それ以外の時間は自動音声で受け付けて、翌朝9時までに担当から折り返します。電話のスタッフは名前を名乗って受けます。

組み合わせ方の一例を挙げます。平日の昼休みに、親御さんの通院先のがん相談支援センターへ電話して、医療費の制度と医療ソーシャルワーカーへの申し込み方を聞く。その夜、聞いた話を受け止めきれない気持ちを、相談室のLINEに書いておく。週末には、きょうだいを呼ぶかどうかを相談室との電話で整理する。病院の窓口で情報と調整を、病院の外で気持ちと判断を、と分けて使うと、それぞれの窓口の得意なところを生かせます。

相談室の運営のしくみも、正直にお伝えします。介護や葬儀、相続などの専門サービスを紹介した場合には、提携事業者から紹介手数料を受け取ることがあり、運営者情報で開示しています。医療機関や士業からは紹介料を受け取りません。紹介はご希望とご同意のある分だけで、断っても費用はかからず、事業者を1社だけ勧めることもしません。電話相談・問い合わせは、2026年9月の実績(運営者集計)で1,200件あり、ご本人からが400件、ご家族からが800件でした。

2026年9月の相談実績
サイト訪問120,000人
相談ページ訪問18,000人
電話相談・問い合わせ1,200件
うち、ご本人からのご相談400件
うち、ご家族からのご相談800件

2026年9月実績(運営者集計:スキマグループ合同会社)

がんと家族の相談室に寄せられた電話相談・問い合わせ(2026年9月の実績・運営者集計)

夜や休日に話したいときは、どこにつながりますか?

24時間・無料で受け付けている電話として、よりそいホットラインがあります。がんと家族の相談室は、夜でもフォームやLINEで受け付け、電話は自動音声で受けて翌朝9時までに折り返します。親御さんの体調の急な変化は病棟や訪問看護へ、命に関わるときは119番へ。

よりそいホットライン(0120-279-338)は、厚生労働省の補助金事業として運営されている、24時間・無料の電話相談です。がん専門の窓口ではありませんが、眠れない夜に誰かと話したいときの受け皿になります。福島県内からかけるときは0120-279-226、050から始まるIP電話を使うときは050-3655-0279と、番号が分かれている点に気をつけてください。こころの健康相談統一ダイヤルは、曜日や時間が都道府県で違うため、夜間に受け付けているかは地域によります。

平日の日中に話せる先

  • がん相談支援センター(面談か電話)
  • がん情報サービスサポートセンター(電話は平日10時〜15時、チャットは平日12時〜15時)
  • 医療ソーシャルワーカー(病院の相談室を通して)
  • がんと家族の相談室(平日9時〜18時は担当が直接)

夜・休日に話せる先

  • よりそいホットライン(24時間・無料。がん専門ではない)
  • がんと家族の相談室(自動音声で受け付け、翌朝9時までに折り返し)
  • 相談室のLINE(夜に届いたものは翌朝いちばんに返事)
  • 体調の急な変化は病棟や訪問看護へ、命に関わるときは119番
平日の日中に話せる先と、夜・休日に話せる先

どこに電話すればいいか決められずにいた娘さんは、どう動いた?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
20代・娘の立場(60代でひとり暮らしの父が、がんの治療で入院中。ひとりっ子で、社会人2年目)
相談のあとに変わったこと
困りごとを窓口ごとに振り分けたことで、入院費と退院後の暮らしは医療ソーシャルワーカーへ、自分の眠れなさはがん相談支援センターへ、と話す先が決まった。2週間で3つの窓口に連絡でき、ひとりで調べ続ける夜が減った。

1. 相談のあとに変わったこと

相談の翌週、Iさんは父の入院先のがん相談支援センターに電話し、そこから医療ソーシャルワーカーとの面談につないでもらいました。入院費の見通しと、退院後にひとり暮らしの父をどう支えるかを、30分ほどかけて相談できたそうです。2週間で連絡した窓口は3つ。「どこに何を聞けばいいか分かっただけで、夜に調べる時間が半分になった」とIさんは話します。

2. 相談を考えた背景

お父さんは60代で、ひとり暮らし。がんの治療で入院が続いていました。入院前はひとりで通院していて、Iさんが病気のことを知ったのは、入院の前日の電話でした。Iさんはひとりっ子で、社会人2年目。病院までは電車で1時間ほどかかります。

3. 相談する前に困っていたこと

友人に話すと気をつかわせてしまいそうで、職場でも言い出せずにいました。病院の先生は父の担当で、自分のことを相談する相手ではないと思っていました。夜はひとりで「親 がん 相談 どこ」と検索し、窓口の一覧を眺めては、どこにかければいいのか決められないまま画面を閉じる日が続いていました。

4. ここを選んだ理由・決め手

がんと家族の相談室を選んだのは、平日の夜でもフォームから申し込めて、相談先そのものを一緒に整理してもらえると知ったからです。病院の窓口に電話する前に、何をどこに聞けばいいのかを整理しておきたかったといいます。フォームにはニックネームで、「父の入院のこと。どこに相談すればいいか分からない」と2行だけ書きました。受付確認のメールは、送ってすぐに届いたそうです。

5. 相談で話したこと・その後

担当は、お父さんの病状について推し量ることはせず、Iさんが困っていることを書き出すところから始めました。お金、退院後の暮らし、自分の眠れなさ、職場への伝え方。それぞれに向く窓口を一緒に振り分け、がん相談支援センターにかける最初のひと言を、Iさんが言いやすい言葉に直しました。つまずきもありました。最初にかけたとき、センターの電話は話し中で、Iさんは一度あきらめかけました。翌日の昼休みにかけ直すとつながり、「ご家族だけでも大丈夫ですよ」と言われたひと言で、肩の力が抜けたそうです。職場への伝え方は、担当と考えた一文をもとに、上司に話すことができました。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

医療者に聞く質問例

  • この病院で、家族が相談に行ける窓口はどこにありますか。
  • 医療ソーシャルワーカーの方にお話を聞いていただくには、どなたに申し込めばよいですか。
  • 父の入院費や退院後の暮らしのことは、どの窓口に相談すればよいでしょうか。
  • 家族の気持ちのつらさを話せる相手は、病院の中にいますか。

とはいえ、相談先を前にためらっているあなたに伝えたい2つのこと

① 気持ちのこと──「相談するほどのことか」と迷う段階で、もう相談してよい

相談窓口は、問題がはっきりしてから行く場所ではありません。何に困っているのか自分でも分からない、という段階こそ、窓口の人と一緒に言葉にしていけます。「こんなことで電話していいのか」と思ったら、その迷いごと話してください。親御さんを支えるあなた自身が、支えを受けてかまわない人です。電話の向こうの人は、あなたの話を評価するためではなく、次の一歩を一緒に探すためにそこにいます。

② 実務のこと──相談先を1枚にまとめ、家族で同じものを持つ

窓口の名前と電話番号、受付の時間、何を聞く窓口かを、1枚の紙かスマホのメモにまとめておきます。きょうだいがいれば同じものを共有し、「お金のことは自分が医療ソーシャルワーカーに聞く」「母の話し相手の相談は姉がする」というように、窓口ごとに担当を決めておくと、同じことを何度も別々に問い合わせずにすみます。体調の急な変化のときの連絡先と119番も、同じ紙のいちばん上に書いておきます。

今日できること

相談先を決めかねている今夜から明日に、子どもができる3つのこと

  1. 通院先の窓口を調べる

    がん情報サービスの「相談支援センターを探す」で、親御さんの通院先か近くの病院のセンターを探し、電話番号をメモします。

  2. 困りごとを3つ書き出す

    「お金」「退院後の暮らし」「自分の眠れなさ」のように、相談したいことを3つまで書き、振り分け表で向いている窓口に印をつけます。

  3. 最初のひと言を声に出してみる

    「父ががんで治療中の娘です。家族として相談したいのですが」と、一度声に出して読んでおきます。電話をかけにくければ、相談室のフォームにそのまま書いて送っていただくこともできます。

よくある質問

親に内緒で、相談窓口を使ってもいいですか?

使ってかまいません。がん相談支援センターで話したことは、相談したあなた自身の同意がなければ、担当医などに伝わりません。子ども自身の不安や、親御さんにどう接するかの相談は、親御さんに知らせずに始めても大丈夫です。親御さんの治療に関わる調整が必要になったときに、どう伝えるかを窓口の人と一緒に考えれば十分です。

親が通っていない病院のがん相談支援センターでも、相談できますか?

できます。がん相談支援センターは、その病院に通っていない人も無料・匿名で利用できます。実家の近くと自分の住まいの近く、どちらのセンターに相談してもかまいません。地域の療養先や介護の情報がほしいときは、親御さんの住まいに近いセンターのほうが詳しいこともあります。

親の病状を、窓口の人にきちんと説明できる自信がありません。

正確に説明できなくても大丈夫です。病名や治療の名前が分からなければ、「先生に『〇〇』と言われました」と、聞いた言葉をそのまま伝えれば、窓口の人が必要なことを順に聞き返してくれます。手元に、親御さんの通院先の病院名と診療科、次の受診日のメモがあれば十分です。

相談にお金はかかりますか?

がん相談支援センターは無料です。がん情報サービスサポートセンター(0570-02-3410〈ナビダイヤル〉または03-6706-7797)は相談は無料で、通話料がかかります。こころの健康相談統一ダイヤルも通話料がかかります。よりそいホットラインは無料です。がんと家族の相談室も無料で、紹介を断っても費用はかかりません。

電話が苦手です。電話以外の方法はありますか?

がん相談支援センターでは面談でも相談できます。がん情報サービスサポートセンターは、2026年5月から平日12時〜15時にチャット相談も始めました。電話やSNSで話せる窓口は、厚生労働省の「まもろうよ こころ」にまとめられています。がんと家族の相談室は、LINEやフォームからも受け付けています。

同じ窓口に、何度も相談してもいいのですか?

続けて相談してかまいません。ただ、窓口によっては決まりがあり、たとえばがん情報サービスサポートセンターは、原則1日1回20分以内です。前回の相談の内容をメモしておき、「前に相談した続きです」と伝えると、話が早く進みます。

相談先を一緒に振り分けて、最初のひと言まで決めませんか

親御さんとのご関係と、相談したいことをひとことお書きください(お名前はニックネームでかまいません)。フォームを送ると、まず受付確認のメールがすぐに届きます。そのうえで、ご希望の時間帯に担当がお電話し、困りごとごとに向いている窓口を一緒に振り分け、最初に電話するときのひと言まで整えます。

  1. 入力は1分ほどお名前はニックネームで構いません。ご相談の内容は、ひとことでも大丈夫です。
  2. すぐに受付メール送信すると、受け付けたことをお知らせするメールが届きます。
  3. ご希望の時間にお電話電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。スタッフが名前を名乗っておかけします。

    必須は4項目(お困りの内容・施設名・お名前・メールアドレス)です。分かる範囲でご記入ください。写真があると、状況の確認が早くなります。

    1. 1営業日以内にご連絡(お急ぎの場合は当日中)

    2. 現地の確認は無料です(所要30分〜2時間)

    3. お見積りの後にお断りいただいても構いません

    1ご相談の内容
    ご相談の種類任意

    今まさに設備が止まっている・水が漏れているときは、いちばん上を選んでください。すぐにできることを表示します。

    水が漏れている場合は、先に止水栓か元栓を閉めてください。電気設備に水がかかっている場合は、ブレーカーを落としてください。写真はLINEから送っていただくのが最短です(24時間受付)。

    対象の設備・箇所任意・複数可

    写真任意・3枚まで

    全体が分かる引きの写真、症状が分かる寄りの写真、銘板(メーカー・型式のシール)の3枚があると、機種と範囲がその場で分かります。入居者の方が写らないようにお撮りください。1枚2MBまで(JPG・PNG・GIF・WebP・PDF)。スマートフォンの写真はそのまま選べます。大きい写真は送信前に自動で縮小します。

    2施設について

    3ご連絡先

    ご希望の連絡方法任意

    連絡のつきやすい時間帯任意・複数可

    4詳しく書ける方へ任意いつから・何回目か・何か所か・何名の施設か。分かるとお見積りまでの日数が短くなります

    同じ症状は

    補助金の利用

    他社のお見積り

    他社の金額をお伺いすることはありません。相見積の場合は、各社に同じ条件をお伝えします。

    送信すると、受付番号を記した受付完了メールが自動で届きます(ご入力の内容は記載しません)。受付とご連絡は、運営会社のスキマグループ合同会社が行います。ご相談・現地の確認・お見積りまで費用はかかりません。

    お急ぎのときは、お電話で:080-4178-5017(平日9:00〜18:00は担当が直接お受けします。それ以外は自動音声で受け付け、翌朝9時までに折り返します)/文字で相談したいときはLINEで

    私たちは医療機関ではないため、診断・治療・余命の判断はできません。体調の急な変化は、まず主治医や病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は、迷わず119番へ。

    次の一歩

    「あとどれくらい」の答えを待つより、会える時間の使い方を決める

    親御さんの病状の見通しは、主治医や病棟の看護師がいちばんよく知っています。ご家族として尋ねてよいことです。はっきりした数字が出なくても、「会っておいてほしい人を呼ぶ目安」を聞いておくと、動くタイミングを決める手がかりになります。

    主治医や看護師に聞いてみる一言

    「遠方の家族を呼ぶなら、いつごろが目安になりますか。」

    1. 誰が誰に知らせるか、連絡の順番をきょうだいで決めておく
    2. 泊まるか帰るか迷う夜のために、家族へ連絡をもらう基準を看護師に聞いておく
    3. 仕事の休み方(介護休暇・介護休業など)を、職場に早めに確かめておく

    手元にあると話しやすいもの

    • 家族・親族の連絡先の一覧
    • 勤務先の休みの制度が分かるもの(就業規則など)

    公的な相談先

    がん相談支援センター
    全国のがん診療連携拠点病院などにある相談窓口です。どなたでも無料で、その病院にかかっていなくても相談できます。
    勤務先の人事・総務の窓口
    介護休業・介護休暇や、治療と仕事の両立の制度を確かめられます。

    このサイトでできること

    体調の急な変化は、まず主治医・病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は119番へ。

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    参考・出典

    監修者 木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の
    支援に関する監修者

    木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の支援に関する監修者

    県立がんセンターでの勤務経験を経て、がん患者さんとそのご家族が直面する療養上の悩みや意思決定の葛藤に向き合ってきました。

    がんと診断されたご本人を支えるご家族には、「一日でも長く生きていてほしい」という切実な願いがあります。一方で、緩和ケアでは、痛みや苦痛を和らげること、その人らしい生活を大切にすること、ご本人の希望を尊重することなど、さまざまな視点から療養の方向性を考える必要があります。

    こうしたご家族の願いと医療・療養方針との間に生まれる葛藤を理解し、年間約200名のがん患者さんとそのご家族に関わる中で、それぞれの状況に応じた支援のあり方や、その先に進むための選択肢をともに考えてきました。

    「がんと家族の相談室」では、がん患者さんご本人だけでなく、支えるご家族も孤立せず、必要な情報や相談先につながれることを大切にしています。医療情報を伝える際には、医学的な正確性に配慮するとともに、ご家族が抱える不安や迷いにも目を向け、療養生活の中で次の一歩を考えるための情報発信を目指しています。

    監修は医療情報の正確性と表現の妥当性に関するものであり、個別の診断・治療・余命の判断を行うものではありません。ご本人の症状や治療については、担当の医師・看護師にご確認ください。

    今の気持ちを、LINEでひとこと

    「怖い」「眠れない」「先生の説明が分からなかった」。ひとことで構いません。評価も助言もせず、お返事します。

    夜に書いたLINEは、翌朝いちばんに読みます。匿名で、スタンプひとつでも。

    話してみる相談料0円
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