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がん患者の家族が相談できる窓口・サイト|本人用との違い

このテーマの総論:つらい・しんどい・限界|がん患者の家族が自分を守る3つの方法

この記事の結論

家族が使える代表的な相談先は、がん相談支援センターです。患者さん本人でなくても、その病院に通っていなくても、無料・匿名で利用できます。本人向けとの違いは窓口の看板より相談の主語にあり、接し方、自分の心、仕事、お金、看取りの備えも、家族自身の相談として話せます。

理由と根拠は、このあと本文でくわしくお伝えします。 主な出典:国立がん研究センター がん情報サービス「『がん相談支援センター』とは」/同「相談… ほか13件 参考・出典を見る 先に「次の一歩」を見る

がん患者さんのご家族は、「患者さん向け」と書かれた相談窓口の多くを、家族の立場のまま使えます。その代表が、がん診療連携拠点病院などに置かれたがん相談支援センターです。家族だけで連絡してもよく、本人の通院先でなくてもかまいません。費用はかからず、名前を伏せたまま話せます。

違いが出るのは、窓口の種類よりも「何を相談するか」のほうです。本人の相談は治療や体調が中心になりやすい一方、家族の相談は、本人との接し方、自分の心と体、仕事との両立、お金、そして看取りへの備えにまで広がります。この記事では、家族が利用者として使える窓口と、家族ならではの5つの悩みごとの向き先を比較表で整理し、最初の電話で口にできる一言までまとめました。

家族として相談先を探している方へ

  • どのサイトを見ても「患者さんへ」と書いてあって、家族の自分が電話していいのか分からない。
  • 母への接し方や、仕事を休むかどうかなんて、わざわざ相談するほどのことではない気がする。
  • 本当は自分も眠れていない。でも、つらいのは本人のほうだと思うと、口に出せない。

がん患者の家族が相談できる窓口やサイトはどこですか?本人向けの窓口と何が違いますか?

家族が使える代表的な窓口は、がん相談支援センターです。本人向けと家族向けの窓口が別々にあるというより、同じ窓口で「家族の困りごと」を相談できる、と考えると分かりやすくなります。

国立がん研究センターのがん情報サービスは、がん相談支援センターを、患者さんだけでなく家族や、その病院に通っていない人も無料・匿名で利用できる窓口として紹介しています。つまり、看板に「患者さん」と書いてあっても、家族は付き添いではなく、ひとりの相談者として扱われます。

では、本人の相談と家族の相談は何が違うのか。下の表のように、違いは窓口の側ではなく、相談の中身と、相談できる時間の側に表れます。

観点本人として相談するとき家族として相談するとき
話の中心治療、体調、自分の暮らし本人への接し方と、家族自身の暮らしや心
よく出る悩み治療の選び方、副作用、仕事の続け方声のかけ方、看病と仕事の両立、自分の眠れなさ
相談のしかた自分のことを自分で話す本人に知らせずに、家族だけで相談してもよい
相談しやすい時間通院や入院の合間仕事や看病の合間(昼休みや夜)
つながる先医療、就労支援、生活の制度介護の窓口、こころの相談、職場の制度、看取りの備え
本人として相談するときと、家族として相談するときの違い

家族の相談では、話しているうちに「母のこと」と「自分のこと」が何度も入れ替わります。母の食欲の話をしていたはずが、気づけば自分が会社を休めない話になっている。それでかまいません。相談員は、絡まった話をほどくのも仕事のうちです。家族向けの情報が見つけにくいのは、窓口の名前に「患者」や「がん」が入っていて、自分は対象外だと感じやすいからでもあります。

家族が「利用者」として使える窓口には、どんなものがある?

がん相談支援センターのほか、病院の医療ソーシャルワーカー、地域包括支援センター、こころの相談電話、家族からの相談を受ける民間の窓口があります。どれも、家族自身の困りごとを持ち込んでかまいません。

それぞれの窓口が、家族のどんな悩みを受け止めるのかを図にしました。中心にいるのは、看病している家族のあなたです。

看病している家族のあなた

  • がん相談支援センター家族だけでも、本人の通院先でなくても無料・匿名で
  • 医療ソーシャルワーカー医療費、入退院、療養の場所を家族の目線で相談
  • 地域包括支援センター高齢の家族を介護しているときの相談と、介護保険の入口
  • こころの相談電話家族自身が眠れない、気持ちが沈むとき
  • がんと家族の相談室今夜の判断や、ただ聞いてほしいときの民間窓口
看病する家族が、利用者として使える相談先

がん相談支援センター:家族だけで使ってよい公的な窓口

家族として使うときは、電話の最初に「家族の立場です。本人は一緒ではありません」と伝えるだけで、話の前提がそろいます。本人が入院している病院のセンターでも、自宅や職場の近くのセンターでもかまいません。病院によっては「医療相談室」などの名前で案内されているので、見つからなければ受付で尋ねてください。

医療ソーシャルワーカー:お金と療養の場所の相談

病院などで、社会福祉の立場から患者さんや家族の経済的・心理的・社会的な問題の解決を手伝う専門職です。入院中なら、病棟の看護師に「ソーシャルワーカーの方と話せますか」と頼むのが近道です。退院後の暮らし方や、家で過ごすか病院で過ごすかの迷いも、家族の目線で相談できます。

地域包括支援センター:高齢の家族を介護しているとき

市町村が設置し、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員などが、地域の高齢者と家族介護者の相談を受けます。親が65歳以上で、家での介護が始まりそうなときの最初の窓口になります。本人が40〜64歳なら、市区町村の介護保険の窓口か地域包括支援センターに相談します。

こころの相談電話:家族自身がつらいとき

こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)は、かけた地域の都道府県や政令指定都市の公的な相談機関につながり、曜日と時間は地域ごとに違います。通話料がかかり、050のIP電話からはかけられません。24時間・無料で話せるよりそいホットライン(0120-279-338)もあり、こちらはがん専門ではない、暮らしや気持ちの悩みを幅広く受ける窓口です。

がんと家族の相談室:家族の今夜の判断も扱う民間窓口

医療機関でも葬儀社でもない、無料の民間窓口です。2026年9月の実績(運営者集計)で見ると、電話相談・問い合わせの総数1,200件に対し、ご家族が800件を占めていました。今夜は泊まるか、遠方の家族を呼ぶか、会社にどう伝えるか、お金の見通しをどう立てるか。こうした家族ならではの判断を、一緒に整理します。ご家族を介護・終活・葬儀・相続・遺品整理・お墓の専門サービスへご紹介するのは、ご希望とご同意がある分だけです。その場合は提携事業者から紹介手数料を受け取ることがあり、運営者情報で開示しています。紹介料を医療機関や士業から受け取ることはなく、紹介をお断りいただいても費用は発生しません。

接し方・自分の心・仕事・お金・看取りの備えは、それぞれどこに相談する?

接し方はがん相談支援センター、自分の心はこころの相談電話やかかりつけ医、仕事は勤務先の人事と介護の制度、お金は医療ソーシャルワーカーと本人が加入している健康保険、看取りの備えは主治医や緩和ケアの担当者が、それぞれ最初の向き先です。

家族の悩みは一度に押し寄せますが、箱に分けると、どこに持っていけばいいかが見えてきます。下の表で、いま一番重い箱を1つだけ選んでください。

悩み最初に相談する先次の手
本人への接し方・声のかけ方がん相談支援センター民間の窓口で、話し方を一緒に考える
家族自身の心と体こころの相談電話、自分のかかりつけ医通院先の病院に心の相談先があるか聞く
仕事との両立勤務先の人事・就業規則介護休業・介護休暇の制度を確かめる
お金医療ソーシャルワーカー本人が加入している健康保険に上限額を確かめる
看取りへの備え主治医や緩和ケアの担当者訪問看護や、もしもの夜の連絡先を決めておく
家族ならではの5つの悩みと、相談の向き先

接し方・声のかけ方

「頑張って」と言いかけて飲み込む。病室で何を話せばいいか分からず、テレビの音だけが流れる。本人が急に口数を減らし、どう声をかけていいか分からない。こうした悩みも、家族の立派な相談テーマです。言葉の選び方そのものはがんの家族との接し方の基本でも整理していますが、本人の性格や家族の歴史をふまえて考えたいときは、人と話すほうが早く進みます。

家族自身の心と体

国立がん研究センターが2022年3月に公表した遺族調査(2017年と2018年にがんで亡くなった方の遺族、有効回答54,167名)では、介護の負担感が大きかったと答えた人が38.9%でした。看病する家族の負担が重いことは、調査の数字にも表れています。眠れない、食べられない、急に涙が出るといった状態が続くなら、自分のかかりつけ医や、こころの相談電話を頼ってください。病院によっては、がんにまつわる心のつらさを専門に扱う「精神腫瘍科」があります。家族も相談できるかは病院ごとに違うので、がん相談支援センターで尋ねてみてください。

仕事との両立

まとまった休みが必要なときの介護休業は、対象の家族1人につき通算93日まで、3回まで分けて取得できます。前提になるのは、その家族が2週間以上にわたって常に介護を必要とする「要介護状態」にあることです。短い休みなら介護休暇があり、年5日(対象家族が2人以上なら年10日)を上限に、時間単位でも使えます。2025年4月の改正で、介護に直面した社員へ制度を一人ずつ伝え、使うかどうかの意向を確かめることが、会社の義務に加わりました。対象になるかは病名ではなく状態で決まるため、まずは人事に「家族の看病のことで、使える制度を知りたい」と伝えてみてください。仕事が手につかないときの伝え方は、家族ががんで仕事に集中できないときにまとめています。

お金

医療費の相談は、病院の医療ソーシャルワーカーが入口になります。家族の目線で知っておきたいのが、高額療養費制度の「世帯合算」です。同じ健康保険に入っている家族の、同じ月の自己負担を合わせて計算できる仕組みで、70歳未満は一定額以上の負担だけが対象です。この制度は2026年8月から上限額の見直しと年間上限の新設が行われたので、上限額は、ご本人が加入している健康保険に確かめてください。

看取りへの備え

世界保健機関(WHO、2002年)の緩和ケアの定義には、患者さんだけでなく「その家族」の生活の質を高めることが書かれています。緩和ケアは、がんと診断されたときから始まるものです。家族として、これからの過ごし方や家で看る場合の手助けを聞きたいときは、主治医や緩和ケアの担当者に相談できます。もしものときに望む医療やケアを、本人と家族、医療・ケアチームが前もって話し合い、共有していく「人生会議」(ACP)という取り組みもあり、厚生労働省が名前を付けて広めています。夜中の急な連絡に備えたい家族のために、がんと家族の相談室では「もしもの夜に電話する先」をひとつ決めておく登録(無料・3分)も受け付けています。登録しても、何かを決める必要はありません。

家族が自分のことを相談しても、いいのですか?

いいのです。がん情報サービスは、家族が「本人はもっとつらいのだから」と気持ちを我慢しがちで、自分の日常生活も保たなければならないことから、「ご家族は、『第二の患者』ともいわれます」と説明しています。

面会の帰りの電車で、窓に映る自分の顔を見て急に涙が止まらなくなる。病室の前の廊下で一度深呼吸をしてから、笑顔を作ってドアを開ける。会社の給湯室で、病院からの着信に手が震える。こうした場面を重ねている人は、本人と同じくらい支えを必要としています。次のような状態に心当たりがあれば、それは自分の話をしてよいサインです。

  • 夜中に何度も目が覚めて、朝まで眠れない日が続いている
  • 食事の味がしない、または食べるのを忘れる
  • 仕事で、普段ならしないミスが増えた
  • 本人に、思わずきつい言い方をして落ち込む
  • 誰にも言えない気持ちが、胸の中でふくらんでいる
家族が「自分のこと」を相談してよいサイン

家族が休めないまま走り続けると、看病そのものが続けにくくなります。自分のための相談は、わがままではなく、看病を続けるための準備です。家族の涙や限界について書いた家族の私もつらいと感じたときも、あわせて読んでみてください。

本人に知らせずに相談しても大丈夫?

大丈夫です。がん相談支援センターで話した内容は、相談した人の同意がないまま担当医などの耳に入ることはありません。家族だけで相談して、本人にどう話すか、あるいは話さないかも、あわせて考えられます。

本人が「人に話すことじゃない」と、相談そのものを嫌がることもあります。そんなときは、まず家族だけで相談して、本人にも勧めるかどうか、勧めるならどんな言葉で切り出すかを一緒に考える方法があります。反対に、本人が気にしていることを医療者にも知っておいてほしい場合は、誰から、どの場面で伝えるのがよいかを相談員と組み立てられます。

がんと家族の相談室のLINEは匿名で使え、フォームのお名前はニックネームでかまいません。フォームに書いていただく電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。

最初の電話で、家族は何と言えばいい?

「家族の立場で相談したいのですが、いいですか」と最初に言えば十分です。続けて、本人との関係、いちばん困っていること、本人がこの相談を知っているかどうかを伝えると、話が早く進みます。

場面ごとの言い方を挙げておきます。そのまま読み上げてもかまいません。

ご家族が接し方に迷っているとき

「父ががんで治療中の娘です。最近、父が口をきいてくれなくなって、どう声をかけたらいいか相談したいです」

ご家族が自分の不調を話したいとき

「夫の看病をしている妻です。今日は夫のことではなく、自分が眠れないことを相談してもいいですか」

ご家族が離れて暮らしているとき

「県外に住んでいる息子です。母の病院に通えないのですが、離れていてもできることを知りたいです」

ご家族がお金のことを先に聞きたいとき

「母の入院が長くなりそうで、医療費がどのくらいになるのか見当がつきません。家族として使える制度を教えてください」

最初に伝えると話が早いこと

  • 本人との関係(娘、夫、きょうだいなど)
  • いちばん困っていることを1つ
  • 本人がこの相談を知っているかどうか

言わなくてもかまわないこと

  • 自分の名前や住所
  • 正確な病名や、治療の細かい経過
  • 「相談するほどのことでは」という前置き
家族が最初の電話で、伝えると早いことと言わなくていいこと

電話口で「それはこちらでは扱っていないのですが」と言われることもあります。そのときは「では、どこに聞けばいいでしょうか」と返してみてください。断られたのではなく、次の行き先を教えてもらう場面だと考えると、受話器を置いたあとの気持ちが少し違ってきます。聞いた窓口の名前と番号は、その場でメモに書き足しておくと、次の一歩が踏み出しやすくなります。

家族として相談先を選んだ人は、何が変わった?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
50代・夫の立場(妻が通院で抗がん剤治療中。高校生の息子と3人暮らし)
相談のあとに変わったこと
家族の立場で相談してよいと分かり、妻への声かけ、息子への伝え方、自分の眠れなさを、3つの相談先に分けて持ち込めた。2週間後には、息子に病気のことを話す日を夫婦で決めていた。

1. 相談のあとに変わったこと

相談から1週間後、彼は会社の昼休みに、妻の通う病院のがん相談支援センターへ電話をかけました。最初の一言は「家族の立場ですが、いいですか」。妻への声のかけ方を15分ほど相談し、息子への伝え方は、がん情報サービスに子どもとのかかわりを考えるページがあると教わりました。その夜、妻と2人でそのページを読み、子どものせいではないこと、うつらないこと、暮らしの中で変わることと変わらないことを、週末に伝えると決めました。自分の眠れなさは、かかりつけの内科で相談する日を手帳に書き込みました。「家族の自分が相談していいと分かっただけで、肩の荷が半分おりた」と彼は話します。

2. 相談を考えた背景

妻の治療が始まって3か月。夕食の席で妻が急に黙り込み、高校生の息子は何も聞かずに自分の部屋へ戻っていく。そんな夜が増えていました。彼自身も、夜中の2時や3時に目が覚めては、スマホで妻の病気のことを調べる日が続いていました。

3. 相談する前に困っていたこと

検索して見つかるのは、患者さん向けのページばかりでした。家族向けの情報も見つかりましたが、その多くは本人をどう支えるかの話で、支える側の自分がつらいときにどこへ行けばいいかは、書かれていないように見えたといいます。がん相談支援センターの名前は知っていても、患者本人が予約して行く場所だと思っていました。

4. ここを選んだ理由・決め手

相談室を選んだのは、妻と息子が寝たあとでもLINEで送れること、名前を出さずに始められること、そして医療の判断はしない窓口だと書かれていたからです。「病気のことは先生に聞く。自分が聞きたいのは、家族としてどう動けばいいかだった」。送ったのは「家族です。何から相談すればいいか分かりません」の2行でした。

5. 相談で話したこと・その後

返事は翌朝に届き、同じ日の昼には担当から電話がかかってきました。担当は妻の病状や見通しには触れず、彼の話を聞きながら、困りごとを「妻への声かけ」「息子への伝え方」「自分の眠れなさ」の3つに分けました。それぞれの向き先を一緒に決めたものの、がん相談支援センターに家族だけで電話することには、最後までためらいがあったそうです。担当から、家族も利用できる窓口であることを聞き、ようやく番号を押せました。いまも夜中に目が覚めることはありますが、そのときは調べものをせず、LINEに一言書いて眠り直すようにしています。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

家族が病院の医療者に聞く質問例

  • 家族だけで相談できる窓口は、この病院のどこにありますか。
  • 本人の前では聞きにくいことを、家族として相談できる場はありますか。
  • 看病している家族の心の相談を受けてくれる部署や外来はありますか。
  • 家で過ごす時間が増えたとき、家族が気をつけておくべき体調の変化はどんなものですか。

とはいえ、家族のあなたに伝えたい2つのこと

① 気持ちのこと──支える人にも、支えがいる

家族は、本人の前では明るくふるまい、職場では何事もない顔をして、ひとりになった瞬間にどっと疲れが出ます。その疲れは、弱さではありません。誰かに話を聞いてもらう時間は、看病から逃げる時間ではなく、また病室のドアを開けるための時間です。「本人のほうがつらいから」と後回しにしてきた話を、一度だけ、家族のための窓口に置いてみてください。

② 実務のこと──本人の相談の流れと、家族の相談の流れを分けておく

看病が長くなるほど、相談の流れは2本必要になります。1本目は本人の病気の流れで、主治医や病棟、がん相談支援センターが中心です。2本目は家族自身の流れで、自分の心と体、仕事、家のお金を受け止める先です。この2本が混ざったままだと、病院では自分の不調を話しそびれ、職場の制度のことを病棟で聞こうとして、どちらも中途半端になりがちです。きょうだいや親戚と看病を分け合っているなら、医療者と話す役、制度や職場の手続きを調べる役、本人のそばにいる役と、役割で分担を決めておくと、家族の中で同じ説明を繰り返さずに済みます。

今日できること

家族の立場で、今夜から明日のうちにできる3つのこと

  1. 悩みを5つの箱に分ける

    接し方・自分の心・仕事・お金・看取りの備えのうち、今いちばん重いものに丸をつけます。

  2. 1つ目の向き先にメモを用意する

    丸をつけた悩みの向き先を比較表で確かめ、「家族です」「本人との関係」「困っていること」の3行をメモします。

  3. 自分の話をする時間を申し込む

    家族自身のことを話したいときは、フォームで時間帯を指定して申し込めます。ご希望の時間帯に担当がお電話します。

よくある質問

離れて暮らしていて、本人の病院に行けません。家族として相談できますか?

できます。がん相談支援センターは、その病院に通っていない人も利用できるので、自宅や職場の近くのセンターに電話で相談してかまいません。離れていてできることを整理するだけでも、帰省したときの動き方が変わります。

子どもに親のがんをどう伝えるか、相談できるところはありますか?

がん情報サービスに、未成年の子どもがいる方に向けて、子どもとのかかわりを考えるページがあります。話すかどうかに正解はなく、周りの大人が方針をそろえておくこと、子どものせいではないこと、うつらないことを伝えることなどが紹介されています。親ががんになった子どもを支えるNPO法人ホープツリーの情報も参考になります。迷うときは、がん相談支援センターでも相談できます。

介護休業や介護休暇は、がんの看病でも使えますか?

使えるかどうかは病名ではなく、家族の状態で決まります。対象の家族が、2週間以上にわたって常に介護を必要とする「要介護状態」にあることが前提で、勤め方によっては条件がつくこともあります。まずは勤務先の人事に看病の状況を伝え、どの制度が使えるかを確かめてください。会社には、介護に直面した社員へ制度を個別に知らせる義務があります。

本人が亡くなったあとの、家族の心の相談先はありますか?

がんで大切な人を亡くした遺族を対象にした「遺族ケア外来」を、国立がん研究センター中央病院が設けています。また、悲しみは亡くなる前から始まることもあり、「喪失が現実となる以前に起こる悲嘆」は予期悲嘆と呼ばれます。看病中の今の悲しみも、相談してよい気持ちです。

家族からの相談でも、本人の病状の見通しを教えてもらえますか?

病状や見通しを説明できるのは主治医です。相談窓口では、聞きたいことを質問の形に整えるお手伝いができます。がんと家族の相談室では、先生の言葉の一般的な意味をお伝えし、次の面会や診察で聞く質問を3つにまとめてお送りしています。診断や予測はしません。

相談室は、家族からの相談を受けていますか?

受けています。2026年9月の実績(運営者集計)では家族からの相談のほうが多く、内訳はご本人400件に対してご家族800件でした(電話相談・問い合わせの合計1,200件)。電話・LINE・フォームのどれからでも、「家族です」の一言から始められます。

家族のあなたの話から、始めてみませんか

「家族です」とひとこと、いちばん困っていること、折り返しのお電話番号をお書きください。送ると受付確認のメールがすぐに届き、その後、ご指定の時間帯に担当が電話をおかけします。本人のことと、あなた自身のことを分けて、相談先を一緒に整理します。

  1. 入力は1分ほどお名前はニックネームで構いません。ご相談の内容は、ひとことでも大丈夫です。
  2. すぐに受付メール送信すると、受け付けたことをお知らせするメールが届きます。
  3. ご希望の時間にお電話電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。スタッフが名前を名乗っておかけします。

    必須は4項目(お困りの内容・施設名・お名前・メールアドレス)です。分かる範囲でご記入ください。写真があると、状況の確認が早くなります。

    1. 1営業日以内にご連絡(お急ぎの場合は当日中)

    2. 現地の確認は無料です(所要30分〜2時間)

    3. お見積りの後にお断りいただいても構いません

    1ご相談の内容
    ご相談の種類任意

    今まさに設備が止まっている・水が漏れているときは、いちばん上を選んでください。すぐにできることを表示します。

    水が漏れている場合は、先に止水栓か元栓を閉めてください。電気設備に水がかかっている場合は、ブレーカーを落としてください。写真はLINEから送っていただくのが最短です(24時間受付)。

    対象の設備・箇所任意・複数可

    写真任意・3枚まで

    全体が分かる引きの写真、症状が分かる寄りの写真、銘板(メーカー・型式のシール)の3枚があると、機種と範囲がその場で分かります。入居者の方が写らないようにお撮りください。1枚2MBまで(JPG・PNG・GIF・WebP・PDF)。スマートフォンの写真はそのまま選べます。大きい写真は送信前に自動で縮小します。

    2施設について

    3ご連絡先

    ご希望の連絡方法任意

    連絡のつきやすい時間帯任意・複数可

    4詳しく書ける方へ任意いつから・何回目か・何か所か・何名の施設か。分かるとお見積りまでの日数が短くなります

    同じ症状は

    補助金の利用

    他社のお見積り

    他社の金額をお伺いすることはありません。相見積の場合は、各社に同じ条件をお伝えします。

    送信すると、受付番号を記した受付完了メールが自動で届きます(ご入力の内容は記載しません)。受付とご連絡は、運営会社のスキマグループ合同会社が行います。ご相談・現地の確認・お見積りまで費用はかかりません。

    お急ぎのときは、お電話で:080-4178-5017(平日9:00〜18:00は担当が直接お受けします。それ以外は自動音声で受け付け、翌朝9時までに折り返します)/文字で相談したいときはLINEで

    私たちは医療機関ではないため、診断・治療・余命の判断はできません。体調の急な変化は、まず主治医や病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は、迷わず119番へ。

    次の一歩

    休むことは、手を抜くことではありません

    看病が続くと、ご家族も心と体がすり減っていきます。ご家族は「第二の患者」と言われるほど、大きな負担を抱えやすいものです。休む、誰かに代わってもらう、つらいと口に出す。それは、大切な人を支え続けるために必要なことです。

    主治医や看護師に聞いてみる一言

    「家族の私も、つらさを相談してよいですか。」

    1. 自分の眠りや食事が崩れていないか、週に一度ふり返る
    2. 訪問看護や介護サービスなど、手を借りられる先を医療ソーシャルワーカーに聞く
    3. 気持ちが限界に近いときは、主治医・がん相談支援センター・この相談室に話す

    手元にあると話しやすいもの

    • 自分の眠りと食事の様子のメモ
    • 手伝ってほしいことの一覧

    公的な相談先

    自治体のこころの相談窓口
    精神保健福祉センターや保健所などで、気持ちのつらさを相談できます。
    医療ソーシャルワーカー(病院の相談室など)
    医療費や制度、退院後の暮らし、在宅療養の準備を一緒に考える専門職です。

    このサイトでできること

    体調の急な変化は、まず主治医・病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は119番へ。

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    参考・出典

    監修者 木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の
    支援に関する監修者

    木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の支援に関する監修者

    県立がんセンターでの勤務経験を経て、がん患者さんとそのご家族が直面する療養上の悩みや意思決定の葛藤に向き合ってきました。

    がんと診断されたご本人を支えるご家族には、「一日でも長く生きていてほしい」という切実な願いがあります。一方で、緩和ケアでは、痛みや苦痛を和らげること、その人らしい生活を大切にすること、ご本人の希望を尊重することなど、さまざまな視点から療養の方向性を考える必要があります。

    こうしたご家族の願いと医療・療養方針との間に生まれる葛藤を理解し、年間約200名のがん患者さんとそのご家族に関わる中で、それぞれの状況に応じた支援のあり方や、その先に進むための選択肢をともに考えてきました。

    「がんと家族の相談室」では、がん患者さんご本人だけでなく、支えるご家族も孤立せず、必要な情報や相談先につながれることを大切にしています。医療情報を伝える際には、医学的な正確性に配慮するとともに、ご家族が抱える不安や迷いにも目を向け、療養生活の中で次の一歩を考えるための情報発信を目指しています。

    監修は医療情報の正確性と表現の妥当性に関するものであり、個別の診断・治療・余命の判断を行うものではありません。ご本人の症状や治療については、担当の医師・看護師にご確認ください。

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