本文へ メニューへ 相談窓口へ 相談窓口へ

がんで亡くなる前にすること|聞く・伝える・会う・行くのリスト

このテーマの総論:末期がんはあとどれくらい?「末期」という言葉の意味と経過の幅

この記事では、最期が近いときの体の変化についてお伝えしています。いまは読みたくないときは、無理をせず、読める日まで閉じておいても大丈夫です。

この記事の結論

亡くなる前にしておきたいことは、「聞く」「伝える」「会う」「行く」の4つの箱に分けて一枚に書くと整理できます。聞く・伝えるは日々の面会で少しずつ、会う・行くは体調と段取りがそろって形になるので先に動きます。全部を埋める必要はなく、母が望まないことはしないのも大事な選択です。

理由と根拠は、このあと本文でくわしくお伝えします。 主な出典:厚生労働省「『人生会議』してみませんか」/厚生労働省「ACP(アドバンス・ケア・… ほか7件 参考・出典を見る 先に「次の一歩」を見る

お母さまが亡くなる前にしておきたいことは、一枚の紙を「聞く」「伝える」「会う」「行く」の4つの箱に区切って書き出すと、頭の中が整理されます。聞くことと伝えることは、毎日の面会の中で少しずつ進められます。一方で、会う人と行く場所は、お母さまの体調と家族の段取りの両方がそろわないと形になりません。先に手をつけたいのは、こちらの段取りです。

残された時間がどのくらいか、どこまで体を動かせるかは、人によっても日によっても大きく違い、前もって見通すことは難しいものです。リストは全部を埋めるためのものではなく、「できたらいいな」を家族で見える形にしておくためのものです。この記事では、4つの箱の作り方を示したうえで、お母さまに希望を聞く切り出し方、会わせたい人への連絡、会いに来る人への伝え方、移動と付き添いの手配を、家族の側の段取りとしてお伝えします。

「話せるうちに」と思いながら、面会がいつもの会話で終わってしまう方へ

  • 話せるうちにと思うのに、何を聞いて何を伝えればいいのか分からず、面会はいつもの世間話で終わってしまう。
  • 母に会わせたい人がいる。でも、誰にどう連絡して、病気のことをどこまで伝えていいのか分からない。
  • 行きたい場所を母に聞くのが怖い。聞いたら「もう最後」と言っているようで、口に出せない。

母が亡くなる前に、聞いておくこと・伝えること・会わせたい人・行きたい場所をどう整理すればいいですか?

一枚の紙を「聞く」「伝える」「会う」「行く」の4つに区切り、思いつくことを一つずつ書きます。聞く・伝えるは日々の面会で少しずつ進められますが、会う・行くは体調と段取りがそろって初めて形になるので、先に動き始めます。空欄が残っても構いません。

4つの箱に分けると、「全部やらなければ」という焦りが、「どの箱から手をつけるか」という順番の問題に変わります。書く中身は、立派なものでなくて構いません。「聞く」には、若いころの仕事の話や、大事にしてきた料理の味つけ。「伝える」には、ありがとう、あのときはごめんね。「会う」には、お母さまの口から名前が出た人。「行く」には、自宅、通い慣れた商店街、季節の花が見える場所。

箱ごとに、進め方は違います。聞く・伝えるは会話のたびに少しずつ進み、言葉にならなくても、手を握ることで伝わるものもあります。会う・行くは、相手の都合、移動の手段、付き添いの人手、医療者との相談がそろって、はじめて一日の予定になります。体調のよい時期は思ったより短いこともあるので、会う・行くの箱から一つ選んで、今週のうちに段取りを始めておくと、間に合わなかったという悔いを減らせます。しておけばよかったことの全体を時期ごとに見渡したいときは、亡くなる前にしておけばよかったことが参考になります。

箱中身の例進め方
聞く大事にしてきたこと、思い出の場所、気がかりな人面会の会話の中で、一回にひとつずつ
伝えるありがとう、ごめんね、これからのこと言葉でも、手紙でも、手を握るだけでもよい
会うお母さまの口から名前が出た人、家族が会わせたい人連絡係を決め、体調のよい時間帯に短く
行く自宅、思い出の場所、季節の景色医療者に相談し、移動と付き添いの手配をそろえる
4つの箱の中身の例と、進め方の違い

面会がいつもの会話で終わってしまいます。聞くことや伝えることは、どこで切り出せばいいですか?

面会の帰り際の数分を使います。「今日は一つだけ聞く」「一つだけ伝える」と決めておき、帰り支度をしながら口にすると、改まった空気になりにくく、いつもの会話の続きとして話せます。答えが返ってこない日があっても構いません。

面会の最初から大事な話を切り出そうとすると、言い出す機会を探しているうちに時間が過ぎ、結局いつもの世間話で終わってしまいがちです。帰り際なら、終わりの時間が決まっているぶん、話が重くなりすぎません。コートを羽織りながら「そういえば、お母さんの煮物の最後の隠し味って何だっけ」。カバンを持ちながら「この前の手紙、ちゃんと読んだよ。ありがとうね」。それだけで、その日の箱がひとつ埋まります。

聞けた答えは、帰りの電車の中でノートに書き留めておきます。日付と、お母さまが使った言い回しのままで。伝えることは、言葉だけとは限りません。爪を切る、髪をとかす、好きだったハンドクリームを手に塗る。手を動かしながらのほうが、かえって「ありがとう」が口に出やすいこともあります。話せるうちに聞いておきたい項目を一覧で見たいときは、親に聞いておくこと10項目にまとめられています。

会いたい人や行きたい場所を、母にどう切り出せばいいですか?

「最後に」という言葉は使わず、今の楽しみや近い予定の話として聞きます。写真や季節の話題から入る、相手の「会いたい」を伝える形にする、二択で尋ねる。その場で返事がなくても、言葉にしたことが次の会話の種になります。

「誰に会いたい?」「どこに行きたい?」と真正面から聞くと、お母さまは、聞かれた理由まで考えてしまいます。入り口を少しずらすだけで、同じことが聞きやすくなります。

  • 写真から:「この写真のおばちゃん、元気かな。会いたいって言ってたよ」
  • 季節から:「もうすぐ柿の季節だね。家の木、今年はなったかな」
  • 相手の気持ちから:「〇〇さんが顔を見たいって。来てもらってもいい?」
  • 二択で:「来てもらうなら、午前と午後、どっちが楽?」

相手の「会いたい」として伝える形は、お母さまが自分から「会いたい」と頼まなくてすむぶん、受け入れやすくなります。二択で聞くと、会うかどうかではなく、どう会うかの話になります。反対に、お母さまのほうから「あの人には会っておきたい」と言い出したときは、「そんなこと言わないで」と打ち消さずに、「うん、連絡してみるね」とそのまま受け取ってください。その一言が、段取りを始める合図です。

会わせたい人には、誰から、どう連絡すればいいですか?

連絡は家族の一人が受け持ち、お母さまの了解を得た人から順に伝えます。病気のことをどこまで話すかは母と決めておき、「体調のよい時間に短く」「当日の体調で変更をお願いすることがある」と、時間の約束を添えて伝えます。

まず、名前を二つの列に分けて書き出します。左の列は、お母さまの口から名前が出た人。右の列は、家族が会わせたいと思う人です。先に動くのは左の列で、右の列の人は、お母さまに「〇〇さんが来たいって言ってるけど、いい?」と確かめてから連絡します。家族が会わせたい人と、お母さまが会いたい人は、いつも同じとは限りません。

連絡を受け持つ人を一人に決めておくと、同じ人に何度も電話がいったり、面会の日が重なったりするのを防げます。伝える文面の例です。「ご無沙汰しています。〇〇の娘の△△です。母がいま入院していて、体調の落ち着いている時間なら、短く会えそうです。母も□□さんに会いたいと話しています。ご都合のよい日をいくつか教えていただけますか。当日の体調によっては、日を改めていただくことがあるかもしれません」。病名まで伝えるか、入院していることだけにするかは、お母さまの気持ちに合わせます。

  1. 1名前を書き出す母が名前を挙げた人と、家族が会わせたい人を分けて書く
  2. 2母に確かめる会うかどうか、病気のことをどこまで伝えるかを母と決める
  3. 3連絡する連絡係が、時間の約束と延期の可能性を添えて伝える
  4. 4日を決める看護師に体調のよい時間帯を聞き、面会の決まりと合わせる
  5. 5前日当日の体調で延期をお願いすることがあると、もう一度伝える
  6. 6当日家族が一人そばにつき、疲れた様子が見えたら切り上げる
会わせたい人に連絡してから、会う日までの段取り

会いに来る人には、前もって何を伝えておけばいいですか?

今のお母さまの様子、会える時間の長さ、話題にしてほしいことと控えてほしいことの3つです。痩せた姿や眠っている時間の長さに、会った人が驚いて言葉を失わないよう、家族から先に伝えておくと、お母さまも相手も楽になります。

久しぶりに会う人ほど、記憶の中の元気な姿と、目の前の姿との違いに戸惑います。病室に入った瞬間に相手が涙ぐんだり、言葉に詰まったりすると、お母さまは「やっぱり、そんなに悪いのか」と受け取ってしまうかもしれません。「少し痩せて、眠っている時間が長くなっています。話が途中で止まることもありますが、ゆっくり待ってもらえるとうれしいです」。こうした一言を、会う前の連絡に添えておきます。

話題は、昔の思い出や共通の知り合いの近況が向いています。新しい治療法の勧めや、病状の詮索は控えてもらうよう、やんわりお願いしておくと安心です。お母さまが眠っていたり、返事ができなかったりする時間に会うことになっても、手を握り、いつもの調子で話しかけてもらって構いません。目を閉じて応えなくなった人でも、耳は聞こえている可能性があるといわれているので、来た人には遠慮なく声をかけてもらいましょう。

  • 今の様子(痩せた、眠っている時間が長い、話が途切れやすい など)
  • 会える時間の目安と、疲れたら途中で切り上げること
  • 話題にしてほしいこと(昔の思い出、共通の知り合いの近況)
  • 控えてほしいこと(治療の勧め、病状の詮索)
  • 返事がなくても、手を握って話しかけてよいこと
  • 体調によっては、当日に延期をお願いすることがあること
会いに来る人に、前もって伝えておくこと

外出や外泊の段取りで、家族は何を受け持てばいいですか?

行けるかどうかは主治医と相談して決めます。家族が受け持つのは、移動の手段、付き添う人の役割分担、出先で休む場所、薬と連絡先の準備、そして「ここで引き返す」合図の取り決めです。役割を紙に書いて分けておくと、母のそばにいる人を一人確保できます。

外出や外泊を主治医にどう相談するか、ご本人の側からの伝え方は会いたい人・行きたい場所を叶える段取りに詳しく書かれています。ここでは、家族の側の準備に絞ります。

移動の手段は、家族の車のほかに、車いすのまま乗れる介護タクシーなどもあり、多くは前もっての予約が必要です。家族の車を使うなら、車への乗り移りの手伝い方を、看護師やリハビリの担当者に教わっておきます。車いすは、入院中なら病院で借りられるかを尋ね、自宅で療養しているならケアマネジャーや、市区町村の介護保険の窓口、地域包括支援センターに相談すると、借り方の手がかりが得られます。出先で使う痛み止めなどの薬は、使ってよい目安と一緒に看護師に確かめ、病棟や訪問看護の電話番号を同行する全員の携帯に入れておきます。仕事をしている家族は、時間単位でも取れる介護休暇(1年に5日、対象の家族が2人以上なら10日まで)を、外出の日に使えるかを勤務先に確かめておくと、段取りが組みやすくなります。

決めておきたいのが、引き返す合図です。「お母さんが『疲れた』と言ったら、そこで帰る」「家の縁側に座れたら、それで十分」。ゴールを小さく決めておくと、予定どおりにいかなかった日も、失敗ではなくなります。

役割当日に受け持つこと前日までにすること
運転係移動と駐車、乗り降りの手伝い休める場所と、車いすで入れる入口を調べる
そばにいる係母の様子を見て、声をかける看護師から、乗り移りの手伝い方と薬の使い方を教わる
連絡係病院やほかの家族への連絡病棟の電話番号と、引き返すときの連絡の文面を用意する
記録係写真や動画を撮る来られない家族に送る相手を決めておく
外出の日の役割分担の例(人数が少なければ兼ねてよい)

母が「会わなくていい」「行かなくていい」と言ったら、どうすればいいですか?

その答えも、お母さまの大事な希望です。理由を責めずに聞くと、「疲れるから」「今の姿を見せたくない」といった気持ちが見えてくることがあります。時間を短くする、手紙や電話にするなど受け入れられる形を探し、それでも望まなければ無理に会わせません。

家族は「会わせてあげたい」「連れて行ってあげたい」と願うほど、断られたときに戸惑います。けれど、会わない、行かないという選び方にも、お母さまなりの理由があります。疲れやすくなった体を気づかっているのかもしれませんし、元気だったころの自分を覚えていてほしいのかもしれません。もしものときに望む医療やケアを本人を中心に話し合う「人生会議」の考え方でも、真ん中にいるのは本人です。会いたい人を思い浮かべるのも、会わないと決めるのも、本人の希望として同じ重さで扱ってください。

断られた相手には、家族から丁寧に伝えます。「母は今、体力を大事にしたいようです。お気持ちはしっかり伝えました」。相手からの手紙や伝言を預かって、お母さまの調子のよいときに読んで聞かせる形なら、受け入れてもらえることもあります。

  1. Q1理由は「疲れるから」のようですか

    はい時間を短く、人数を絞り、体調のよい時間帯に変えてもう一度提案する

    いいえ次の問いへ進む

  2. Q2「今の姿を見せたくない」という気持ちのようですか

    はい電話や手紙、家族からの近況報告など、姿を見せずにすむ形にする

    いいえ次の問いへ進む

  3. Q3会うこと、行くこと自体を望んでいないようですか

    はいその希望を守り、相手には家族から丁寧に伝える

    いいえ日を改めて、もう一度だけ聞いてみる

母の返事が「いい(会わなくていい・行かなくていい)」だったときの分かれ道

母の「会いたい人」と「行きたい場所」を聞けなかった娘は、どう動いた?

説明のための例(実在の方の体験談ではありません)

どなたの例か
50代・娘の立場(80代の母が緩和ケア病棟に入院中。娘は会社勤めで夫と二人暮らし。母の妹は飛行機の距離に住む)
相談のあとに変わったこと
母に「会いたい人」と「行きたい場所」を聞けた。叔母とは病室で1時間を過ごせ、自宅への外出も主治医と相談して形になった。段取りは夫と分け、当日の彼女は母の隣に座っていられた。

1. 相談のあとに変わったこと

相談から3週間のうちに、二つのことが形になった。一つは、飛行機で来た叔母との再会。病室で1時間、二人は子どものころの話をして、母は何度も声を出して笑った。もう一つは、自宅への外出。主治医と相談して決めた日曜に介護タクシーで家に帰り、縁側で庭の柿の木を眺めて、2時間ほどで病院に戻った。運転と病院への連絡は夫が受け持ち、彼女は母の隣にいるだけでよかった。「段取りに追われて、母の顔を見ていなかった、ということにならずにすんだ」と彼女は話す。

2. 相談を考えた背景

主治医から「調子のよい日があるうちに、したいことがあれば」と言われた。ただ、仕事帰りの面会は30分ほどで、テレビや食事の話をして終わる日が続いていた。母は面会のたびに「忙しいのに悪いね」と言った。

3. 相談する前に困っていたこと

夜に「亡くなる前にすること」と調べると、聞くこと、伝えること、会う人、行く場所のリストが並んでいた。どれも大事に思えるほど、全部を急いでこなさなければと焦った。母に「誰に会いたい?」と聞けば最後だと告げるようで、その一言が出なかった。叔母に連絡するにしても、病気のことをどこまで話せばいいのか分からなかった。

4. ここを選んだ理由・決め手

病院の相談窓口は、面会を終えるころには閉まっていた。会社の昼休みに相談室へ電話をかけると、平日の日中だったので担当が直接出て、最初に名前を名乗った。名前を聞いたとたん、少し肩の力が抜けたという。

5. 相談で話したこと・その後

担当は、母の体で外出できるかどうかは判断せず、「それは主治医と病棟に確かめることです」と伝えたうえで、主治医に聞く質問を3つにまとめて送った。切り出し方も一緒に考えた。次の面会で、彼女は昔のアルバムを持って行き、叔母と写った写真を指して「おばちゃん、会いに来たいって言ってたよ。来てもらってもいい?」と聞いた。母は「来てくれるなら」と答え、少しして自分から「家の柿、今年はなったかね」とつぶやいた。叔母には「入院していて、調子のよい午後なら短く会えそう」とだけ書いて送った。外出の日の役割は、夫と紙に書いて分けた。前日には看護師から車いすへの乗り移り方を教わり、夫と2回練習した。

※よくある状況を組み合わせて作った例です。登場する方は実在しません。相談の進み方は、状況によって異なります。

医療者に聞く質問例

  • 母が比較的楽に過ごせるのは、一日のうちでいつごろの時間帯ですか。
  • 面会に来る人の人数や時間で、気をつけることはありますか。子どもが来ても大丈夫ですか。
  • 自宅に一時的に帰ることを考えています。誰に、いつまでに相談すればよいですか。
  • 車への乗り移りを家族が手伝うとき、気をつけることを教えていただけますか。
  • 出かけている間に具合が悪くなったら、どこに連絡し、どう動けばよいですか。

とはいえ、「話せるうちに」と焦るあなたに伝えたい2つのこと

① 気持ちのこと──リストが埋まらなくても、そばにいた時間は残ります

4つの箱に空欄が残ったまま、その日を迎えることもあります。会わせたかった人が間に合わなかった、行きたい場所に連れて行けなかった。そうなったとしても、毎日の面会で交わした何気ない会話や、帰り際に握った手の温かさは、確かにお母さまに届いています。リストは、家族を追い立てるためのものではありません。「できたらいいな」が一つでも形になれば、それで十分です。家族は「第二の患者」ともいわれ、本人のことで頭がいっぱいになり、自分の疲れを後回しにしがちです。段取りに追われて眠れない夜が続くときは、その疲れも、看護師やがん相談支援センターに話して構いません。

② 実務のこと──段取り役とそばにいる役を、家族で分けておく

会う・行くの段取りを一人で抱えると、連絡や手配に追われて、肝心の当日にお母さまの顔を見ていられなくなります。家族の中で、連絡や手配を受け持つ「段取り役」と、当日は母のそばにいる「そばにいる役」を分けておくと、どちらの役の人も落ち着いて動けます。遠くに住む家族には、連絡係や調べもの係をお願いします。外出や外泊に使える制度や手段で迷ったときは、病院に医療ソーシャルワーカーがいれば相談でき、がん相談支援センターも家族だけで無料・匿名で使えます。

今日できること

会う・行くを一つ動かすために、今夜から明日にできる3つのこと

  1. 4つの箱の紙を作る

    紙を4つに区切って「聞く」「伝える」「会う」「行く」と書き、今思いつくことを一つずつ書く。空欄があってもよい。

  2. 母が名前を挙げた人を一人書く

    家族が会わせたい人ではなく、お母さまの口から名前が出た人を一人だけ書き、連絡先を探しておく。

  3. 楽な時間帯を看護師に聞く

    次の面会で、お母さまが一日のうちで比較的楽そうな時間帯を、看護師に尋ねておく。

よくある質問

会わせたい親戚が多く、母が疲れてしまいそうです。どう調整すればいいですか?

お母さまが名前を挙げた人を先にし、ほかの方には連絡係から「今は体力を大事にしているので、日を分けて、短い時間でお願いしています」と伝えます。一日に会う人を絞り、ひとりの面会は短めに。会えない方からは、手紙や写真つきの伝言を預かって、お母さまの調子のよいときに読んで聞かせる方法もあります。病棟によっては面会の人数に決まりがあるので、看護師にも確かめてください。

小さな孫を会わせてもいいでしょうか?どう伝えればいいですか?

会わせるかどうかは、お孫さんの親が決めてよいことです。病院によって子どもの面会の決まりが違うので、先に看護師に確かめます。がん情報サービスは、親のがんを子どもに伝える場面について、話すかどうかに正解はなく周りの大人で方針をそろえること、話すときは子どものせいではないこと、うつらないことを伝え、発達に合った言葉で段階的に話すことを勧めています。お孫さんに話すときにも、この考え方が手がかりになります。会う前に「おばあちゃんは疲れやすくて、よく眠っているよ」と、目にする様子を短く伝えておくと、子どもも戸惑いにくくなります。

会いたい人が遠くに住んでいて、来るまで日にちがかかります。間に合うか心配です。

間に合うかどうかは、誰にも言い当てられません。だからこそ、来る日を待つ間にも、電話やビデオ通話で声と顔を届けておくと、どちらに転んでも悔いが小さくなります。来る予定の日が決まったら看護師に伝えておくと、その日に合わせて過ごし方を考えてもらえることもあります。お母さまが眠っている時間に着いても、そばで話しかけてもらってください。

外出の予定の日に、母の体調がすぐれません。中止していいのでしょうか?

中止して構いません。延ばすことは、あきらめることではなく、行くための判断です。主治医や看護師に様子を伝え、日を改めるか、行き先を近くに変えるかを相談してください。そのために、予定を組むときから「体調しだいで延期する」ことを、家族と、会う予定の人にも伝えておきます。行けなかった日には、家族が代わりに出かけて写真を撮ってくる方法もあります。

遺言やお金のことも、亡くなる前に聞いておくべきですか?

急いで聞き出す必要はありません。お母さまのほうから話が出たときには、さえぎらずに聞き、日付と言葉を書き留めておきます。事務のことで聞いておくと助かる項目や、聞き方の工夫は、親に聞いておくことをまとめた記事で詳しく取り上げています。会う・行くの段取りと同じ日に詰め込まず、別の日に分けると、お母さまの負担も軽くなります。

母が会いたがっている人と、家族の折り合いがよくありません。

お母さまの希望を、まず真ん中に置いてください。家族が同席しにくければ、面会の間は席を外す、連絡は別の家族や親しい知人に頼む、といった形で、お母さまと相手が会える場をつくれます。気持ちの整理がつかないときは、そのことも誰かに話して構いません。がん相談支援センターは、家族だけでも無料・匿名で相談できます。

会う・行くの段取りを、一緒に一枚にしませんか

お母さまの今の様子と、会わせたい人や行きたい場所のことをひとことお書きください。フォームを送ると受付確認のメールがすぐに届き、ご希望の時間帯に担当がお電話します。切り出し方、連絡の順番、外出の日の役割分担を一緒に整理し、主治医に聞く質問もまとめてお送りします。

  1. 入力は1分ほどお名前はニックネームで構いません。ご相談の内容は、ひとことでも大丈夫です。
  2. すぐに受付メール送信すると、受け付けたことをお知らせするメールが届きます。
  3. ご希望の時間にお電話電話番号は、折り返しのお電話にだけ使います。スタッフが名前を名乗っておかけします。

    必須は4項目(お困りの内容・施設名・お名前・メールアドレス)です。分かる範囲でご記入ください。写真があると、状況の確認が早くなります。

    1. 1営業日以内にご連絡(お急ぎの場合は当日中)

    2. 現地の確認は無料です(所要30分〜2時間)

    3. お見積りの後にお断りいただいても構いません

    1ご相談の内容
    ご相談の種類任意

    今まさに設備が止まっている・水が漏れているときは、いちばん上を選んでください。すぐにできることを表示します。

    水が漏れている場合は、先に止水栓か元栓を閉めてください。電気設備に水がかかっている場合は、ブレーカーを落としてください。写真はLINEから送っていただくのが最短です(24時間受付)。

    対象の設備・箇所任意・複数可

    写真任意・3枚まで

    全体が分かる引きの写真、症状が分かる寄りの写真、銘板(メーカー・型式のシール)の3枚があると、機種と範囲がその場で分かります。入居者の方が写らないようにお撮りください。1枚2MBまで(JPG・PNG・GIF・WebP・PDF)。スマートフォンの写真はそのまま選べます。大きい写真は送信前に自動で縮小します。

    2施設について

    3ご連絡先

    ご希望の連絡方法任意

    連絡のつきやすい時間帯任意・複数可

    4詳しく書ける方へ任意いつから・何回目か・何か所か・何名の施設か。分かるとお見積りまでの日数が短くなります

    同じ症状は

    補助金の利用

    他社のお見積り

    他社の金額をお伺いすることはありません。相見積の場合は、各社に同じ条件をお伝えします。

    送信すると、受付番号を記した受付完了メールが自動で届きます(ご入力の内容は記載しません)。受付とご連絡は、運営会社のスキマグループ合同会社が行います。ご相談・現地の確認・お見積りまで費用はかかりません。

    お急ぎのときは、お電話で:080-4178-5017(平日9:00〜18:00は担当が直接お受けします。それ以外は自動音声で受け付け、翌朝9時までに折り返します)/文字で相談したいときはLINEで

    私たちは医療機関ではないため、診断・治療・余命の判断はできません。体調の急な変化は、まず主治医や病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は、迷わず119番へ。

    次の一歩

    これからの流れは、大きな分かれ道だけ先に話しておく

    これから先のことを、一度にすべて決める必要はありません。どこで過ごしたいか、急な変化のときに誰へ連絡するか。大きな分かれ道だけでも話しておくと、そのときの迷いが小さくなります。

    主治医や看護師に聞いてみる一言

    「これから起こりうる変化と、そのとき家族が連絡する先を教えてください。」

    1. 過ごしたい場所(自宅・病院・緩和ケア病棟など)の希望を、ご本人と少しずつ話す
    2. 在宅療養や介護保険のことは、病院の医療ソーシャルワーカーや地域包括支援センターに相談する
    3. 決めたことはメモにして、家族のあいだで共有しておく

    手元にあると話しやすいもの

    • ご本人の希望(過ごしたい場所など)のメモ
    • 介護保険の被保険者証(お持ちの場合)

    公的な相談先

    医療ソーシャルワーカー(病院の相談室など)
    医療費や制度、退院後の暮らし、在宅療養の準備を一緒に考える専門職です。
    地域包括支援センター・市区町村の介護保険の窓口
    介護保険の申請や、介護サービスの使い方を相談できます。

    このサイトでできること

    体調の急な変化は、まず主治医・病棟・訪問看護へ。命に関わる緊急時は119番へ。

    このテーマの記事をもっと読む(これから何が起こる?)

    参考・出典

    監修者 木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の
    支援に関する監修者

    木内 由香

    緩和ケア・がん患者と家族の支援に関する監修者

    県立がんセンターでの勤務経験を経て、がん患者さんとそのご家族が直面する療養上の悩みや意思決定の葛藤に向き合ってきました。

    がんと診断されたご本人を支えるご家族には、「一日でも長く生きていてほしい」という切実な願いがあります。一方で、緩和ケアでは、痛みや苦痛を和らげること、その人らしい生活を大切にすること、ご本人の希望を尊重することなど、さまざまな視点から療養の方向性を考える必要があります。

    こうしたご家族の願いと医療・療養方針との間に生まれる葛藤を理解し、年間約200名のがん患者さんとそのご家族に関わる中で、それぞれの状況に応じた支援のあり方や、その先に進むための選択肢をともに考えてきました。

    「がんと家族の相談室」では、がん患者さんご本人だけでなく、支えるご家族も孤立せず、必要な情報や相談先につながれることを大切にしています。医療情報を伝える際には、医学的な正確性に配慮するとともに、ご家族が抱える不安や迷いにも目を向け、療養生活の中で次の一歩を考えるための情報発信を目指しています。

    監修は医療情報の正確性と表現の妥当性に関するものであり、個別の診断・治療・余命の判断を行うものではありません。ご本人の症状や治療については、担当の医師・看護師にご確認ください。

    今の気持ちを、LINEでひとこと

    「怖い」「眠れない」「先生の説明が分からなかった」。ひとことで構いません。評価も助言もせず、お返事します。

    夜に書いたLINEは、翌朝いちばんに読みます。匿名で、スタンプひとつでも。

    話してみる相談料0円
    ページの先頭へ戻る